ロードバイク ペダルの外し方 / おすすめ工具 アーレンキ ペダルレンチ

輪行論
反時計回りで緩む。左右ペダル同じ。

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

原則 ショップ依頼

スポーツバイク用のペダルは、締め付けトルクが35-55Nmという、とんでもなく強いチカラ、業務用の工具を使って締め付けます。

シマノ ディーラーマニュアル 13頁 参照

https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RAPD001/DM-RAPD001-03_JPN.pdf

そのため、アマチュアの方には、取り外しが不可能なことがあります。

また、ペダルはペダリングの回転方向のチカラで、常にネジ山が締まろうとするため、乗れば乗るほど強固に締まっていきます。

さらに、運用、保管状況が良くないと、ネジ山が錆びたりして、内部が固着します。

こうなると、もはやアマチュアの方では取り外しが不可能、プロショップに任せるのが安全でしょう。
固着していないのであれば、工賃は¥1,000以下、固着している場合は¥5,000くらいかかることもあるでしょう。

また、固着したペダルは、仮に取り外しが出来たとしても、不可避的にペダル、クランクが壊れることがあります。
そのため、当店でも固着したペダルの取り外しの際には、万一、パーツが壊れても構わない、というご了承を頂いております。

このように、ペダルの脱着はショップに任せるのが無難、と考えます。

例外 ご自身で作業する場合

しかし、例外はあるもので、どうしても自分でメンテナンスしたい、出先で自分しか頼るものがいない、といった場合です。

まず、上記原則で申し上げましたように、ペダルは固定力が極めて高いため、取り外しの際に工具を滑らせてフレーム、車体、クランクを破壊してしまう、ご自身が怪我をする、などの危険があります。

その上で、ご説明申し上げます。

アーレンキ

ペダルの取り外しには2種類の工具があります。
1つはロードバイクのメンテナンスでは一般的な、アーレンキ、六角レンチです。
このとき、安物(大変失礼)のアーレンキでは長さが足りず、とてもチカラを加えることができないため、取り外しができないことがありましょう。

ある程度の長さ、精度、堅牢性のあるアーレンキが必要です。

ところで、工具には様々な値段のものが販売されています。
車体が高価なものであれば、パーツもまた、高価なものをお使いでしょう。
高価なパーツを安価な工具でメンテナンスすると、パーツを痛める、壊す原因となります。

まして、ご自分でペダルを外そう、というのは相当な自転車マニアです。
マニアの方が、工具代数千円をケチるくらいなら本末転倒、ショップにお願いした方が良いと厳しいことを申し上げます。

ラッコ店長はKTCのものを業務に使っております。

パークツールのアーレンキはチカラを入れやすく、ペダルを外すのに向いています。
セットで購入しても良いですし、バラバラで購入することも可能です。
このセットも業務で使うことがあります。



ペダルはハイエンドモデルであれば8mmのアーレンキ、エントリーモデルであれば6mmのアーレンキを使うことが多いです。
ペダル軸裏の大きさを確認してください。



業務で使う分には、上記アーレンキでまったく問題ありません。

しかし、それでも硬い、硬すぎる!!ということもありましょう。
その場合には、さらにチカラの入れやすい、特別な8mm、6mmを使うと良いでしょう。
高トルク作業用のアーレンキです。



ペダルレンチ

エントリーモデルのペダルであれば、ペダル軸にペダルレンチ用の受けが備わっているものがあります。
そういうペダルの場合、ペダルレンチを使った方が、よりチカラを入れやすいでしょう。

また、いわゆる、ママチャリに使われているペダルはペダルレンチを使うことがほとんどでしょう。
ペダルレンチには、価格差が非常にありますが、最終的な結論は、パークツールのものがもっとも使いやすい、ということでした。


作業

さて、工具を用意したとして、ペダルの緩め方です。

アーレンキ型であれば、ペダル軸裏にアーレンキ差し込みます。
ペダルレンチであれば、クランクとペダル本体の間、ペダルレンチを受ける平らな部分にペダルレンチをあてます。

工具を車体が後方に進む方向に回転させると緩みます。

反時計回りで緩む。左右ペダル同じ。

これは、右ペダル(ドライブ側、チェーンリングがある側)も左ペダル(ノンドライブ側)も同様です。
逆を申せば、前方に工具を回転させるとペダルがどんどん締まっていきます。

正直申して、アーレンキで取り外す場合、難易度は高いでしょう。
プロでも悪戦苦闘することがあります。

これに対して、ペダルレンチを使う場合、工具の角度さえ間違わなければ、少し体重をかけるだけでスッとペダルが回転し、外れていきます。

前述致しましたが、うんうんとチカラを入れる過程で工具が滑り、車体やクランクに当たってへこみ、ひび割れ、キズなどがつかないように十分、お気をつけください。

また、一気にペダルが緩んだ瞬間、ご自身の顎、頭部、ひざなどを車体、工具に打ち付けないよう、これも十分にお気をつけください。

再装着 グリスの塗布

ペダルを再装着するときは、グリスを塗布しておくと良いでしょう。
固着防止、ネジ山の保護になります。

シマノ プレミアムグリスが定番と考えます。


なお、ペダルには左右があります。
ペダルをよく見ると、L、Rと表記されています。
エントリーモデルでは、その表記が省略されて、ペダル軸に縦線が入っているだけ、というものもあります。

万一、逆に装着しても、強引にねじ込むことは不可能ではありません。
もしその場合は、ペダルはおろか、クランクも破壊することになるため、お気をつけください。

それでは皆様のロードバイクライフが素敵なものになることをお祈りしております。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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