自転車ショップラプソディー その5 奇妙な質問 右ですか、左ですか / 太陽の位置 星座の位置 六分儀 ポーネグリフ

ラッコ店長

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

愚にもつかないお話を致します。

道順のお問い合わせ

自転車屋さんを営んでいると、様々な方からお電話を頂きます。
商品のお問い合わせであったり、修理依頼のお電話などです。
ときどき、◯◯ビルの前にいるのですが、右に曲がるのですか、左に曲がるのですか、というお問い合わせを頂きます。

このご質問には、いつも固まってしまうのです。
ラッコ店長は学生時代、新宿に住んでおりまして、著名なビルの名前は分かります。
お電話のお問い合わせに挙がる◯◯ビル、というのもすぐに分かります。

しかし、◯◯ビルの「前」という表現ではどこにおいでなのか、不確定です。
どのビルも敷地が四角ですから、電話問い合わせをした方がどの面に対して「前」なのか不明だからです。

また、「右」「左」という表現は、あまりにも主観的、相対的すぎて、何らの指針にもなりません。
その方が気まぐれにくるっと回転しただけで、右、左など、いくらでも変化します。

このようなご質問を受けた場合、◯◯街道、国道◯◯号線に出てください、とお伝えするものの、この回答でご理解いただける方はほとんど皆無です。

なぜだーーーーっ!!
いつも苦悩してしまうのです。

そこで、解決法をいくつか考えました。

解決法1 太陽による測位

太陽の位置をお尋ねするのです。
これが汎用的でわかりやすい指針です。

日本は北半球にありますから、太陽は南に傾いた位置にあることがほとんどです。
つまり、日中、快晴であるにもかかわらず太陽がまったく見えなければ、貴方は北を向いている、ということです。

そして、時刻に応じて、太陽の位置は
日の出付近であれば南東から北東、
正午近くであれば南
日の入り付近であれば南西から北西の方角にあります。

夏至付近は太陽の高度が高くなるため、南の方角が分かりづらくなりますが、東、西の方角はわかりやすくなります。
冬至付近は太陽高度が下がるため、日の出、日の入りであったとしても、太陽はかなり南の方角に寄っていきます。

また、北海道と沖縄では同じ時期であっても、太陽高度が明らかに異なるため、注意が必要です。

画像引用 wikipedia

太陽を見て方角を理解する。
この方法が一番の王道でありますね。
(ラッコ店長もツーリング中、太陽の位置で現在の方位、時刻を推測することが多々あります。)

解決法2 星座による測位

太陽光が見えない場合、星座の位置で方角を判断します。
星座の知識が必要ですが、不可能ではない指針といえましょう。

画像引用 wikipedia

解決法3 六分儀(四分儀でも可)で測位して頂く

六分儀(ろくぶんぎ)を使えば、現在の位置を正確に測位することが可能です。
画像引用 Wikipedia

現在の北緯、東経の座標を教えていただき、店舗への道をご案内します。
素晴らしい。
この方法は卓越しています。

なお、六分儀は電源や衛星の支援を受けずに現在地を特定できるため、有事を想定したアメリカ海軍ほか、様々な団体で現役に使用されている測位法です。

解決法4 歴史の本文 ポーネグリフを集めて頂く

これは最高難易度です。
ポーネグリフという、ゴール地点を記した石塊を集めて頂いて、その文章を元に、当店までの航路を定めていただく、という方法です。
しかし、ポーネグリフは世界中に散らばっており、また、すでに所有者が存在している場合もあるため、全てのポーネグリフを集めるのは困難を極めるでしょう。
(ワンピースという作品のネタです)

うむ!!
これからは上記のようにご案内することに致しましょう。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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