ロードバイク サイクルコンピューターの選び方 Garmin Wahoo Bryton CAT EYE

ツーリング用品

画像引用 Garmin

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

サイクルコンピューターをお使いですか。
長距離、長時間、高強度の乗り方をするのであれば、サイクルコンピューターが便利でしょう。

概説

6つのパターンに分けてご説明します。

ブランド志向
個性派志向
節約志向
競技志向
ブルベ志向
ロングツーリング志向

です。

なお、サイクルコンピューターを開発、販売しているブランド、メーカーは複数あります。
そして、それぞれのブランドで、松竹梅、言い換えれば上中下と大まかに3グループに分かれることが多いです。

最もオーソドックス、これぞロードバイク乗り、ややブランド志向のパターン。

カーボンロードバイクに乗り、ウェアもしっかりしたものを着る、アイウェア(サングラス)やヘルメットも完璧!!という最もオーソドックスなスタイルでは、サイクルコンピューターも定番のものが似つかわしいでしょう。

車体やウェアがキマっているのに、サイクルコンピューターだけ安物、著名でないブランドというのは、(私はどうでもよろしいのですが)、おや!?と思われてしまうかもしれません。

いきなりお話が飛躍しますが、はっきりと申し上げて、この国には、欧州、北米の車体、アイテムを珍重する、という文化があります。
必ずしもそれが正しいとは思いませんが、そのように考える方が多いのであります。

そして、ロードバイクに乗る、という行為自体にも、ブランドを見せつけたい、高級ブランドを使いたいという志向があるのを否定できません。
サイクルコンピューターもこの潮流を無視することはできないでしょう。

選択するブランドは、Garmin(ガーミン)の一択になると思われます。

Garminが最も定番で、これを選んでおけば誰も逆らえ(!?)ません。
価格的にもGarminが最も高価なサイクルコンピューターを開発しています。

Garminを選ぶ場合、中途半端に小さなモデル、コストパフォーマンスに優れたモデルなどを選ぼうとしてはいけません。
Garminを選ぶ以上、常に最高峰を目指すべきです。

選ぶのであれば、最上位モデル Edge 1050がよろしいでしょう。
(ラッコ店長も、かつてGarmin Edge 1000というモデルを使っていたことがあります。特に不満はありませんでした。ただ、価格ほどの高級感はありません。)


Garminの長所は、ブランドイメージが極めて良いことです。

いきなりこのようなことを申し上げるのが恐悦至極でありますが、やはりスマートデバイスの第一人者、高級品という良いブランドイメージが確立しています。
さらに、スマートウォッチや他の電子機器との連携も優れていて、価格も最高峰ですが、性能も王者と言わざるを得ないでしょう。

少し、金額に妥協して、Edge 840という選択もあります。


お金に余裕があればGarmin、これで間違いありません。

カーボンロードバイク乗りだが、人とは変わったものを選びたい、人とは変わった行動をしたい、というパターン

個性派のあなたには、Wahoo(ワフー)がぴったりです。

Wahooはアメリカ、ジョージア州アトランタで2009年に創業された、新しいブランドです。
価格が比較的抑えめながら、Garminとは異なったアプローチで高性能サイクルコンピューターを開発、販売しています。
最も特徴的なのは、物理キーが多い、ということでしょう。

物理キーの恩恵は、雨の日でも誤動作がしにくい、グローブをはめていても操作しやすい、というものです。
もちろん、高価格帯のサイクルコンピューターであれば、水滴がついても誤動作しないようにタッチスクリーンをロックする、というモードがあります。
しかし、このモードにしてしまうと、水滴ではなくて、ライダーが操作したいときでも操作をはねつけてしまいます。

また、冬場にグローブをはめたままでも操作が可能なのはありがたいです。
グローブよってはタッチパネル対応!!と謳って、指先がタッチパネルに反応するグローブもあります。
しかし、結局はタッチパネルが反応したり、反応しなかったり、動作が不安定でストレスになります。

物理キーがあれば、このようなトラブルに無縁です。

ラッコ店長も物理キーがある方が好きです。
といいますのも、私はロングツーリングに乗り方が偏っているため、天候の急変で土砂降りになったり、あまりの寒さで手袋を何重にもかけたり。。。といったことがあるのです。
雨の都度、誤動作をしたのであれば、むきーーーっとなってしまいます。
また、操作するたびに手袋を外すのは極めて煩雑、そのうち手袋をしているときは操作しなくなります。

このように、Wahooは個人的に気に入っているブランドです。
Garminに比べれば、価格が抑えめになっています。



カーボンロードバイク乗りだが、可能な限りコストを抑えて、それでも今どきの!?大画面サイクルコンピューターが欲しい、おもちゃ品質では困る、という欲張りパターン

ロードバイクはお金のかかるスポーツ、趣味です。
それにもかかわらず、お金を節約したい、というのはあまり相性が良くない行動原理です。

とはいえ、それでも可能な限り費用を抑えたい、かつ、おもちゃ品質は困るという欲張りな方は一定数います。

まず、Amazonや楽天さんで販売されている、大画面でありながら¥10,000以下の、あまりにも格安なサイクルコンピューターは残念ながら選択の範囲外とします。
操作性、バッテリ持ち、耐久度などが、ロードバイクでの使用に応えられません。
このようなサイクルコンピューターを使うのであれば、車体もそれに見合った、お安く、品質も控えめなもので十分でしょう。
(嫌味ではありません)

候補として上がるのは、Bryton(ブライトン)です。
Brytonはwahooと同じく、2009年創業された、台湾発の新興ブランドです。
Garminのような周辺機器との統合、接続性の高さを求めないのであれば十分選択肢に入ります。

また、世界レベルで戦っているUCIプロチームにも採用されているという、実績、権威もあります。
(最大派閥がGarminで、次点がWahoo、大差をつけてBrytonとなります)

はっきりと申し上げて、ブランドイメージは高くありませんが、似たような機能がGarminの半額程度で実現できるため、悪くないでしょう。

ラッコ店長も以前勤めていた社の方針で、Brytonをメインに販売しておりました。
そのような事情もありまして、Brytonはエントリーモデルからミドル、ハイエンドの機種をすべて使ったことがあります。

ここまで持ち上げておいて、水をさすようですが、ソフトウェアの出来は良くはないです。
最低ではないが、最上とはいえない、そういった立ち位置の製品でありますが、こんなものかな?と温かい目で接してあげれば、使用に耐えられます。
プロもレースシーンで使っているのだから、きっと大丈夫!!と自分を納得させることができます。
(これまた、嫌味ではありません)

最上位モデルでもGarminの半額以下となっています。


ミドルグレードも悪くないです。


上記2機種ほどの値下がりはありませんが、新機種も登場しました。



なお、世の中で流通しているマウントの大多数はGarminマウントです。

私が常用しているロードバイクに標準装備されてきたサイクルマウントは、やはりGarmin対応のものでした。
Brytonは少数派ゆえ、ロードバイク標準のマウントでは使えないことも多いでしょう。

そのような場合は、Brytonが公式の変換アダプタを販売していますので、お使いください。
(対応機種をご確認ください)


レースで使用する場合

レースで使用する場合は、ブランドがどうこう、というよりもパワーメーター、ケイデンス(ペダル回転数)、可能であれば心拍計が計測できるモデルであることが望ましいです。

特に、パワーメーターは現代のレースシーンでは必須の指標で、この数字を見ながら自己のスタミナ、運動強度をチェックしていきます。
Garmin、Wahoo、Brytonの中で、ミドルエンド、ハイエンドのモデルを選んでおけばよろしいでしょう。

また、レースシーンでは画面の大きさはそれほど重要ではないと考えます。
定められたコースを走るものですし、ナビゲーション画面が大きくてもそれほどの恩恵は無いからです。
それゆえ、大画面にはこだわらず、コンパクトで軽量なモデルが良いでしょう。

Garmin Edge530などがおすすめでしょうか。


ブルベで使用する場合

ブルベとは、公道の長距離イベントで、半ばレースじみた強度を求められるものです。

ブルベで最も重要なのは、ナビゲーション画面が見やすいこと、バッテリの持ちが良いことです。
上記4と同様、ブランドを固定して考える必要はありません。

しかし、バッテリの持ちが最低でも連続30時間は持つものが必須でしょう。
それ以下のものは、残念ながらブルベでは力不足です。

もっとも、Garmin、Wahoo、Brytonすべてのブランドで、充電しながらの使用が可能であるため、モバイルバッテリーさえあれば、なんとかなります。
しかし!!
やはり大量消費モデルはそれだけ予備バッテリを必要とするものですし、サイクルコンピューター単独で長時間持つものが望ましいでしょう。

1 Garmin
お金をかけても良い、ということであれば、Garmin Edge 1040 Solarがおすすめです。
ディスプレイにソーラー充電パネルを仕込んだもので、群を抜くバッテリ駆動時間を誇ります。
最長35時間稼働可能(ソーラー充電を併用すれば+10時間)
また、ロングバッテリモードにすれば約70時間(ソーラー充電を併用すれば+30時間!!)の稼働が可能です。
100連続稼働可能なモデル、などというのはGarmin Edge 1040 Solarくらいのものでしょう。


2 Wahoo
Wahoo ELEMENT ACEは30時間連続稼働できます。
ひとまず合格点と言えるでしょう。


3 Bryton
Brytonはバッテリの持ちという点で優秀で、Rider S800は36時間、Rider 750SEは40時間の連続稼働可能です。
ラッコ店長はS800、750SEのいずれも使用したことがあります。
S800のほうが操作性は優れていると思われますが、750SEの価格も魅力的です。

また、2025年3月に発表された、最新機種のRider S810であれば、連続50時間稼働が可能です。
Garminはあまりにも高価であるため、Bryton S810が妥当。。。かもしれません。




ロングツーリングで使用する場合

本稿で言うロングツーリングとは、宿泊施設を使わない、つまり電源の供給が潤沢ではない環境で複数日走り続けるツーリングのこと、と定義します。

このような環境では、実は上記1-5でご紹介してきたようなサイクルコンピューターは役に立ちません。

なぜなら、いかに長時間持つ、というモデルであったとしても所詮数日で機能停止します。
そして、バッテリ切れになってしまったら、充電するのに何時間も時間がかかります。
お宿で休んでいる間に充電できれば良いのですが、宿泊施設を使わない場合には、モバイルバッテリーで充電させるしかありません。
サイクルコンピューターを充電するためだけに、何個ものモバイルバッテリーを持ち歩く必要があるからです。

これは、重すぎます。

さらに、ロングツーリングで今出力しているパワーがわかったところで、補給ポイントが無ければ走り続けるだけですし、疲れてても峠があるのであれば、超えるだけです。
ケイデンスの表示もあったところで、大して役に立ちません。
ロングツーリングで重要なのは、現在の速度と走行距離です。

つまり、必要最小限度のサイクルコンピューターで十分なのです。
このような用途には、今までのサイクルコンピューターとは真逆のモデルが最適なのです。

今どき!?と思われるかもしれませんが、ボタン電池のサイクルコンピューターが使いやすいです。
バッテリの持ちは数年レベル持ちます。
また、極めて軽量、故障もしにくいです。

ラッコ店長もレース、ブルベ、店舗イベントの際は大画面の現代的なサイクルコンピューターを使いますが、ロングツーリングの際はボタン電池のサイクルコンピューターを使います。

徹底した省電力を志向するのであれば、有線モデルでも良いでしょう。
少し妥協!?して、センサーだけ無線、というのも良いでしょう。

このような用途では、CAT EYEの独壇場です。
もはや化石(大変失礼)というような古めかしい製品でありますが、有効な場面も存在します。



Amazonは定期的にセールを実施しています。
Garmin、Wahooはあまりセールをしません。
(ブランド力が強いため、あえてセールをしなくても売れるのです)

しかし、Brytonはまだまだ新興勢力のため、時々セールをします。
Brytonの購入であれば、このセール時が狙い目でありますね。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

コメント

  1. だこま より:

    Bryton、最新機種がこのほど発表になりましたが、なんと50時間というロングランが可能とのことですよ…!

    • racco より:

      だこま様

      2025年3月18日に発表された、最新モデルRider S810でございますね。
      ご指摘、ありがとうございます。
      記事を更新致しました。

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