個人事業主 フリーランス / 無料 初めてでも出来る、青色申告 確定申告の方法

ラッコ店長

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

確定申告の締め切り、2024年度は2025年3月17日まで、が近づいてきました。

本稿では、個人事業主、フリーランスになった方が、初めて、しかも無料ツールを使って青色申告する方法についてご説明します。

なお、税法は日々変化がございます。
また、私も大学院で租税法、所得税法を勉学致しましたが、税理士そのものではありません。
あくまでも私の個人的な体験記としてお読みください。
(ラッコ店長の個人情報があまりにも露骨に記入されている場合、画像の一部を消去している箇所があります)

いきなりゴール、結論から

まず最初に、確定申告そのものは、実は5分で可能です。
e-Tax ソフト web版、というものから、電子データをアップロードすれば終わりだからです。

しかし、いきなりこのようなことを申し上げても、意味不明と思われます。
なぜなら、上記のことは、ゴールだけを言っているからです。

しかし!!
まず最初に、確定申告作業の究極目的は、この提出用電子データを作成すること、とご理解ください。

そして、その電子データの内容は、ざっくりと申し上げれば、売上から経費、各種控除金額を引いて、余った金額を算出する。
次に、余った金額に税率を乗じて、税額を計算する。
最後に、その金額を◯◯税務署に支払います、というものです。

迷宮の原因

なお、確定申告のデータ作成にはいくつもの方法があります。
(本稿では、書面による提出方法は電子的な提出方法と比べて、労力がかかりすぎるため検討の対象外とします。また、白色申告も控除金額が少なすぎるため、対象外とします)

なんとなくwebサイトを検索すると、国税庁が公開しているe-Taxというサイトに到達するのではないでしょうか。

そして、見様見真似で作成しようとするものの。。。全てが意味不明!!
いきなり貸借対照表、損益計算書とか言われても、知らない!!
こんなもの無理!!
理解の範囲を超えている!!
と悶絶なさると思います。

これが迷宮の原因です。

国税庁のサイトから自力で確定申告データを作り上げることは、本業の税理士さんでもなければ不可能、と推察します。

まずは、国税庁のサイトで確定申告書を作ろうとしないこと、これが大切です。

最初から会計ソフトを使う

しかし、律儀な方ほど、各種専門用語を勉強したり、調べたり、熱心に取り組もうと致しますが、そのような時間は徒労!!と申し上げます。
会計ソフトのチカラを借りれば、専門家でなくても、無料(あるいは格安)で確定申告のデータを作成可能です。

そして、会計ソフトの使い方は、それほどの勉強をする必要はありません。

例えるのが難しいですが、公立学校の高校に入学する方が、よほど勉強量が必要、と思います。
大学入試の方が、遥かに勉強時間、量があって難しい。
これをお読みの方が、それぞれの受験を突破なさった、ということであれば、確定申告も大丈夫。

ゼロから調べる、学習するのではなく、会計ソフトの使い方を習得するのがもっとも合理的、そして今後の事業が発展したときも将来性がある、省力化できるスキルなのです。

おすすめ会計ソフト マネーフォワードクラウド 無料

会計ソフトには、様々なものが公開されています。
私もあれこれと会計ソフトを試行錯誤しました。

そのなかで、マネーフォワードクラウドが最も使いやすい、優れていると申し上げます。

このソフトウェア、すべてオンライン上で作業するため、PCでも、スマートフォンでも、webブラウザでアクセスできるのであれば、どのような環境でも作業が可能です。
(ラッコ店長も移動中に携帯電話から会計処理をしていることがあります)

また、初回登録から一ヶ月は無料!!です。

なお、無料版は仕分け可能件数が50件と多くありません。
そこで、練習がてら50件まで入力して、それで気に入った場合には、一ヶ月だけ課金する、というのが合理的と思われます。
(あらゆるデータは課金後も引き継がれます。ご安心ください。)

また、課金プランは最初の確定申告であれば、もっともお安いパーソナルミニプランで十分でしょう。
2025年2月現在では、月額¥1,280です。
確定申告の直前にだけ課金すれば、毎年¥1,280だけで確定申告作業ができるのですから、とんでもなく格安でしょう。

これが専門家に相談、書き上げてもらうとなれば¥20,000-¥100,000は必要でしょう。
(もちろん、プロに任せるのが正確、法的な信頼性が高いと思われます)

ありがたいことに、無料アカウントから有料アカウントに切り替えたときと同様、課金を止めてもデータは保持されます。
来年に課金すれば、いつでもデータを復活させることができます。
さらに親切なことに、課金を止めても、新規のデータを追加できないだけで、過去のデータを閲覧することはできます。
マネーフォワードクラウド、実に素晴らしいです。
課金させよう、有料化に持っていこう、という意図が明白ですが、その基準は合理的で、素晴らしい仕組みです。

後日談になりますが、ラッコ店長はマネーフォワードクラウドが大のお気に入りとなりまして、今では月額の会費を支払って小まめに会計処理をしています。

まず、マネーフォワードクラウドのアカウントをお作りください。
すべてはそこから始まります。

マネーフォワードクラウド

アカウント作成 データ連携

アカウントをお作りいただきましたか。
ラッコ店長のアカウントには、銀行口座が3つ、クレジットカードが3つすでに登録されています。

まず、データ連携というところから、お使いの銀行口座、クレジットカードアカウントと連携すると合理的です。
マネーフォワードクラウドが自動的に出入金履歴、カード利用履歴を入手してくれます。
そして!!
さらにマネーフォワードクラウドが自動的にこのお金の使い方は、これですよね?と推測して入力支援してくれます。
さらにさらに!!
この入力支援、AI学習をするため、入力すれば入力するほど、それぞれのユーザーの可能性が高そうな選択をしてしてくれるようになります。

実は銀行口座、クレジットカードアカウントからデータを取り込むだけで、確定申告の作業の半分は終わっているのです。

この連携作業をせずに、すべて手入力をしても良いですが、膨大な時間がかかるでしょう。
また、金額の入力も不正確になったりして、あまりおすすめ致しません。

自動で仕分け

データ連携でデータを取り込みましたら、自動で仕分け、という箇所から入力していきます。
(もちろん、手動で仕分けでも構いません)

仕分けとは、お金の出入りの記録、説明、とお考えください。

取引日、金額、摘要などが自動で入力されています。
概ね、そのままでよろしいですが、変更すべき場合が多いのは、勘定科目です。

ほとんどの場合、お金を使って、それが経費になるかどうか判断する、という作業になると思います。
経費とは、消耗品費であったり、旅費交通費であったりします。

確定申告において、経費には様々な切り口があるため、この金額はこれ、この用途はこれ、と本稿で詳細に述べるのは難しいです。
ご自分でお調べになる、考えて、これ!!という項目にしてください。
雑費といった曖昧な項目は可能な限り使わないほうが良いです。

また、勘定項目に無いものは、追加で増やすことも可能です。
ラッコ店長は、取材費という勘定項目を増やして、ツーリング時の費用を経費として計上しています。

以下の画像は自動入力をし終わったあと、すでに出来上がった仕訳帳を表示しています。
自動で仕分ける場合とはやや表示が異なります。

事業主貸 じぎょうぬしかし

個人事業主の場合、事業のお金とプライベートのお金が混在していることがあります。
プライベートとして使った、という場合は、事業主貸、という勘定科目にします。

補助項目は特に選ばなくても良いです。

以下の画像は、1月30日 544円をサミットという取引先(スーパーマーケット)で使った。
日々の食材は事業の利潤を上げるために必須の物品ではなく(ヒトであれば皆さんお食事をするものであるから)、経費計上することはできない。
プライベート用の出費なので事業主貸という名目にしてある、という意味です。

この画像は自動で仕分ける場合の画面です。
(つまりラッコ店長は、まだこの金額の仕分けを終わっていない、ということです)

収入があった場合は、売上高などにします。

マネーフォワードクラウドは自動で仕分けた場合、混乱を防ぐため、最小限の項目しか表示していません。
借方、貸方といった用語もとくに意識しなくても作業が可能です。

また、貸借対照表、損益計算書もまったく意識しなくて良いです。
(マネーフォワードクラウドが自動的に作成してくれます)

クレジットカードで購入した場合は、貸方の箇所がクレジットカードの名前などで、自動で入力されています。
ユーザーが選択するのは、借方の箇所で、ここを経費にしたり、売上にしたり、操作するわけです。

要諦は、クレジットカードの場合は、借方が経費なり、事業主貸なりで、貸方が未払金となる、ということです。

このあたりが一番難しいですが、マネーフォワードクラウドの仕訳帳というものを何度も見て、ご理解ください。
自動入力されたものを仕訳帳で見てみると、理解が進むと思います。

借方、貸方という用語自体に固執しなくてもよろしいです。
自動入力されたものを見て、なるほどなるほどと理解できれば十分です。

現金支払いの場合

現金で支払った場合は、当然ながらマネーフォワードクラウドが自動では入力してくれませんから、
手動で仕分け 仕訳帳入力の箇所から入力します。
ラッコ店長の例でご説明します
日付 お金が出た理由(ここでは消耗品費としてあります) 金額 お金の出どころ(現金) 摘要(説明)となっています。

以下の画像は、1月17日に、消耗品費(という経費)を、10,866円という現金で支払った。bikeport新宿都庁前店と取引をした、という内容です。

未払金の処理

クレジットカードの利用がどんどん積み上がると、未払金というものが増えていきます。
クレジットカードの支払いを口座引き落としで済ませた場合、基本的にはマネーフォワードクラウドがデータを拾ってくれますが、銀行口座から未払金の支払いに充てた、という処理をします。

以下の画像は、1月10日に、未払金、◯◯円を普通預金 かながわ信用金庫から支払った、三井住友カードが取引相手である、という意味です。

売上があった場合、振込であれば、以下のようにします。
(これもマネーフォワードクラウドが自動入力してくれるため、あまり変更する必要はありません)

以下の画像は、1月10日、普通預金 かながわ信用金庫に◯◯円が売上高として支払われた。取引先はバイクポートである、という意味です。

現金でいただいた場合は、普通預金の箇所を現金、とするわけです。

このようにして、一年間のお金を動きをすべて記録していくのです。
当然ながら、膨大な量になりますから、この仕分け作業が確定申告の最も重要なところ、時間のかかる作業となるのです。

ラッコ店長はマネーフォワードクラウドの自動入力に大変助けられているため、お買い物はほとんどすべてクレジットカードで行います。
Paypayや交通系ICカードによるお金の出入りも自動入力が可能であるため、万全の体制といえましょう。

家賃を経費に

個人事業主であれば、お家賃の一部分を事務所費用しとて、経費計上してもよろしいでしょう。
事業で使用している面積の割合やどのくらいの時間滞在しているか、などを目安にします。

なお、マネーフォワードクラウドでは貸借対照表、損益計算書を意識しなくてもよろしいです。
国税庁のe-Taxサイトでは、いきなりこの数字を求められて、そんなこと分かる訳無い!!と絶句しますが、すべてマネーフォワードクラウドが自動で計算してくれます。

仕分けを済ませたら、決済、申告書の箇所から確定申告の書類を作っていきます。
基本的な数字はすでにマネーフォワードクラウドが計算、記入してくれています。
各種控除を可能な限り入力します。
控除はややこしいですが、該当する箇所を丁寧に入力していってください。

多くの方は、健康保険料の控除と、医療費の控除などが該当するでしょうか。

また、住所、氏名、納税地などを設定します。

各種控除を可能な限り入力したら、完成です!!

税額もマネーフォワードクラウドが自動で算出してくれます。

決算、申告 確定申告書の箇所から、データをエクスポートします。

e-Taxの出番

e-Taxの利用が初めての場合は、アカウントを作成します。

【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。

ログインします。
マイナポータル経由でも、どのような方法でも構いません。

画面下の方、作成済みデータの利用、という箇所をクリックします。

先ほどマネーフォワードクラウドで作成したファイルを指定します。

完了です!!

いかがでしたか。
実際の作業の99.99%くらいは仕分け作業に時間を費やします。
最初はこの金額がどの経費項目にあたるのか、試行錯誤しながら入力していってください。
あまりにも的外れでなければ、ひとまずOKです。
また、なんでもかんでも経費にできるわけではありませんから、合理的な範囲で経費に計上してください。

マネーフォワードクラウド

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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