皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
ショールーミングとは
ショールーミング(showrooming)という言葉があります。
実店舗で商品を確認して、別店舗のオンライン通販で購入することです。
(実店舗と同一の経営主体が運営しているオンラインサイトで購入する行為は、本稿のショールーミングとは定義しません。)
小売店としては、いまいましい(大変失礼)行為であります。
ところで、店頭で業務しておりますと、ときどき受けるご質問に、(一例として)RENAULT ルノー の小径車のお取り扱いはありますか? というものがあります。
私は、はい、取り扱いがございます。
しかし、店頭には在庫を置いていないのです。
とお答えします。
すると、ほとんどの方は、どこに行っても無いって言われるんです。
どこか実際に試乗できるお店はありませんか?
と質問してきます。
この時点で、そんなこと当店の関知することではない、と内心では思いますが、◯◯を実店舗で在庫しているお店は少ないと思いますよ、とお返事だけして、真意は伝えないことにしています。
真意
その真意は、Amazonで安く売っているブランドなので、実店舗に在庫を置いたところでショールーミングされるだけでしょう。
さんざん商品の説明、試乗に供した挙げ句、検討します、で帰ったお客さんがネットで購入するからです。
小売店にとっては踏んだり蹴ったりであります。
そもそも、よろしいですか。
実店舗で車体を置く、ということは
1 車体を仕入れる
2 お客さんが乗れるように整備する
3 車体がテナントの一部を占有するため、常に地代、賃料が発生している
4 スポーツバイクはモデル年度を設定することが多く、古い車体は人気が落ちやすい
といったリスク、負担をかかえて展示してあるのです。
お客さんが見るだけで買ってくれないのであれば、そのような商品、ことごとく実店舗から姿を消すでしょう。
実店舗には何らの益をもたらさないからです。
それぞれのブランドの経営方針
そうなると、実際は、オンライン上でしか購入できない車体、ブランドになっていきます。
もちろん、これはこれで、それぞれのブランド、製造元さんのお考えですから、私がとやかく口を出すものではありません。
そのような商売をしてくださって、いっこうに構いません。
ただ、Amazonで定価からずいぶんと値引きされている車体というものは、実店舗で試乗、実物を見ることは不可能に近いでしょう。
その理由は、上述しましたように、どの実店舗もそのような車体、お客さんは相手にしたくないからです。
どうするか
実際に試乗することはできず、画面上だけの印象で注文するしかありません。
画面上では立派に見えても、実は粗悪品であった、乗りにくかった、ということは多々あります。
また、オンライン専業の車体(専業に近い車体を含む)というのは、あまり整備されずに注文主の手元に届きます。
届いた瞬間から調整、修理が必要、ということも多いです。
これらのリスクの分だけ、実店舗で購入するよりも安くなっているのです。
故障した場合
そして、いざ自転車が壊れてしまったという際には、実店舗にお願いするしかないでしょう。
しかし、自転車店によっては、オンラインで購入した車体は、そもそも修理受付を断る、というところもあります。
オンラインで販売されている自転車、とくにお安いものは極めて品質が悪く、修理、調整をしようにもできない、できたとしても修理を前提に設計されていない、設計思想が阿呆すぎる、通常の数倍手間がかかる、といった理由で、お断りしているのでしょう。
賢明なご判断です。
お断りしなくても、通常料金よりも割高で請求するお店も多いです。
当店はこのパターンです。
粗悪な自転車は作業料が通常の1.5倍から2倍。
粗悪すぎる自転車(海外製の電動自転車など)は通常の3倍いただくこともあります。
(もちろん、事前にお見積り、料金の概算をお伝えして、お客さんのご了承を得ています。時々、高すぎる!!という方もいらっしゃいますが、他のお店に行ってくださって構いません。)
どのお店でも断られるんです、といった車体でもお預かりしますが、作業料はまったく安くできません。
お覚悟ください。
結論
結論としまして、Amazonで大量に販売されている車体、ブランドは実店舗での扱いがほとんど無い、あるいは事実上排除されています。
お金の使い方、人生の選択はそれぞれの方の自由でありますから、実店舗で商品を確認して、別店舗のオンライン通販で購入すること(ショールーミング)を否定しません。
しかし、修理、メンテナンスが必要な物品はショールーミングで購入すると、あとあと面倒なことになる、割高になるかもしれません。
サイズが合わない、適正に調整されていない状態で引き渡されるなどのリスクです。
また、自転車店によっては修理拒否、煙たがられるかもしれません。
これが、使い捨ての商品であれば、ショールーミングをしても、万一の場合、捨てれば良いだけなので、それほどの損害はないかもしれません。
しかし、スポーツ自転車には、ショールーミングはあまり向いていません。
とはいえ、私が本稿で酷評しました車体は、Amazonさんでは星評価が高く、私の申し上げようが余計なお世話、多数派の人々の感想と合っていないのかもしれません。
(それに、お客さんの側からすれば、小売店から煙たがられているブランド、車体なのかどうか、などは知りようが無いでしょう。
目安は割引率が高い、妙にAmazon上でラインナップが豊富、などです。)
愚にもつかないことを長々と申しました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。


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