皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
ロングツーリングで恐ろしいものについて、取り上げます。
第四回目はハンガーノックトンネルの恐ろしさです。
過去の記事は以下をご参照ください。





ハンガーノックとは
長時間運動を続けているにもかかわらず、栄養補給が行われず、極度に低血糖状態に陥ることをいいます。
思考力が低下し、体も動かなくなり、危険な状態です。
マルトデキストリン
ロングツーリングにおいては、山中、北海道の平原のど真ん中など、近くに商店、食料品店が無いということもしばしばあります。
また、すでに日暮れ、体力の限界でこれ以上進めない、さらに近くに補給ポイントが無いにもかかわらず、野営しなければならない、という状況もあります。
そのようなときに、食料、栄養分が全く無いというのは危険です。
緊急時の栄養補給に優れているのはマルトデキストリンという糖分です。
果糖やブドウ糖と同じ、糖分の仲間ですが、分子構造が比較的大きいため、果糖、ブドウ糖ほど急速には体に取り込まれません。
いかに栄養困窮状態といっても、急激に糖分を摂取しますと、血中糖度が上がり、それを相殺するためにすい臓からインスリンが大量に放出されます。
これが体に負担をかけ、ものすごく疲れてしまうのです。
そこで、比較的緩やかに血糖値を上げさせるのが有効で、マルトデキストリンであれば栄養吸収の速度がちょうど良いのです。
マルトデキストリンを300gも持っておけば、万一のときに安心です。
300gで1000kcalほどのエネルギーとなりますから、一食分、完全に無補給であっても生存できます。
1000kcalのエネルギーを使い切る前に、近くの街、商店などで補給すべきでしょう。
マルトデキストリンには様々な製品が販売されていますが、以下の粉飴という商品が飲料に溶けやすく、おすすめです。
何も飲料が無い場合は、水に溶かしても良いですし、水すら無い場合は、マルトデキストリンをそのまま食べてください。
砂糖よりは甘さが控えです。
ボトルにマルトデキストリンを詰めておけば、ハンガーノックの恐怖は無くなるでしょう。
スポーツようかん
次に定番なのは、スポーツようかんです。
一本あたり113kcal。
ひとまず5本くらい携行しておけば、万一にときに安心です。
チキンラーメン
これがノウハウなの!?とお思いになるかもしれませんが。。。万能なのはチキンラーメンです。
携行食としてそのままバリバリ食べても良いですし、テント内で調理して食べても構いません。
大型のサドルバッグ、サイドバッグに1-2個、チキンラーメンを忍ばせておけば、なんとでもなります。
ただし、チキンラーメンはしょっぱいため、大量の水分を補給しませんと、胃の中が塩分過多、膨れて苦しくなるでしょう。
レース中やイベント中にチキンラーメンを食べ始めるのはあまりにも不格好であるため、お一人のツーリング時のときだけにとどめておくのが良いでしょう。
水の確保
食料の確保と同様に、水の確保が難しい場合があります。
ラッコ店長は以前、下北半島をツーリングしているとき、どこにも商店、水道が見つからず、川の水をそのまま汲んで野営したことがあります。

やむを得ず、この川の水を汲んで野営した
煮沸して飲みましたが、万一のときに備えて浄水器があると安心です。
ソーヤー マイクロスクィーズフィルターがあれば、山中に川しか無かったとしても、絶望感にとらわれることはなくなるでしょう。
また、山中でよくあるのは、蛇口があったとしても、この水は飲めません、という場所です。
おそらくは井戸水、川の水をそのまま引いてきているのでしょうが、このような場合でもソーヤー マイクロスクィーズフィルターがあれば心配無用です。
重さもわずか53g、フィルターの寿命は38万リットルと脅威の性能があり、一度購入すれば、事実上、無制限にツーリングで使用できます。
ペットボトルや付属のパウチに貯めた水を、浄水して使うことができます。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。


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