本記事は

の続きです。
2025年7月13日
夜が明けました。
出発します。

もう故郷を出発して一週間になります。
空気圧もだいぶん下がってきました、空気でも足すかな、と思いました。
その時です!!
あ、あれ!?
お分かり頂けるでしょうか。
空気入れの。。。先っぽが無い!!
ぐはぁ!!
こんなことが。。。
当然ながら空気を入れることはできません。


空気が入れられないと分かると、私は急にぷるぷる震えてきました。
なぜなら、パンクしたら終わりだからです。
(仮にパンク修理したとしても、空気を入れることができないため、結局、走ることができず、押し歩かなければならないからです)
今走っているのは 山陰地方で自転車店がほとんどありません。
もし、山中でパンクすると、最寄りの自転車店、空気の入れられる道の駅などまで20km、30kmを自転車を押し歩いて進まなければなりません。
その場合、極めて困難な状況に陥ることが明らかだからです。
戦慄しましたが、ひとまず20kmほど進み、ホームセンターを見つけたので中を拝見してみました。
自転車コーナーがあったので探してみると、フロアポンプはあるものの、やはりフランス式に対応した携帯ポンプは扱っておられませんでした。


南無三。
どうしたものかあれこれと悩みましたが、予定していたルートを変更して、山陽地方、広島県の方に抜けることにしました。
広島県であればたくさんの自転車店、スポーツ自転車店があることが明らかだったからです。
野を越え山を越え、とにかく走りまくりました。
途中、あまりにも 疲労したためコーラを頂き(有人の商店なぞあろうはずもないのです)、上を見上げると青い空がどこまでも広く続いていました。






本当は、このポンプが欲しかったのです。
しかし。。。
旅先のコンビニエンスストアに届けてもらうということも不可能ではありませんが、なんとちょうど今はAmazonプライムデーセール中で、配送がものすごく遅れており、かつ 今いるのは 山陰地方の山奥であるので商品が届くまに1週間ほどかかるということでした。
旅先への配送は諦め、ひとまず先に進むことにいたしました。
気がつくと、すでに広島県に突入しており、小倉山城というところに到着しました。
小倉山城は後年、毛利氏の重臣となった吉川氏の居城であったところで、これは是非とも拝見しなければならないと思い立ち寄りました。
しかし、あまりにも草深く、途中で痛ててと思って、何とも不思議なことに衣服の中を見てみますと、ビブショーツの中に小さな虫さんが入り込んでいて、ガブッと私のまたを噛み付いておりました。
そういうわけもあって小倉山城攻略は諦め、さらに先に進むことにしました。



おそらく吉川氏という一族で、最も著名な武将、吉川元春さんという方がいます。
もともと 吉川氏と血縁ではない、毛利元就さんの次男で、吉川氏へ養子に入った人物なのですが、彼の館跡というのを発見して、そこを拝見することにいたしました。
この館跡が実に素晴らしく、資料も充実していて、また再現された館跡も見事で、訪れるべき価値がある場所と思われます。
特に館正面の石垣が素晴らしく、ただの住居跡にここまでする必要があるという感じはいたしますが、吉川元春ほどの武将の居宅が木の塀ではあまりもかっこがつかないということなのでしょう、ズラリと見事な石垣が正面を飾っているのです。











さらに吉川元春さんの菩提寺、万徳院跡を拝見しました。
ここも美しく、実に素晴らしい場所でした。






その9

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