真の地獄のはじまり / 2025年4月4日-9日 北関東、東北周遊 その11 / 携帯ポンプの選び方 なぜ雨の日にパンクが多いのか

東北(青森県 秋田県 岩手県 山形県 宮城県 福島県)

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

本記事は

終わることの無い地獄!! 4000mトンネル / 2025年4月4日-9日 北関東、東北周遊 その10
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本記事はの続きです。なんとか米沢市着東栗子トンネル、西栗子トンネルを通り抜け、なんとか米沢市にたどり着きました。とんでもなく消耗しました。米沢市は、江戸時代、上杉さんが統治した場所で、武田信玄公とは浅から...

の続きです。

夜明け 雨

喜多方で野営をして、夜が明けました。
また雨です。
雨のロードバイクツーリングは機材だけでなく、心身も消耗します。

泣き言をいっても始まらないため、進みます。

サイクリングロードを見つけ、それに沿って進みます。
多少は気が楽です。

パンク

古峯神社という場所を過ぎたとき、嫌な予感がしました。
妙にリアタイヤのグリップが弱いです。
神社の脇に車体を止めて、リアタイヤを見てみますと。。。

ぐわ!!
パンクです。

仕方がないです。
雨の中のパンク修理は本当に気が滅入りますが、ひとまずチューブ交換をします。
明らかに穴が1箇所開いています。

雨の日にパンクが多い理由

ところで、雨の日は私の職務経験、さらには統計で調べたところ、8倍、パンクしやすくなるようです。
実際、雨の日の後は、パンクしましたというお客さんが激増します。

その理由は、複数あって、まず、雨が降るとアスファルトの隙間に埋まっいたゴミが浮き上がり、路面がザラザラしてくるのです。
そのゴミを踏んでパンクします。

次に、路面というのは路肩に向かって、少し傾斜して作られています。
雨によってゴミ、石、破片などが路肩に流れ、それを踏んでパンクします。

最後に、晴れの日であれば、多少の石、ゴミがタイヤに付着してもタイヤが数周回転すればすぐにそれらのかけらが落ちるものです。
しかし、雨、水分によってタイヤにピタッと貼り付いたまま、ぐりぐりと何周もタイヤとアスファルトの間挟まって、タイヤを押し付け、ついには貫通してチューブを傷つけます。

雨の日にパンクが圧倒的に多いのは、これらの原因が複合するからです。

今回のパンクも、明らかに石やなにかが付着したまま、走行を続けたからでしょう。
(とはいえ雨の日にタイヤの石を除去しながら走るのは不可能です。)

屋外でも使いやすい携帯空気入れ

荷物が多いため、その荷物を一旦車体から取り外し、修理していきます。
チューブを交換し、携帯用のポンプで充填します。

私が使用しているのは、以下のアイテムのGIANT OEM製品です。
ロゴはGIANTですが、中身は明らかにGIYOさんの製品です。

このポンプは軽量、小型で、携帯ポンプとしては最上というくらい、チカラが必要ありません。
(携帯ポンプには、コンパクト性を追求しすぎて、およそ実用的ではないほどの労力が必要になるモデルが多々あるのです。つまり、くたびれます)

また、簡易的ながらホースがついているため、バルブを傷めにくい、というのもポイントが高いのです。
(これまたコンパクトな空気入れでは本体を直接バルブに連結させ、そのまま数百回ポンピングをするため、バルブがぐらぐらと揺らぎ、ヘタをするとバルブ、ブルブの根本が折れます。実際、ラッコ店長も自転車屋さんになる前に、超小型ポンプでパンク修理をして、空気を充填する段になって、バルブを折ったことがあります)

空気入れで迷ったら、このモデルか、電動空気入れが良いと思います。


修理完了です。
荷物を再び車体に固定して、出発します。

真の地獄のはじまり

雨で、さらにヒルクライムが続きます。
道は狭く、それでいてクルマの往来がとても多いです。
およそ、このような悪条件で、ロードバイクツーリングをする人はいないと思われます。
極めてしんどいですが、とにかく先に進まなければいけません。
可能であれば、大内宿、という宿場町に行きたいのです。

二度目のパンク

あ、あれ!?
リアタイヤが明らかに沈みます。
見てみますと、二度目のパンクです!!
さきほど修理して5kmも進んでおりませんが、再びパンクしました。

南無三。
もう代えのチューブはありませんし、ここまで短期間でパンクを繰り返すとなると、状況が悪すぎると判断すべきです。
これ以上のツーリングは生命に危機が及ぶほどの強度、列度で、危険と結論づけました。

google mapで検索しますと、なんとツイていることに、300m先に駅があります。
さらに乗換検索で検索すると、5分後に電車が来るそうです。
押し歩きながら進んで、間に合うとも思えないが。。。

しかし、いくつもの幸運が重なって、これは突破できるかもしれない、諦めるわけにはいかないと思い、歩きながらこの付近の鉄道を調べますと、会津鉄道という会社で、しかも!!サイクルトレインを実施しています。

このまま飛び込めばあるいは!?と思い、猛然と車体を押し始めました。

ひいひい言いながら駅につきますと、なんと!!
まさに今、列車が到着しました。

電車に乗りたいのですが、間に合わないですよね、と係の方に申し上げると、係の方が、列車の中で切符を買えばなんとかなるかもしれないとおっしゃいました。

これを逃すと次の電車は90分後なのです。

そこで、私は、駅員さんに、自転車を乗せることが出来ますか!?とお尋ねすると、係の方は私を不憫に思ったのか、駅舎から到着したばかりの電車にお走りになり、電車の車掌さんと交渉をして、可能であるとの手振りをして私に教えてくださいました(私と係の方との距離は30m近くあったのです)。

間一髪でサイクルトレインに乗車

私は車体を取りに轟然と駅の外に戻って、改札口を通り、車体をかついで、ふんがーーっと列車にロードバイクを積載しました。
(その間、駅員さん、車掌さんに30秒ほど発車を待って頂きました)

切符は列車内の車掌さんから購入することに致しました。

会津鉄道 湯野上温泉の方々の温かな対応に、大変感謝申し上げます。

皆様のお助けと天佑とも言うべき幸運が重なって、サイクルトレインに乗車することができました。

車掌さんに下今市まで行きたい、とお伝えし、それであればひとまず、会津高原尾瀬口駅まで行って、そこから乗り換えるといい、とご助言を頂きました。
車内で切符を購入します。

今回のツーリングは地獄続きで、実にしんどいものでした。
しばし落ち着き、はっとしました。
会津高原尾瀬口駅で乗り換えということは、あらかじめ車体を畳んでおいたほうが無難です。
電車内での輪行作業は、本来は望ましくない(あるいは禁じられている)かもしれませんが、車内がとても空いていること、このままでは乗り換えができない可能性があることから、手早く作業させて頂くことにしました。

会津高原尾瀬口駅で乗り換えます。
よいしょっと。
やはり輪行作業を終えておいて正解でした。
この先はサイクルトレインを実施していないのです。
(正確に申し上げれば、この先の野岩鉄道は事前に申し込めばサイクルトレインの利用が可能、東武鉄道は日光、鬼怒川間であれば、サイクルトレインが利用可能です)

野岩鉄道、東武鉄道に乗り換えます。

地獄からの生還

湯西川温泉駅、川治温泉駅など、私にとっては馴染の駅まで戻ってきました。
嗚呼、男鹿川(おじかがわ)が美しいです。

新藤原駅で東武線に乗り換えます。

下今市まで戻ってきました。
大谷川、日光の山々がこれまた美しいです。

数時間前までの地獄が嘘のようです。
会津と日光の間に横たわる山脈を超えると、日光側は嘘のように晴れ渡っていました。

下今市駅着です。
下今市の駅は渋くて、大のお気に入りです。

お家に帰ります。
車体を組み上げようとしましたところ、とんでもない砂、土が付着していました。
このような状態で、20kgほどの荷物を積載し、かつ雨の中、リアタイヤに負担のかかるヒルクライムを続けていたのですから、パンクが頻発するのも道理であります。

日光市役所、近所のケーキ屋さんです。
下今市の町並みも好きなのです。

とんでもないツーリングでした。
会津西街道(日光から会津へ向かう、江戸時代の街道)は鬼門であります。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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