皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
ハクキンカイロの利点 豊富な発熱量
1月になりまして、猛烈に寒くなりました。
あまりにも寒くて、屋外での活動がおっくう、と思われることも増えました。
しかし、それでもお外にでなければならないこともありまして、そのような場面に、カイロがあると活動が容易になるのです。
カイロといいましても、使い捨てカイロではありません。
ハクキンカイロというもので、最大の特徴は使い捨てカイロの13倍 発熱量があることです。
この豊富な発熱量でもって、多少カイロが冷えても次々と熱が供給されるのです。
これは、ロードバイクやキャンプといった外気に常に触れる、カイロが冷え続けてしまうという環境で特にチカラを発揮します。
ロードバイクで風が当たり続けていても冷えないカイロ、それがハクキンカイロなのです。

使い方
それでは具体的な使い方です。
画像は2025年1月に、四国を半周したときのものです。
早朝のテントで起床したのち、まずハクキンカイロを起動させてから活動しておりました。
ラッコ店長は厳冬期、5つのハクキンカイロを使用しておりますが、今日は零下までは気温が下がらないため、3つだけ使います。
購入時期によってハクキンカイロを包む袋の仕様が異なっています。
チェック柄のものは、3つの中で最も古いタイプです。
現行は両脇のデザインとなっています。
漏斗(ろうと、じょうご)
これが漏斗です。
(余談になりますが、ロードバイクの油圧ディスクブレーキのオイル充填時に使うパーツをファンネルと称しております。これは英語で漏斗、funnelをそのままカタカナ表記しただけです)
燃料
こちらが燃料です。
ハクキンカイロの燃料には、カイロ用ベンジンを使います。
かつては薬局、日用雑貨屋さん等でも常備されていたようですが、2025年現在となってはほとんど店頭で見受けられなくなりました。
確実なのは、ネットショップで注文してツーリング、キャンプ先のホームセンター、アウトドアショップの店舗で受け取れるようにする、というやり方です。
(例えばAmazonなどで注文しても、危険物ゆえコンビニ受け取りの指定ができません。そのため、販売店受取という方法にするのです。)
ラッコ店長がよく採用するのは、ホームセンターのDCMさんです。
新品時には、中ふたが閉まっているため、それを開放します。
本体の準備
ハクキンカイロ本体を用意して、上ふたを取り外します。
火口の取り外し
火口を取り外します。
漏斗の取り付け
本体上部に漏斗を取り付けます。
本体と漏斗の向きが同じになるようにします。
漏斗へ注入
燃料ボトルから、ベンゼンを漏斗にそそぎます。
この時、ボトルを強く握りすぎるとボトルの注ぎ口の反対側、空気穴からベンゼンが吹き出すことがあるためご注意ください。
また、ボトルの口を緩めすぎても一気に燃料が出てしまうため、少し緩めるだけで十分です。
漏斗の下のラインで6cc、上のラインで12ccほどの量になります。
そして、1ccでおおよそ1時間発熱が継続します。
つまり、半日使いたいのであれば、上のラインまで、12cc注入します。
なお、ハクキンカイロは周囲が温かいほどベンゼンの気化が進み燃料の消費が激しくなります。
逆に風にずっとあたっている環境では気化が鈍くなり消費が緩やかになります。燃料投入量はおおよその目安です。
ラッコ店長は早朝4時ごろに起動させることが多く、
今日は昼からは暖かくなりそうだ、と予想されるときは6cc、
夕方まで寒そうだ、と予想されるときは12cc、
夜まで寒そうだ、と予想されるときは18cc投入しています。
ハクキンカイロはモデルによってタンクの容量が異なりまして、スタンダードは24cc(約24時間連続稼働)、ミニは18cc(約18時間連続稼働)となっています。
容量以上のベンゼンを入れようとすると、あふれかえりテント内の装備品がベンゼンで汚染されるため、ご注意ください。
ベンゼンを注入した後は、忘れずにボトルの口をしっかり締めます。
ラッコ店長は、疲労、眠気から、ボトルの口を緩めたままボトルを倒してしまい、それにしばらく気が付かず、テント内がベンゼンだらけになったことがあります。
衣類にベンゼンが付着すると臭いが強烈で、しばらくは着ることができないでしょう。
高価なシュラフにかかってしまった場合は悲劇です。
ベンゼンが気化するまで、数時間、耐えるしかありません。
本体へ注入
漏斗をくるりと回転させて、ベンゼンをハクキンカイロのタンク内に注入します。
漏斗は360度回転するようになっていて、本体と直交する角度になったときに一番注入されるようになっています。
漏斗を外す
漏斗を外します。
火口の取り付け
火口を取り付けます。
火口を加熱する
分解作用を促進させるため、火口のプラチナ触媒をライターなどであぶります。
なお、航空機に乗せることのできるライターは、通常のライターで、アウトドアでは重宝するターボライターは持ち込むことができません。
そのため、厳冬期にはなかなか火がつかず、苦心することになります。
気温が5度以下になっているのであれば、一連の作業をする前に、まずライターを衣類のポケット、シュラフの中などに入れて温めておき、火口を取り付ける段になってからライターを取り出して着火すると良いです。
反応が継続しているか確認する
ベンゼンが十分に気化して、火口を通っているのであれば、火口がうっすらと赤熱していきます。
暗闇の中で見ると、火口が赤くなっていることが確認できます。
上蓋、カバーを取り付ける
本体に上蓋、カバーを取り付けます。
しばらくあぶっても火口が赤くならない場合、ベンゼンの気化が進んでいない可能性があります。
本体を温める、本体をライターであぶって、再び火口をあぶってください。
それでもなお火口が赤くならない場合は、残念ながら火口の寿命です。
ハクキンカイロは何回も使用できる素晴らしいアイテムですが、数百回といったレベルで使用すると火口のプラチナ触媒が少なくなり、反応が連鎖しなくなります。
火口はAmazonなどでも購入することが可能です。
ラッコ店長は2回、火口を交換したことがあります。
これで完了です!!
厳冬期には、このハクキンカイロ1つでは耐えられず、3-5個常用しております。
それでは皆様、冬のライドをお楽しみください。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。
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