- 皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
本記事は

の続きです。
2026年6月7日、気象庁は東海、関東甲信越で梅雨入りを宣言しました。
平年の梅雨入りがまさに6月7日周辺であるため、平年並み、ということでしょう。
ところで、梅雨時にロードバイクに乗りたい、ロングツーリングに出かけたい、という場合の対策について述べます。
レインウェア
レインウェアの重要性
ロードバイクは全天候型のスポーツです。
雨であっても普通にレースは開催、継続されます。

画像引用 サイクルスポーツ https://www.cyclesports.jp/news/race/142222/attachment/20250726tdf2056/
しかし!!
雨天走行は、晴天時にくらべて、(私の勝手な体感でありますが)2-3倍疲労します。
晴天時であれば150km走行することが余裕であっても、雨であれば50kmでもヘトヘトになる、という感じです。
まず、しっかりしたレインウェアを着ることが重要です。
面倒だからと、レインウェアを着用せずに走り続けますと、雨と風によって常に体温が奪われ続け、それを補うために大量のカロリー、体力が損耗していきます。
気づいたときにはとんでもなく体力が削られ、事故につながることもあります。
(ラッコ店長は雨天走行を続けて、注意力が下がり、交差点でクルマに突っ込むという事故を起こしたことがあります。)
レインウェアを着ても、どうせ汗で濡れるから意味がない、と考えるのは早計です。
ロードバイクにおいてレインウェアは濡れないようにするためのものではなく、体温を下げない、過度に熱量が奪われないようにするためのものです。
レインウェアに求められる性能
まず、ロードバイクを使ったロングツーリングに求められる性能は、
1 耐水圧
(どれほどの豪雨に耐えられるか、シームテープなどの防水処理がたくみであるか)
2 透湿性
(汗を水蒸気としてどれだけ発散させることができるか、内部の蒸れを防いでくれるか)
3 耐久度
(ウェアが簡単には破れない、穴があかないなど、耐久度を備えているか)
4 価格
(基本的にはお安いほうが歓迎されるでしょう)
と考えます。
おすすめレインウェア
コンビニのレインウェア
まず、コンビニエンスストアなどで売られている¥1,000以下のものは論外です。
もちろん、お安いので、価格という点では優れています。
そして、汗の出ない、のんびりとした歩行、観光であれば、コンビニエンスストアのレインウェアでも役立つでしょう。
しかし、耐水圧が低く、豪雨には耐えられません。
また、シームテープなどの防水処理が簡易的であるため、すこし体を動かすとすぐに継ぎ目から雨が進入してきます。
さらに言えば、ペダリングを続けていくと下半身部分がすぐに破れて、1時間も持たないかもしれません。
透湿性は皆無のレベルでしょう。
無いよりはマシ。。。かどうかの判断すら難しいです。
ロードバイクのロングツーリングには、役に立たない(大変失礼)アイテムです。
コンビニエンスストアのレインウェア。
1日も持たずに浸水してきました。

ワークマンのレインウェア
次に、ワークマンなどのある程度(大変失礼)しっかりしたブランドのレインウェアです。
上下で¥6,000ほどです。
これも価格という点ではかなり優れています。
そして、耐久度という点でもワークウェアとして開発されているため、及第点です。
しかし!!
上記ウェアでは、耐水圧10,000mmで豪雨レベルでは耐えにくいでしょう。
さらに決定的なのは、透湿性です。
たった5,000g/㎡・24hrsでは、ロードバイクの走行時の汗を発散しきれません。
どうしても予算に限りがあるのであれば、コンビニのレインウェアよりは遥かにマシ(凄まじく失礼)です。
入門用としては悪くないかもしれせんが、すぐに不満がでると思われます。
ただし!!
極めてのんびり走るツーリングであれば、蒸散性能 5,000g/㎡・24hでも耐えられることがあります。
ツーリング中になんとかレインウェアを調達しなければならない、といった緊急時であれば、ワークマンは選択肢になるでしょう。
パールイズミなどの自転車ブランドのレインウェア
パールイズミなどの自転車ブランドのレインウェアです。
ロードバイクは前方に体をかがめるもので、袖の向きや各種ベンチレーションの搭載など、自転車走行に向いた工夫がなされています。
ロードバイクに乗るだけ、であればこういった自転車ブランドのレインウェアが良いと思われます。
耐水圧は10,000mmで、蒸散性能については公開されていないようです。
しかし!!
ロングツーリングという要素を加味すると、自転車ブランドのレインウェアは最適解と言い難くなってきます。
自転車ブランドのウェアは、基本的に軽量、コンパクトに設計されています。
それは素晴らしい性能でありますが、逆に生地が華奢すぎて、ひっぱる、荷物の奥に押し込める、テント内でマット代わりに使うといった荒っぽい使い方をすると、すぐに破れる、裂けるといった結末に至ります。
もちろん、自転車ブランドのウェアは、そもそも上記のような使い方を想定していないため、責めることはできないのでありますが、ロングツーリング時にはウェアそのものの耐久度というものが重要になってくるのです。
耐久度が高くはない、というのが最大の弱点です。
そして、価格的にも自転車ブランドのウェアは割高感があります。
アウトドアブランドブランドのレインウェア
結局、ロングツーリングでは、防水性能、汗の蒸散性能、ウェア自体の耐久度などを高度の次元で兼ね備えたアウトドアブランドの製品がベスト、と考えます。
どのブランドでもよろしいですが、十分な性能があり、価格の控えめなmont-bellを、私は好んでいます。
mont-bell U.L.サイクルレインジャケットは耐水圧20,000mm以上、透湿性50,000g/m²・24hrsとトップクラスの性能を誇ります。
ロングツーリング用のレインウェアというのは、このくらいの性能があって初めて役に立つのです。

重量はわずか176gで、残念ながら耐久度という点では最上ではありません。
耐久度も求める場合は、サンダーパスジャケットが使いやすいでしょう。
耐水圧 20,000mm以上、透湿性15,000g/m²・24hrsと、ロングツーリングでも汗がこもりにくい性能を有しています。
特筆すべきは、生地の頑丈さで、私はこのサンダーパスジャケットを防寒用、テント内でお尻の下に引く用、食材を購入したときに風呂敷代わりに包む用など、様々な用途に使っています。
いまだかつて、生地が破れたことはありません。

初代サンダーパスジャケット
3年ほど使い倒しました。
シームテープの継ぎ目から、ついに浸水が激しくなり、引退しました。

2代目サンダーパスジャケット
気に入っておりましたが、交通事故時に着用していたため、破棄処分に。

三代目サンダーパスジャケット。
2026年6月現在での現役です。

mont-bell サンダーパスジャケット
お値段が上がっても良い、という方であれば、やはりゴアテックスが最上です。
mont-bell ストームクルーザー ジャケットが良いでしょう。
耐水圧 20,000mm以上、透湿性40,000g/m²・24hrsと、これまたトップクラスの性能です。
個人的には、サンダーパスジャケットか、ストームクルーザージャケットが良いと考えます。
なお、パンツは歩行とペダリングはかなり可動領域が異なるため、自転車用のモデルをおすすめします。
スーパーストレッチ サイクルレイン パンツです。
耐水圧20,000mm以上、透湿性15,000g/m²・24hrsです。

常連様の実例
当店の常連様も経験を積むに従って、皆様mont-bellのレインウェアになっていきました。
雨の伊豆大島。
全員の方がmont-bellのレインウェアです。

雨の駿河湾横断イベント

土砂降りの佐渡島

バッグ
バッグ選びの基本
ロングツーリングをする場合、荷物を入れるためのバッグが必要です。
全てお宿泊、自炊もしない、というスタイルであれば、10リットル以下のバッグ1つでもなんとかなるでしょう。
しかし、野営、自炊もする、というスタイルの場合、季節、走行地域によっても異なりますが、20-50リットルは容量が必要になると思われます。
その場合、どのようなバッグを選ぶか、というのは重要な問題です。
完全防水バッグ
ロングツーリングではときに雨が降ることもあります。
走行距離を稼ぐため、雨の中でも走らなければならなかったり、公共交通機関が一切ないため、自走するしか先に進む方法がない、ということもあります。
そのようなロングツーリングに向いたバッグして、よく自転車屋さん(私も自転車屋さんですが。。。)が紹介するのは、完全防水!!と銘打ったバッグ類です。
私もこの手のバッグをいくつか持っています。
トピーク パニア ドライバッグ 20Lです。


防水性能は高いし、バッグ1つで20リットルも収納できるため、2つ付ければ無敵というくらいの積載量になります。
(場合によってはこのバッグ1つとフロントバッグだけでも事足ります。)
しかし、防水バッグというのは、最適に思えて、実は役に立たないアイテムです。
というのも、ロングツーリング、飛行機輪行などを続けていくとバッグは粗雑に扱われて、必ず!!
穴があきます。
また、防水バッグというのは生地が分厚く、折り畳む圧力に強くありません。
そのため、しばらく使っていると、生地にヒビが入る、割れるなどをして、このヒビから雨が進入してくるのです。
ゆえに、完全防水を謳ったバッグであったとしても、その性能を維持できるのはごく短い間だけです。
それでもなお、自転車屋さんが完全防水のバッグをすすめるのは、それが売れるからです。
そして、完全防水のバッグというのは、基本的に高級品なので、売上も増えますし、お店もお客さんも嬉しいアイテムなのであります。
若干、皮肉めきましたが、防水バッグを否定はしません。
しかし、さほど役に立たない、ということを念頭においてください。
私の考える最適解
雨のロングツーリングに向いたバッグ
結局、ロングツーリングではモノ、アイテムが壊れるのは前提に進めていくものです。
バッグに穴があいても防水できれば、それで良いのです。
つまり、バッグそのものの防水性を期待するのではなく、適当な袋の中に、30-45リットルくらいの大きめのビニール袋を入れて、それに荷物を詰めます。
それで完了です。
この作戦で、日本国内、どれほどの豪雨であったとしても、荷物が濡れたことはありません。
この作戦の良いところは、お安くできることと、圧倒的に軽くできることです。
防水バッグというのは、前述しましたように、生地自体が分厚く、さらに防水用のコーティングを施しているため、とにかく重いのです。
先ほどご紹介したトピーク パニア ドライバッグ 20Lはショルダーベルトが標準装備されていたり、反射素材がくっついていたり、製品としてはとても優れています。
しかし!!
バッグひとつで重量が784gもあるのです。
仮にこのバッグを4つ装着したら、荷物を全く積載していなくても、3,136gです。
ギャグ!?というくらいの重さです。
いかに速度至上主義ではない、ロングツーリングとはいえ、重量は軽ければ軽いほど巡航速度、特にヒルクライムの速度があがるため、可能な限り荷物は軽くしたいのです。
mont-bell ライトスタッフバッグ10Lであれば、1つ36gです。
4つ装着しても144g

トピークの防水バッグと比べて、バッグだけで3kg近い差を生み出すことができます。
そして、防水性能については、ビニール袋作戦で全く問題ありません。
mont-bell ライトスタッフバッグの内側にビニール袋を入れてある様子です。

mont-bell ライトスタッフバッグには様々な大きさのものがあります。
ロードバイクにくっつけるというのであれば、5リットルか10リットルのものが使いやすいと思います。
15リットルは巨大過ぎるでしょう。
色はかつては黒ばかり選んでおりましたが、今は安全性、被視認性を上げるために黄色のバッグを愛用しています。
私個人はmont-bell ライトスタッフバッグ10Lをフロントフォークに2つ装着して、日本全国をツーリングしています。
このスタイルで、あらゆる場所、天候、季節に対応可能です。

雨のロングツーリングに向いたキャリア
冒頭で述べましたが、雨天走行というのは負荷が高いものです。
そういう場合には、少しでも車体が軽いものが望まれます。
(これが負荷の低い走行スタイルであれば、どのようなアイテム、ギアでもなんとかなるでしょう)
本稿では詳述しませんが、梅雨時、雨天時には、金属製のキャリアというのは重すぎて、無用の長物だと考えます。
(とはいえ、厳冬期など、衣類、寝袋、防寒アイテムなど、荷物量の増えるツーリングでは、以下のような金属製キャリアを使うことがあります。)
梅雨時は、より軽量、コンパクトな、いわゆるバイクパッキング型の積載法で事足ります。
そして、バイクパッキングには、荷物をくくりつけるための台座、巨大ボトルケージが各社から様々なモデルが販売されています。
個人的には、トピーク ヴァーサケージが総合力が高いと考えます。
ケージの重量は128gです。
荷物の保持力も問題ありません。
これで日本中、戦えます。

次に自転車業界で良く見かけるのは、ダボス(Davos) GP-1 グラベルパッキングケージです。
DAVOSブランドのアイテムは個性的なものが多く、私もいくつか愛用させてもらっておりますが、このケージの出来は良くないです。
とくに、左右に金属板が常に突き出す形になりまして、これが走行時に危険です。
柔らかいバッグであれば、壁や人などにあたっても、まだなんとかなりますが、この金属板の突き出しは危険でしょう。
また、ありがたくも頑丈な鉄製で出来ておりますが、それでいて積載重量は2kgまでと、鉄製である意味がありません。
ケージ自体の重量がベルト込みで310gで重いです。
Amazonの評価もかなり低いですね。
私も同意します。
安全性を上げる
雨天走行時は、クルマのドライバーからロードバイク乗りが認識しづらくなります。
そのため、各種、安全性を上げるための工夫が有効でしょう。
ものすごくご気分を害するかもしれませんが、大丈夫大丈夫と思って走っていると、ある日、交通事故に巻き込まれるものです。
大抵の交通事故(自爆事故を除く)は、自転車乗りの被視認性の低さ、クルマのドライバーが自転車乗りを発見できなかった、発見が遅れたことに起因すると考えます。
ライト
昼間であったとしても、フロントライト、リアライトを照らして自己の存在をアピールするのが良いでしょう。
前後にライトをつけるだけでなく、自身にライトを照射させることで一気に被視認性が上がります。
ここまでする方は少数と思われますが、私は実践しています。
サドルバッグの後方にヘッドライトをつけるのです。
特に、トンネル走行時に安全性を上げるのに有効です。


反射素材
私はライトだけでなく、反射素材もたくさんペタペタ張りました。
外観的にどうなの。。。というご指摘はごもっともでありますが、かつて被視認性の低さからトンネル内で事故にあったことがありまして、それ以来、反射素材を愛用しています。
フロントフォークやクランクに貼り付けたり、ウェアに貼り付けたりしています。
フロントライトだけだと目立ちにくいですが、反射素材も併用すれば、車体が一気に目立つようになります。



反射素材は私の試した限りでは、3Mのものがよく反射する、素材の表面に馴染んで剥がれにくいと、優れています。
タイヤ
タイヤも太いものがグリップが良く、滑りにくいです。
雨天走行も視野に入れるのであれば、30c以上のものが良いでしょうか。
これは好みと、テクニックに大きく依存するため、タイヤの太さだけでは論じられない分野でもあります。
根本的な対策 梅雨を避ける 北海道 沖縄
北海道 道南と道央の日本海側
まず、北海道に行く、という選択肢があります。
以下の気象庁の画像をご覧ください。
お分かり頂けるでしょうか。
北海道の記述がありません。

画像引用 気象庁 梅雨入りと梅雨明け(速報値)
近年、気象温暖化により、北海道でも梅雨のような雨が見受けられる。。。ようになりました。
しかし!!
本州にあるような、何日も雨が降り続ける。。。という明確な梅雨は存在しません。
5月から6月の北海道でも、数日間、しとしと雨が降ることがあります。
これは、蝦夷梅雨と呼ばれるものです。
オホーツク海高気圧南下して、太平洋側で濃霧や小雨となりまして、梅雨前線とは雨の仕組みが異なります。
このように、北海道は梅雨の影響が少ないものの、蝦夷梅雨は降ります。
蝦夷梅雨の影響が少ないのは、道南と、道央の日本海側です。
本州が梅雨の時期は、函館、積丹半島、小樽、札幌などを巡るのが良いでしょう。

画像引用 北海道そらマガジン https://soramaga.com/hokkaido-area/
道央を巡ったツーリングについては以下の記事をどうぞ

積丹半島、小樽を巡ったツーリングについては以下の記事をどうぞ

沖縄
沖縄の梅雨明けは関東に比べて、一ヶ月ほど早く、例年6月21日頃となっています。
本州が梅雨の時期でも、沖縄であれば晴天続き!!であります。
沖縄はロードバイクで走るという視点からすれば、大きくわけて3つのエリアに分けることができると思います。
すなわち、
1 沖縄本島
2 宮古島周辺
3 石垣島周辺
です。
ロードバイクでの走りやすさ、コースの多様性などを考慮すれば、個人的には宮古島を圧倒的に推します。
宮古島についての記事は以下のものをどうぞ。


沖縄本島は、北東部、ヤンバルと呼ばれている地域が走るごたえがあります。
それ以外の地域は、実はクルマが多くてロードバイクにとって最上級とは言い難い場所です。
石垣島は周遊コースがあまり豊富ではないこと、周辺の群島は魅力的でありますが、これまた走行可能箇所が限られるため、ロードバイクという観点からはこれまた最上級ではないでしょう。
石垣島周辺の記事については以下のものをどうぞ。


北海道、沖縄への行き方
北海道へは新幹線、フェリーなどで行くことも可能です。
北海道新幹線については以下の記事をどうぞ。

北海道と本州を結ぶフェリーについては以下の記事をどうぞ。

沖縄本島であれば、鹿児島からフェリーで到達可能です。
宮古島、石垣島へは飛行機のみで到達可能です。
飛行機輪行については以下の記事をご参考にどうぞ。


それでは皆様の梅雨時、雨のロードバイク ロングツーリングが素敵なものになることをお祈りしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。
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