本記事は

の続きです。
2025年7月23日
朝になりました。
今日は 淡路島の手前にある 大塚国際美術館というところに行ってみたかったのです。
大塚国際美術館は大塚製薬さんの私設美術館で、世界中の美術品、作品のレプリカを陶器で原寸大に再現しています。
大塚国際美術館まで50kmほど移動します。
途中、セミさんがたくさん鳴いている神社を過ぎました。
とても風情がありました。
鳴門の町に近づくと、ものすごい大都会であることにびっくり致しました。
大塚国際美術館さんに到着しました。
入場料が3300円とお安くはないのですが、オンラインによるチケット手配をすれば若干お安く3160円で入館することが可能です。

館内には100円返却式のコインロッカーや充電場所もあり、2つとも大いに助けられました。


大塚国際美術館さん、結論から先に申し上げれば、凄まじい分量の芸術品が陳列されておりました。
私は10時に入館をして、閉館時間の17時まで合計7時間、この中に滞在しておりました。
まず無料のガイドさんによる案内がありまして、それぞれの案内が約1時間ずつあります。
絵の概要を説明したり、館内の代表的な作品を説明したりといったツアーです。
私はそのツアーに3つ参加いたしました。
ガイドの方はそれぞれお持ちの識見、経験などをもとに 案内をしてくださいまして、決してマニュアル通りではない、通り一遍の説明ではないところが素晴らしく、全てのツアーに参加してもそれだけの価値があると思われました。



つまりガイドツアーだけで3時間を費やし、残りの4時間を自分の目で拝見したということであります。
しかし、その7時間をもってしても全ての作品を十分に満足いくまで見るということはできず、最後はかなり駆け足になりました。
古代の美術品とルネサンス期、バロック時代の作品などが特に充実していて、これらの時代が好きな方であれば、1日いや2、3日止まっても十分に楽しむことができると思われます。
システィナ礼拝堂のミケランジェロ、天地創造を建物まるごと再現したという意欲的な作品です。
なるほど正面には天地創造の場面、天井には創世記の場面が克明に表記されていたり、初めて知る内容がたくさんありました。


この絵も歴史の教科書で何度も拝見したアレキサンドロス大王のアケミネス朝ペルシア遠征です。
アケベネス朝ペルシア最後の王、ダレイオス三世が退却しているというシーンであります。
本物は(レプリカではありますが)ここまで巨大なモザイク画 であるとは思いませんでした。
兵士の一人一人の表情に至るまで、正確に再現されており目を凝らしてじっと、隅々まで拝見致しました。
素晴らしい。
感動のあまり、しばらくこの絵での前で佇んでおりました。


ダヴィッドのナポレオンの戴冠式です。
すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本ではナポレオンの戴冠式と通称されておりますものの、この絵自体は皇帝ナポレオンが皇后であるジョセフィーヌに冠を授けるという構図になっています。
ナポレオン自身が自分の手で冠を頭に乗せるというのでは、少し間抜けな構図になってしまうであろうと考えたダビッドがこのような絵にしたと言われています。

これは、私が少年の頃大好きだったムーラン ド ラ ギャレット、ルノワールの作品です(小中学生の頃からインテリぶるのが好きだった子供だったのです)。
本物(レプリカでありますが)は、このぐらいの大きさなのかとなかなかどうして実際に見てみると不思議な感覚に襲われます。

世界中の美術館に散らばっているゴッホの作品、あるいはすでにこの世から消失してしまったゴッホの作品ですら このように一同に会して拝見することができます。







レオナルドダヴィンチの最後の晩餐、修復前と修復後の絵画が原寸大で表現されています。
ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の本物の壁画は、1977年から1999年にかけて大規模な修復作業が行われており、現地では修復後の壁画しか見ることができません。
しかしこちらの大塚西洋美術館では、何と修復前の壁画も見ることができまして、これはこれで貴重な体験などではないかと思われます。


かの有名なピカソ、ゲルニカです。
私の勝手な想像、妄想ではもっと巨大な壁画と思いましたが、このぐらいなのかと、少し意外な印象を受けました。

大塚国際美術館、もちろん全てがレプリカ、偽物、コピー品でありますが、学習用の場としては、これほどない経験が得られるものとして、極めて有用な美術館ではないかと思われます。
この日は今回のツーリングの最終日ということもあり空港 すぐそばのお宿に宿営いたしました お風呂に何度も入ったり ベッドで広いベッドでコロコロと転がったり、素晴らしい夕べを満喫しました。
明日、徳島空港から羽田空港に戻ります。


その23 完結

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