皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
本記事は

の続きです。
無事に夜明けを迎える
夜明け前、シカさんと思われる、きゅーん、きゅーんという鳴き声がたくさん聞こえました。
それ以外にも、鳥さん、獣の鳴き声など、動物園か!!と言いたくなるような、野性味に溢れたお山でございました。
無事、夜が明け、イノシシさんやクマさんの襲撃はありませんでした。
(毎度、ご注意しておりますが、野営には十分お気をつけください)
食べものの名前の道
私、ロードバイクであちこちを走っておりますものの、実は車道が好きではないのです。
可能な限りクルマ通りの少ない、農道を進みます。
ビーフライン、という変わった農道を進みます。
アップルロード
フルーツライン
ストロベリーロード
オレンジラインなど、食べ物の名前がついた道は全国にたくさんあります。
私が個人的に猛烈に推すのは、食べものの名前ではありませんが「ナイスロード」です。
天の恵み
しばらく進んでおりますと、なんという天恵!!
セイコーマートを発見しました!!
北海道でもないのに、セイコーマートがあるとは、なんという奇跡!!
この嬉しさは、マゼラン海峡を発見したマゼラン艦隊の歓喜、喜望峰を発見したバルトロメウ・ディアスの喜びに匹敵すると言えましょう。
私は大歓喜して、店内に躍り込みました。
お宝の山です!!
北海道産の豊富牛乳、ガラナなど、目もくらむばかりであります。
さらに!!
私が愛してやまないセイコーマートパスタがありました!!
2025年のお値段は¥148!!
これ一つでお弁当として成立するボリュームがあります。
本来であれば、1000個は頂きたいものの、積載できる量にも限りがありますから、なくなく1つだけ頂くことに致しました。
西山荘 水戸黄門さんのお家
ありがたく頂き、猛然と次の目的地に進みました。
西山荘です。
ここは、水戸黄門でおなじみの、徳川光圀さんが住んでおられたお屋敷がある場所なのです。
もっとも、現役時代ではなく、ご隠居になった後のことでありまして、ゆえに、水戸から少しはなれた場所に隠居所があります。
水戸は何回か訪れたことがありましたが、この西山荘がある常陸太田市は、私も今まで訪れたことがなかったのでありました。
西山荘は小高い丘の上にありました。
園内はとても美しく、平日の午前8時に到着したため、園内に人影はありませんでした。
のんびりと拝見できます。
助さんのお家
すると、不思議な看板を発見しました。
「助さん住居跡」
助さん!?
あの、ドラマ水戸黄門でおなじみの佐々木助三郎さんのことですか!?
私はワクワクしながら、助さんのお家を拝見することに致しました。
園内を進む進む、細い道をひたすらに進むと、助さんのお家がありました。
これが助さんのお家。
感動します。
園内でも入り組んだ、すこし高台にありまして、防御の要衝という感じが致します。
池と小川がひたすらに進路をさえぎり、奥の院のような風格があります。
皆様、ご存知と思われますが、ドラマ水戸黄門は歴史的事実をヒントに、創作された物語です。
水戸黄門という名前は実在し、これまたご存知、水戸光圀さんの異名です。
水戸光圀さんは大日本史という歴史書の編纂を命じ、その編纂事業に携わったのが、佐々 宗淳(助さん 佐々木助三郎のモデル)、安積 澹泊(格さん 渥美格之進のモデル)です。
もっとも、大日本史は江戸末期まで、200年ちかく作業し続けるという一大事業でありまして、助さん、格さんだけが携わったわけではないのですが、両名とも優秀な学者として著名であったため、ドラマのモデルとして採用されたものと思われます。
さらに園内を進みます。
徳川ミュージアム批判からの徳川ミュージアム賛美
西山荘の入口まで来ました。
ここは徳川ミュージアムという団体が運営している史跡で、公的な存在が管理しているわけではありません。
ゆえに、徳川ミュージアムの管理、公開している史跡というのは、入場料がかなり強気、高額なのです。
水戸の徳川ミュージアムは入館料が¥2,500で、私も拝見したことはありますが、この入場料に対して批判的な意見は多いです。
とはいえ、私的な団体が公開しておられる施設でありまして、赴くのが国民の義務ではありませんから、入場料が高いと文句をいうのはそもそもの筋違いであります。
この西山荘は入場料¥1,500でした。
どうしようかな。。。どうしようかなあ。。。と迷っておりますと、なんと!!
警備員室からおじさんが現れて、まだ時間前だけど、入っていいよ、と話しかけて下さいました。
(開園20分前に到着していたのです)
実を申せば、入園料が高いのと、開園前だからと自分に言い聞かせて、立ち去る予定だったのです。
しかし!!
ここまでお話を受けて、帰ることはできない。
これもまた、なにかの縁。
私は2025年から日光市民となりまして、東照大権現様(徳川家康公)の孫たる、徳川光圀さんのお家を見ないわけにはいかない!!
ええい、ままよ!!
と券売機に¥1,500投入して、入園しました。
警備員のおじさんは、私が時間前に現れた、相当なマニアだとお思いになったのか、園内のみどころ、進み方、徳川ミュージアムのなりたちなどをご説明くださいました。
そして、これから一時間ほど、園内は私だけで、だーーーーーーーーーれもいらっしゃらない、という独占タイムとなったのです。
この独占時間が、あとになって振り返りますと、凄まじい豊饒(ほうじょう)、魔法にかかったかのような、水戸光圀さんがその場にいるような錯覚をおぼえ、素晴らしい時間なのでありました。
園内はちょうど桜の季節で、うぐいすさんが鳴き、なんとも心地よい空間でした。
また、笹の葉がさらさらと風でそよぐ音が興趣をそそり、ああ、空気が移動しているのが分かる、なんとも素晴らしい庭園だと絶賛することになったのでした。
これほど美しい笹の葉の音を聞いたことがない。
規模は小さい庭園でありますが、周囲からの干渉、視線を防ぐ作りになっておりまして、隠棲場所として、これは実に愉快。
自分もこのような場所で研究活動に明け暮れてみたいものだ、と思われました。
開園から40分ほど経ちまして、ガヤガヤと団体の観光客さんがおいでになりました。
私にかかっていた魔法が一気に霧散して、急に現実に引き戻されたといいますか、もう帰ろうと思いました。
(このようなことを申し上げるのがためらわれるのですが、私は、観光地に行きながら、他に観光客さんがいると興ざめになってしまうのです。ゆえに、観光客さんが来ない時間、時期(真冬、コロナ期など)を好みます。地の果てが好きなのも、誰もいないことが多いからです。)
いずれにせよ、素晴らしい体験ができました。
西山荘、訪れてよかったのです。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。
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