皆様、こんにちは!! ラッコ店長と申します。
2024年、2025年と受験し、2025年に最終合格致しました。
私がナニモノかは、運営者情報 、本ブログ末尾の筆者紹介をご覧ください。

- はじめに この記事の概要
- 本試験、受験前後の実体験
- 本試験の分析 合格率 50-60%のトリック
- 所属している会社、店舗による圧倒的な差
- 具体的な試験対策 何をするか
- 有料記事のご説明
- 実技試験 事前準備
- 実技試験 訓練開始
- 実技試験 審査基準の確認
- 途中で棄権、対象部品が取り付けられていない
- 必須項目以外で審査基準から大幅に逸脱しているもの、安全性を著しく損なうもの
- 前輪、後輪の振れ幅が2.0mm以上、回転が簡単に止まる
- 後輪のスポーク張力が150Nm以下のスポークが3本以上ある
- 後輪のあやとり、オフセット組がなされていない
- リムラインのズレが5mm以上ある
- ヘッドのガタ、円滑に回転しない
- サドルのやぐらが逆組
- サドル、シートポストが容易に動く
- ハンドル、ステムが容易に動く
- ブレーキレバー、シフトレバーが容易に動く
- ペダルが手で緩む
- ブレーキが効かない
- ブレーキシューが指で動く
- 変速が全段に至らない。チェーンが行き過ぎる。
- ホイールが下方向に叩いてずれる
- ハブにガタがある。円滑に回転しない
- パンク、指で押してタイヤがリムに当たる
- 試験用車体の組み上げ
- 時間の計測
- 試験会場と同じ配置を作り上げる
- 試験会場と同じ環境、劣悪さを再現する
- 実技試験 審査基準の確認
- 準備作業 訓練開始
- 実技試験 分解 25分
- 実技試験 組立 80分
- イメージトレーニングで飛躍的に習熟度を上げる
- 学科試験対策
- 面接試験対策
- 試験当日のアドバイス
- 試験終了後
- 筆者紹介
はじめに この記事の概要
自転車技士、自転車安全整備士試験(以下、本試験といいます)合格にご興味がある、自転車業界に従事しているプロ、受験生を対象に記述致します。
本記事は、自転車技士、自転車安全整備士に合格するための事前準備、日々の訓練、学習、おすすめするアイテム、工具の紹介、試験当日の心構えなどを記したものです。
極めて膨大な分量がありますが、本試験に関する有益な情報源となることを期待します。
なお、大変恐縮ながら、後半部分に有料記事を展開しています。
本試験、受験前後の実体験
私が2025年、2024年に本試験を受験した前後の記録です。
試験直後の雑感、自己採点などもあります。







本試験の分析 合格率 50-60%のトリック
自転車技士、自転車安全整備士の合格率は、毎年変動はありますが、おおよそ50-60%ほどで推移しています。
この数字を見て、どうお思いになりますか。
半数以上の人間が受かる試験なんて、ザル、余裕でしょ?とお思いになるかもしれません。
しかし!! この数字には、大きなトリック、しかけがあります。
母集団のレベルの高さ
まず、本試験の受験資格は、自転車店において2年以上の実務経験(あるいは認定された専門学校の履修期間)があることです。
自転車店で2年以上勤めている方、というのはもうすでに一通りのパンク修理、ワイヤー交換、ディレイラー調整などができるでしょう。
つまり、日々、お客様から¥5,000なり¥10,000なりのお金を頂いて、サービスを提供しているプロ、ひとまずサービス業として成立している人たちなのです。
あらゆる試験において言えますが、母集団のレベルというのは試験の難易度を判断するにあたって、重要な要素です。
なぜなら、母集団のレベルが高ければ、合格率が高くても実は難しい試験で、母集団のレベルが低ければ、合格率が低くても実質的な難易度は高くない試験だからです。
本試験は、一応のプロが参加して、半数そこそこの人しか合格できない試験です。
つまり、本試験の受験者、母集団のレベル自体が高く、合格率の数字だけを見て、やさしい試験と即断してはいけないと考えます。
複数回の受験が可能 現浪比率と合格率
そして、本試験の実質的な難易度を上げているもう一つの要素があります。
それは、受験回数が制限されていない、ということです。
50%そこそこの合格率、というのは、受験2年目、3年目以降の人を含めての数字です。
私の勝手な予想ですが、私の受験した神奈川会場は160人ほどの方がいらしておりました。
そのうち20人ほどが実技試験のみで、学科試験、面接試験を免除されている人でした。
(昨年度、実技は合格して、学科、面接が不合格、という方もいらっしゃると思いますが、かなりの少数派と思われ、本稿では省略致します。)
ところで、本試験は、3科目の試験科目を1科目でも合格すれば、翌年度に限り、その科目の受験が免除されます。
つまり、学科試験、面接試験が免除されている人、というのは昨年度、学科試験、面接試験に合格した人、ということになります。
免除は1年限りですから、20名の方は2年目、4年目、6年目、以下略の受験生となります。
受験生の比率
そして140名のうち、少数の方が3年目、5年目という方になるでしょう。
私の勝手な予想では、大学受験風に例えるのであれば、神奈川会場は
現役生 130名
1浪(2年目) 18名
2浪(3年目) 9名
3浪(4年目) 2名
4浪(5年目) 1名
ほどではないかと推察します。
合格者の比率
神奈川会場の自転車技士試験は160名ほどのうち、55名が最終合格しました。
その55名の配分は、私の勝手な推測では、
現役生 130名受験、34名合格 26%
1浪(2年目) 18名受験、13名合格 70%
2浪(3年目) 9名受験、7名合格 78%
3浪(4年目) 2名受験、1名合格 50%
4浪(5年目) 1名受験、0名合格 0% と計算します。
つまり、現役生の合格率は26%に過ぎないと予想します。
ところで、どの試験でも長く訓練を続ければ合格率が上がるわけではありません。
本試験では、1浪、2浪あたりが合格のピークで、それ以後の人々は、大変失礼ながら、そもそもこの試験に向いていない、学習曲線がむしろ下降してしまった人たちで、合格率は下がると推察します。
前述しましたように、日々自転車業に従事しているプロたちが集まって、しかも初年度は26%しか合格しない、となれば、結構難しい試験だぞ!?とお分かり頂けると思います。
実体験 合格率ゼロ%
実際、2024年に私が初めて受験しました折、私は小規模のスポーツバイク店に勤めておりましたが、同僚たちを含め、4名全員、不合格となりました。
全員が初めての受験とはいえ、4名中、3名は実務経験が5年以上あり、さらに複数のスタッフを取りまとめて、店舗運営経験もある者で、もう1名は自転車専門学校の出身者で手先の器用なスタッフでした。
日々、車体のカスタマイズやオーバーホールの作業など、当たり前ながらお客様から大きなクレームがある訳でもなく、十分職務遂行できる人たちでありましたが、それでも全員不合格でした。
所属している会社、店舗による圧倒的な差
大手自転車店に所属している場合
まず、貴方(あなた)が大手自転車店に所属していて、周囲にも合格者、受験経験者が多数いる場合には、圧倒的に優位なスタートラインに立っているといえましょう。
本試験は、試験要項に合否の判定基準が書いてあるものの、実際の配点はどうなのか、どの程度のミスなら許容されるのか、さらには自分は何点で、どの箇所が駄目だったから不合格になったのか、という情報公開はありません。
このような試験においては、すべて手探り、経験知を集積しながら対応していくしかない訳で、合格者の多い大手自転車店であれば、ノウハウの集積という点で、圧倒的に優位なのです。
実際、試験会場では、大手自転車店さんが、ぐわっと大型トラックをのりつけて、何台も試験用の車体をおろし、機材、工具も応援に来たスタッフさんが搬入するという組織力、手際の良さを発揮しておりました。
ラッコ店長の場合
これに対して、なんと私は電車に乗って、栃木県日光市から神奈川県小田原市まで、車体を輪行袋に入れて、会場までよいしょ、よいしょと持っていきました。
工具もカートに載せて、人力でキコキコと運んできました。

機材を運んでいる様子

とんでもなく重いです。

最寄りの駅から試験会場まで1.5kmですが、果てしなく遠いです。何度も休憩しながら歩きます。
おそらく、神奈川会場でもっとも組織力が無かったのは、私、ラッコ店長です!!
このように、所属組織によって、受験生の運搬能力には圧倒的な差があります。
組織力の差が合格率に直結する
本試験は7月から9月という、とんでもなく暑い時期に開催されます。
重たい機材を搬入するだけでも一苦労、大変な労力となりますから、この部分を受験生以外のスタッフさんが手伝うことで、試験直前の時間、体力を大幅に節約できるのです。
もし、貴方が小規模店、合格者がいない新規店舗に所属しておいでであれば、相当に気合を入れて本試験の調査、対策をしなければ合格は難しいと考えます。
具体的な試験対策 何をするか
まず、本試験は
実技試験 25分(分解)+80分(組立)
学科試験 70分(技士、整備士のどちらか単独受験の場合は50分)
面接試験 5分ほど(整備士のみ)
の順に実施されます。
そして、試験の難易度は、人によって感じ方が異なるでしょうが、実技試験が最も難しく、面接試験が易しいと思われます。
実技試験対策 車体の準備 注意点
受験案内、受験心得よく読み、まず仕様にあった車体を用意します。
参考までに、2025年度のリンクをお貼りしますが、必ず、ご自身が受験する年度にあったものを再確認してください。
私が受験した2024年度、2025年度では微妙に車体の仕様が変わっておりまして、ご自身が受験する年度の仕様を穴が空くほど確認してください。
https://www.tmt.or.jp/safety/pdf_j/r7_jukenannai.pdf https://www.tmt.or.jp/safety/pdf_j/r7_jukenkokoroe.pdf
例えば、2025年度と2024年度では、微妙に書きぶり、仕様が変わっているのが分かります。 2025年になって、フロントフォーク脱落防止のため、「ゴムなどで仮止めしてもよい」と変更がなされました。
これは良い変更で、私も2024年の本試験で一回、スパーン!!とフロントフォークを落としてしまって、ヘッドパーツがばらばらと周囲に散らばり、お隣の受験生さんに迷惑をかけたことがあります。
このように、受験の条件が毎年微妙に変化するため、受験案内、受験心得は熟読してください。

2025年度 受験心得

2024年度 受験心得
リアスポーク本数が32本以上であること
車体の準備でやっかいなのは、リアホイールのスポーク本数が32本以上であること、という要件です。
私が勤めていた自転車店では、GIANTのスポーツバイクを主力商品として販売していて、もはや、オンロードのスポーツバイクではリアホイールのスポークが32本もある車体は販売していません。
(自転車業界の方にご説明するまでもありませんが、基本的に高性能車体ほどスポークの本数が減っていきます。)
現行車種ではリアスポークは多くても28本がせいぜいで、車体の準備に四苦八苦しました。
最も低価格な、GIANT SNAPという車体がリアスポーク32本であったため、その車体を用意しました。
ご自身が勤めておられる店舗で、リアスポーク32本以上の車体があれば、それをお選びください。
もし、存在しない!!ということであれば、Amazonなどで購入するしかないと思われます。
ところで、要項にも記載がありますが、中古車体、傷、サビ、汚れなどがある車体は大幅な減点となります。
ここはケチらずに、新車を用意するのが無難です。
ハンドルバーが600mm以下であること
ハンドルバーは600mm以下でないと駄目です。
これは、オンロードバイクであれば、ほとんどクリアできる要件でしょう。
仮に600mmより幅広の車体で受験するとして、事前にハンドルカットすれば良いか、といえば微妙です。
本試験には、車体を試験用に改造してはいけない、という制限があります。
市販状態と異なる状態にするハンドルカットは、この改造に該当するとも思われ、私はお避けになった方が無難と判断します。
フロント変速がダブル以上であること
稀にいらっしゃるのが、フロントシングルという車体です。
フロントシングル車体は受験できません。
また、チェーンリングがダブル以上なだけでなく、フロントディレイラーも装備されている必要があります。
小技を申せば、フロントトリプルよりも、ダブルの方がディレイラー調整の難易度が下がるため、より有利、とは思います。
しかし、本試験に対応できる、(言葉は悪いですが)お安いスポーツ車の場合、フロントはむしろトリプルの方が多いと思われます。
(フロントダブルはスポーツ車としては比較的高級なモデルに採用されるからです。)
無理にフロントダブルの車体を探さなくても、フロントトリプルでも十分に合格可能であるため、車体の入手性を優先して構わないと考えます。
スタンドが標準装備されていること
スタンドの標準装備されている車体が必要です。
(スタンド標準装備の車体がスポーツ自転車なの!?というご指摘はあると思います)
さらに、車体は改造が禁止されています。
つまり、一般に販売されている状態と同じでなければならず、後付、オプションとしてスタンドを用意したのでは駄目です。
この時点で、スポーツ車とは名ばかり、いわゆるルック車しか受験できないではないか、というご指摘を受けそうですが、なんとか車体を探してください。
おすすめの車体
本試験の要件を満たすのは、¥50,000前後の車体と思われます。
しかし、あまり数は多くないのが正直なところです。
現行で入手できる車体としては、最低限の精度、クオリティがあり、価格も控えめなマセラティが一番無難かな。。。と考えます。
シングルウォールかダブルウォールか
もし、本試験の勉強、訓練を将来の業務にも役立てたい、とお考えであれば、ホイールは、ダブルウォールのリムで構わないと考えます。
確かに、シングルウォールのリムのほうが、ニップルが入れやすく、組立は早く済むかもしれません。
しかし、今の世の中、シングルウォールのリムで、手組みをすることなど、もはやないでしょう。
これでは、せっかくホイール組みの練習をしても、試験対策のためだけの訓練で、将来の商売には役立たないでしょう。
実際、私は本試験で、ダブルウォールのリムで縦振れ、横振れ1mm以下に、26分で組み上げることができました。
ダブルウォールだから時間がかかる、というのは、訓練が足りないだけと考えます。
(なお、自転車業界以外の方でもわかりやすいようにご説明しますと、車輪(ホイール)の輪っか、リム内部の壁、ウォールが1枚だけのホイールをシングルウォールといいます。
シングルウォールリムは構造が単純で、低コストに作れるため、ママチャリであれば今でも現役の機構です。
しかし、(技術的な説明は省略するとして)シングルウォールリムはチューブを高気圧にするとパンクしやすくなるため、低気圧、ママチャリのようなタイヤ、チューブしか装着できません。
つまるところ、高性能車体では採用されないのです。
そして、シングルウォールのリム、ホイールというのはもはや海外生産が常識です。
仮に人件費の高い、日本国内のスタッフさんがシングルウォールリムで手組みしたとすれば、ものすごく高価、それでいて低性能という、誰も買わない、相手しないホイールが出来上がります。
つまり、シングルウォールの手組み練習をしても、実際の商売では役に立つ機会がないと思われます。
(ただし、当店でも数年に一度、ママチャリを魔改造したい、というお客様がいらっしゃいます。
そのようなご依頼であれば、シングルウォールリムで手組みする、ということはあります。
その場合は、当店であれば、シングルウォールとはいえ高級リム、スポークを使うため(お安いパーツを使うのであれば、海外生産の完成品を使ったほうがはるかに合理的だからです)、ホイール一本あたり、パーツ代、工賃を含めて最低でも¥50,000は頂くことになるでしょう。)
これに対して、ダブルウォールというのは、リム内部が二重の壁になっておりまして、細かな理由は省略しますが、高性能タイヤ、チューブが装填しやすくなるため、概ね¥70,000以上のスポーツ自転車であれば、ほとんどダブルウォールが採用されています。
せっかく手組みの練習を徹底的にするのですから、ダブルウォールのリムで練習したほうが将来役に立つというものです。
もし、ダブルウォールの車体があるのであれば、ダブルウォールだからといって敬遠するのではなく、むしろダブルウォールの車体で試験に臨むべきと考えます。
しかし!! 長々と申しましたが、ご自身で勤めておられるお店が用意できる車体が、そもそもシングルウォールのみ、ということであれば、それはそれで仕方がないでしょう。
可能であれば同一仕様で複数の車体を用意すること
以下詳述します、ラッコ流訓練法では、徹底的に、何十回も分解、組立を繰り返します。
しかし、プロの方々にあらためてご説明するまでもなく、自転車パーツは何十回もの分解、組付けを前提には作られていません。
分解、取り付けを繰り返すたびに、どんどんネジ、ボルト、パーツが劣化していって、割れたり、折れたり、精度が著しく下がっていきます。
そのため、可能であれば、車体を2台用意します。
徹底した練習用に1台、本番直前の新車体へ切り替え用に1台です。
新車体に切り替えたときは、必ず2回は分解、組立をして初期不良の有無を確認しておくべきです。
そして、ほとんど新品の車体で本試験に臨むのです。
さらに、本試験では完全にバラバラにするリアホイールの負担が最も高くなります。
劣化したパーツで訓練をしても、やはり新品とは異なる結果、難しさとなります。
そこで、劣化が激しいリアホイールは、練習用に同仕様のホイールが2-3本あると、訓練の実践度が上がるでしょう。
申込期間は短い
本試験は、申し込みについて、注意が必要です。
まず、申し込みは、例年5月末から6月上旬まで、たった10日間くらいしか申し込みができません。
申込日は年度によって異なりますが、2025年は5月20日(火) 午前10時から、6月2日(月) 17時まででした。
日々の業務に忙殺されていると、あっという間に申し込み期間が過ぎてしまいます。
必ず!! ご自身のカレンダー、予定表などに申込日を入れておいてください。
人気会場はすぐに埋まる
さらに、申込みの最終日に近くなってから手続きしても間に合うでしょう、とお考えであれば、本試験の認識が甘すぎます。
人気会場はあっという間に受験枠が埋まってしまって、申込み期間後半に残っているのは不人気会場(大変失礼)しかないからです。
まず、地方在住の方で、受験場所の選択の余地が無い場合には、試験申し込み開始の当日、すぐにご自身の勤務地、居住地近くの受験会場をお選びください。
次に、関東にお住まいの方で、いくつか選択肢があり得るという場合、試験申し込みの段階から激烈な競争が始まっています。
例えば、本試験で最大の受験者数となるのは東京会場でありますが、東京会場は例年、もっとも早い時期に開催されます。
ところで、個人的な見解では、本試験は、試験日程が遅ければ遅いほど有利と考えます。
なぜなら、他の受験者の動向、情報が入ってくること、彼らの経験を活かすことができること、自分自身の訓練、お勉強の時間を少しでも稼ぐことができるからです。
また、本試験は7月下旬から、9月下旬にかけて開催されますが、7月下旬、8月よりも、9月のほうがまだ涼しく、会場までの運搬、本試験中の酷暑対策など、多少は条件が有利となるでしょう。
もし、東京近郊で受験をお考えであれば、上記有利な点を兼ね備えたベストな会場は、2025年度であれば、F日程 9月2日、埼玉会場です。
「埼玉」とはいうものの、実際の試験地は川口市で、東京にお住まいの方であればご存知のように、東京都に隣接する、ほとんど東京と言って良い場所で開催されます。
これに対して、神奈川会場は小田原で開催されます。
神奈川県在住の方であればまだ良いですが、東京在住の方であれば、埼玉会場の方がよほど近いでしょう。
ゆえに、東京在住の方、北関東の方は、埼玉会場受験を目指して申し込みが殺到するのです。
実体験 埼玉会場 すでに満員!!
2025年5月20日、私はもちろんこの日が、本試験の申し込み初日であることを認識しておりました。
しかし、その日は東北地方をツーリング中で、ロードバイクに乗っている最中でした。
午前10時10分ごろ、落ち着いて座れるベンチを発見しました。
そして、携帯電話をつかって、ぽちぽちと操作しながら午前10時30分ごろ、入力完了、決済します!!という段階に到達しました。

山形県新庄市駅前 ここで申し込み手続きをしました。
しかし、なんと、この時点で埼玉会場は満員、申込みができなかったのであります。
開始が10分遅れたのと、携帯電話から操作したのが敗因でしょう。
確実に埼玉会場を抑えるためには、午前10時ちょうどにアクセスして、住所、氏名などの入力も高速にできるPCを使うべきでした。
そして、私は栃木県日光市に在住しているため、埼玉会場であれば、神奈川会場よりもずっと楽に移動、受験することができたのですが、これが勝負に負けるということなのでしょう。
後の祭りでした。
このように、試験地の選択は激烈な競争となりますから、甘く考えず、ご自身にとって有利な試験地を速攻で抑えるようにしてください。
仮に申込日、時間帯が勤務日であったとしても、その時間だけは手を休めて申し込みに集中してください。
有料記事のご説明
それでは、以下 実技試験の具体的な訓練方法 学科試験の勉強方法 面接試験の対策など、具体的な方策について述べます。
これから先は、大変恐縮ながら、有料記事とさせていただきます。
無料部分と有料部分の分量比率は、2:8ほどです。
もっとも、具体的なノウハウ、合格法については有料部分に集中して記述してあります。
本試験へ投入される総コストと本ブログ料金の割合
有料部分の記事は¥5,980とさせていただきます。
確かに、web上の情報って、タダじゃないの!?高い!!とお思いかもしれません。
しかし、今まで述べてきましたように、本試験は易しい、お手軽な試験ではありません。
ここで、本試験にかかるコストを概算してみましょう。
まず、受験料だけで最大¥39,160の費用がかかります。
お安くありません。
さらに、試験用の車体を自腹で用意しなければなりません。 上記でご案内したような、¥50,000はする車体がよろしいでしょう。
そして、本試験用に何度も分解、組み立てた車体を、しれっとそのままお客様に販売しますか?
さすがに、新古品、中古品扱いとして、値引きしなければ売れないでしょう。
あるいは、そのまま破棄するかです。
要するに、車体代はドブに捨てるのと同じです。
また、徹底した訓練を志向するラッコ流合格術では、車体が複数、少なくとも替えパーツがいくつか必要です。
それらの替えパーツ代として少なくとも¥30,000は必要でしょう。
当然ながら試験当日はお仕事をすることはできません。
その分の賃金が失われます。
さらに、試験会場までのクルマの手配、高速代、ガソリン代、応援スタッフを呼ぶのであれば、彼らの賃金コストがかかります。
このコストは膨大なものになるでしょう。
本試験を未対策で合格できる猛者はいないと思われまして、訓練、お勉強の時間が必要でしょう。
協会が公式に発売している問題集 ¥3,000は必須と思われます。
私は学科試験のお勉強は毎日2時間以上、2ヶ月以上の期間かけ、車体の分解、組み上げに至っては本番と同じようにシミュレートしながら50回以上、繰り返しました。
これらの訓練中はお仕事ができませんから、労働コストとしてのしかかってきます。
また、本番と同様、それ以上の訓練はくたびれますから、訓練後ぐったりして、その分の休憩時間も必要です。
これらをざっと計算すると、本試験を一回受験するために必要なコストは、一人あたり¥500,000を下回らないと考えます。
2回目以降の受験の場合の総コスト
初回で合格できればまだ良いです。
しかし、冒頭で述べましたように、本試験の初回の合格率は高くないと思われます。
私も2回目の受験で最終合格をしました。
2回目の試験に至っては最寄りの埼玉会場で受験することができなかったため、万全を期すため前日に会場近くのホテルで宿泊致しました。
私はとにかくお勉強時間、訓練時間を多く取ったため、私が、本試験に投入した実質的なコストは2年間で¥1,000,000を超えたかもしれません。
恐ろしい金額であります。
自転車パーツと比べればお安い!?
これらの総コストを考慮すれば、本ブログの情報料が¥5,980というのは高くない!!と勝手に考えます。
お許しください。
自分で申すのも妙ながら、過去の自分にこのノウハウを伝えることができたら、私は初年度から合格していた、と推察します。
また、¥5,980という金額は、SHIMANO 105のリアディレイラーよりはお安いので(奇妙な例えでありますが。。。)、自転車マニアの方であれば、サイクルパーツよりもよほど安いですよ、ということで、有料記事となることをお許しください。
ご購入方法
codocというシステムを使います。
有料記事の決済会社としての大手で、安心してご利用ください。
codoc社に会員登録後、ご決済頂くこともできますし、会員登録せずにご決済することも可能です。
各社クレジットカード(VISA, Master, American Express, JCB, Diners, DISCOVER)、デビットカード、コンビニエンスストアのお支払いなどに対応しています。


コメント
おはようございます。
ただいま、コンビニで決済させていただきました(^^)v
(有料記事は初めてなので、閲覧方法が?の時は、教えて頂きたいと思います)
のんた様
なんと!!
ありがとうございます。
私の調べた限り、本試験の解説、感想などを凄まじく重厚に記述したサイトに出会ったことがなく、私も受験生のころから苦悩しておりました。
身の回りで、ただの一人も合格者がおらず、情報不足にあえいでおりました。
(所属していたのが、良い意味でも悪い意味でもプロショップ志向のお店で、ママチャリ志向に近い本試験の必要性を誰も感じていなかったのです。)
お役に立てれば幸いです。
来年の合格を心よりお祈りしております。
確かに、ネットで試験対策探しても、皆無ですね。登録販売員とか、宅建みたいにメジャーじゃ無いのと、「実務経験二年」という、徒弟制度の壁(苦笑)もあるし。ホムセンの自転車コーナーとか、自転車のチェーン店とかメーカにでも勤めてない限り、情報は無い。いや、務めていても、諸先輩方の説明聞いてもよくわからん(苦笑)。価値は高いと思います。
埼玉会場希望だったのですか?24年、25年と埼玉で受けました。
なんと、埼玉でお受けでしたか!!
誰も知らない、教えてくれないので、今回、書き連ねてみました。