皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
魔都 新宿
ラッコ店長は2025年1月現在、東京都新宿区の自転車店で営業しておりますが、この新宿という街は魔都です。
今、都内で大きく話題、問題になっている車両(正確には自転車ではありません)で、日本の法規制を外れた(要するに違法)のものが凄まじい速度で爆走している、というものがあります。
ほとんどの車体は、ペダリングをしなくても走行可能で、高速走行時の安定性を増すために、タイヤを極太にすることも多いです。
海外製のものを日本に直輸入した、というモデルばかりです。
違法性
このような車体は日本の法制下では、原動機付自転車として定義されます。
仮に、原付きを無免許で運転していたとすれば、言うまでもなく無免許運転、
免許を持っていたとしても、ナンバー、方向指示器、ミラー、その他の装備品不装備、自賠責不加入で、即座に免許停止処分です。
違法電動は、歩道を爆走していることもあり、この場合は歩行者妨害違反 2点のおまけが付きます。
ヘルメットも被っていない人ばかりですから、さらに1点のおまけ。
どんどん違法行為が累積していきます。
第三者に損害を与えた場合
万一、このような車体で第三者に損害を与えた場合は、保険も適用されでしょう。
(違法電動は自転車ではないため、当然ながら自転車保険の適用外です。
仮に個人賠償責任の特約がある保険であったとしても自動車(原付きを含む)以外の事故をカバーすることが多く、この点でも不適用です。
また、自動車保険に入っていたとしても、違法車体を乗り回した挙げ句の事故では、違法な故意行為として保険会社は保険金を支払ってくれないでしょう。)
このように、あらゆる救済措置が講じられず、ご自身の財力で、場合によっては数億円にのぼる、一生償えないほどの損害賠償金を支払っていただきます。
それが、違法電動車両の末路なのです。
相手にしない
自転車業界、販売店では、上記のような違法電動車両を相手にしません。
相手にできない、と申し上げたほうが正確でしょうか。
違法行為に加担することはできないからです。
さらに、

でもご紹介しましたが、違法電動は極めて粗悪、修理がしにくい構造になっておりまして、技術的に修理が可能でも、通常の数倍、手間がかかります。
そして、修理しても粗悪な構造ですぐに故障が頻発します。
いくら手を入れたところですぐダメになる、廃車にするのがもっとも良い選択、それが違法電動なのです。
悶絶するご質問
しかし新宿、渋谷にはこの違法電動車両が大量に徘徊しています。
どのお店でも断られた挙げ句、当店にもおいでになることがあります。
そういった方々のよくあるご依頼として、
防犯登録をしたいのですが
というものがあります。
防犯登録はできません。
自転車ではありませんから。
このようにお答えすると、
えっ
じゃあ、盗まれた場合はどうすればいいのですか?
というご質問をしてくる方がいます。
私はどう答えればよいのですか。
第一、自ら違法行為をしておきながら、法の加護を求めるとは、都合がいいにもほどがあります。
お早めに正義の鉄槌(てっつい)を食らったほうがよろしいですよ、とでもお答えしましょうか。
ぎりぎりのアドバイスをするとすれば、一般的な盗難保険でもかけるしかないでしょう。
しかし、どの保険会社でも、違法行為、違法物、違法改造した車体の盗難保険契約を引き受けてくれるとは思えません。
つまり、誰も相手にしてくれない、ということです。
第二に、違法である、ということをご存知なかった場合、残念ですが、それでも罪は軽くなりません。
日本にお住まいであれば、日本の法規を知っていることが前提に、社会が成り立っています。
別の質問として、
違法で、何が悪いんですか?
という方もいました。
開いた口がふさがりません。
新宿警察署はすぐ横にありますから、今すぐにでもお巡りさんを呼びましょうか?
いかに普段は寛大なお巡りさんでも、目撃者から具体的な犯罪の証跡を挙げられた場合、取り調べをしないわけにはいきません。
上述しました違法性のオンパレードで、即免許停止処分となるでしょう。
ご自分が、とんでもない地雷をつねに抱えている、という自覚をしたほうが良いです。
そこまでするのも残酷すぎるため、修理や防犯登録、すべてをお断りして、お帰り頂きました。
(仮にお巡りさんを呼んだとすれば、おそらく数日後には、報復のGoogle Map星1レビューが当店につくことでしょう。あなたのお店にレビューが投稿されました!!とウキウキした文体でGoogleが通知してくれます。いざ確認してみると星1。ウケます。最近はこの手の報復星1レビューが多いです。)
走る地雷
もう、違法電動車両は嫌なのです。
法規制に反している
すぐに故障が頻発する
極めて危険な速度で走る
ブレーキ性能が粗悪でまともに制動できない
速度と車体重量が一般的な自転車を遥かに上回るため、衝突時の衝撃、ダメージが計り知れない
まさに走る地雷。
一日も早く違法電動車両が日本から撲滅することを祈っております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。
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