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ツーリング用品
北海道 長万部(おしゃまんべ) 劣悪な野営

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

ロングツーリングをしていると、大雨、強風、さらには台風、梅雨時に野営、テント設営することがあります。
そのような場合の注意点について述べます。

耐えられる風速の目安

風速5メートル

日常生活ではかなりの強風です。
海水浴場や公園などで家族づれの方々が日除けに使っているようなテントでは、吹き飛ばされる、潰される事があるでしょう。

なお、風速5メートルとは、時速18kmのことでありまして、そのくらいの速度でロードバイクを走っているときに感じる風、とお考え下さい。


風速10メートル

ペグ(固定用の杭)、ガイロープ(張り綱)をほどこしていないテントが耐えられなくなる境界線です。
テントはかなり揺れ、しなります。

時速36kmの風ですから、ロードバイクにお乗りの方であれば、かなりの強風であるとお分かり頂けると思います。

風速15メートル

ペグ、ガイロープで固定した山岳用テントであれば耐えられますが、大きくテント内がしなり、顔や手足にテントが触れるほどになって、とても安眠することはできないでしょう。

時速54kmの向かい風に相当します。
峠のダウンヒル中に遭遇するような風で、とんでもない風量、風圧です。

風速20メートル

時速72kmの風。

ロードバイクに乗るアマチュアの方が到達できる最速クラスの速度です。
こんな強風が平地でテントに吹き荒れるのですから、耐えられるわけがありません。

テントを撤収して、安全な場所に退避することをおすすめします。

私も、過去、強風で夜中にもかかわらず、撤収したことがありました。

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皆様、こんにちは!!bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

使用テント

荒天時におすすめするテント

まず、使用するテントが大雨、強風に耐えられるものであることが前提です。
荒天にも耐えられる山岳用テントが使いやすいでしょう。

ブランドはお好みのものでよろしいですが、いわゆるコストパフォーマンスを重視するのであれば、mont-bellものが定番です。
その中でも、ステラリッジテントが軽量、耐水性、耐風性に優れ、総合力が高いと考えます。

安価なテントも否定は致しませんが、性能は価格相当、厳しい環境には耐えられないとお考え下さい。
もちろん、天候の状態がよければ、安価なテントでも十分耐えられます。



荒天時におすすめしないテント

おすすめしないテントは、シングルウォールのテントです。

まず、ロードバイクツーリングでは、荷物の軽量化が行動範囲の拡大に有効です。
そのため、軽量のテントが優れていると言えます。

しかし、簡易的なシングルウォールの軽量テントはロングツーリングには使いにくいと思われます。
私も、851gのシングルウォールテント、mont-bell ウルトラライト ドームシェルター 2を所持しておりますが、大雨、強風のときは極めて使いにくいです。

耐風性がステラリッジテントほど高くないことと、シングルウォールテントの宿命として、内部の結露が激しいのです。
特に雨天時は湿度が高く、外気は冷たく、テント内は温かいという、結露にぴったりの状況が生まれます。
テント内がまるで雨が染み込んでいると思われるくらい、びしょ濡れになります。
衣類や装備品も濡れるため、何のための耐水性能なのか分からなくなります。

ゆえに、この手の軽量、シングルウォールテントは天候条件の良い、春、秋などの使用に向いているでしょう。

【モンベル】U.L.ドームシェルター 2
軽量コンパクトな自立式ドーム型シェルターです。独自設計のポールスリーブを設け、ポール2本を差し込むことで簡単に設営でき、居住空間を確保します。軽量性だけでなく耐風性にも優れています。シームテープ処理により防水性を高めています。
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ペグ

強風、大雨のときはペグ(固定用の杭)が必須です。
ペグなしではテントが潰されることもあるでしょう。

テントに最低限の数が付属してくることもありますが、ペグをなくしてしまうということも稀にありまして、予備のペグがあると安心です。
私の個人的な経験ですが、ステラリッジテントに付属してくるV字のペグは、V字の溝に泥が付着して、それが落としづらいのです。

ツーリング中には悠長に洗っている時間、場所もないこともありまして、野営の経験が増えるほど、泥の落としやすい丸形のペグを使うようになりました。

標準で付属するペグです。
固定力は良いのかもしれないが、泥が落としづらいのが難点です。
洗うのに時間がかかります。


丸形のほうが便利です。
固定力も問題ありません。

【モンベル】アルミピンペグ
打ち込みやすく撤収も簡単なアルミ製の軽量なペグです。ムーンライトテントなどに使用できます。1本からお求めいただけます。

構築物を利用する

テント、ペグを用意したとして、それでも可能な限りダメージを軽くしたほうが良いです。

構築物の中に入れる

大雨、強風を防ぐことのできる建物、構築物を利用します。
ツーリング中にこのような建物を見つけるのは難しいですが。。。見つかればラッキーです。

北海道愛別町
キャンプ場の管理人さんのおすすめ、許可を得て東屋の中にテントを設営したときのもの。
(この日は悪天候で、キャンプ場の利用客さんが私しかおりませんでした)
おかげで雨のダメージを避けることが可能でした。

これまた利用客さんが少ないとき限定ではありますが、炊事場などの構築物を利用させてもらうワザです。
(テントが巨大だと不可能、厚かましすぎると思われます)

北海道北見市
炊事場の中に車体だけでも避難させてもらいました。
(このときも利用客は私のみであることを管理人さんに確認しました)

構築物の脇に設営する

建物内にテント、車体を収用できればそれが最良ですが、難しいこともあります。
その場合は、建物、壁などを利用します。

まず、風向きを携帯電話のお天気アプリ、webサイトなどで確認します。

もちろん、実際に吹いている風向きも確認しますが、6時間後、8時間後などの風向き、強さなども確認しておきます。
夜半に風向きが変わることもあります。
その場合は睡眠がもっとも深い時間帯の風を避けられるようにします。
(大抵は22時-2時くらいの時間帯のダメージ軽減を優先すべきでしょう)

なんでもかんでも携帯電話で済ませても良いですが、万一のバックアップに、方位磁針、コンパスがあると安心かもしれません。
(私は、携帯電話が雨で壊れた、ということが何度もあります。
ゆえに、ロングツーリング中は常に方位磁針も携行しています。
シルバコンパスが最も著名でしょうか)


構築物を風上に、テントが風下になる位置を探します。

テントの高さは100cmほどですから、それほど背の高い構築物でなくても十分に風を防ぐことが可能です。
また、雨も多少は軽減してくれるでしょう。

島根県 月山富田城付近

愛媛県 新居浜市

森に設営する

森は多少ですが、風雨を弱めてくれます。
寄らば大樹の陰という言葉のとおり、大きな木のふもとは効果的です。

ただし、荒天によってキャンプ場の木が倒れたというニュースも聞いたことがありますし、絶対安全というわけではないでしょう。

また、森、木のふもとには、さまざまな生き物、クモ、ハチなどの虫さんも多く、それの対策、注意は十分にしておいてください。
(雨の過多にかかわらず、レインウェアなど肌の露出を防ぐ衣類を着て設営、撤収すべきと考えます。)

四国 祖谷(いや)

北海道 層雲峡

具体例 テントの張り方

前面投影面積を減らす

構築物が見つからない場合、野ざらしでテントを張らざるを得ません。
その場合でも、可能な限り風、雨の影響を受けないように設営します。

ロードバイクに向いた小型テントの場合、軽量化、コンパクト化するために、テントは長方形になっていることが多いと思われます。
テントの短辺を風上に向け、少しでも風に対する前面投影面積を減らします。

また、フライシートで前室がある場合、その前室はテントよりさらに張り出しているでしょうから、前室を風上側に向けます。

風下側を頭にして眠る

風が吹き荒れている場合、テントがしなって、体や顔に触れます。
足が多少触れても、なんとか眠ることはできますが、お顔にブハッとテントが覆いかぶさってきた場合、さすがに目が覚めるでしょう。

どのような方向でお休みするかはそれぞれの方の自由でありますが、荒天時は風上を足元、風下を頭にすれば、テントの揺れ、しなりによる安眠妨害を多少は軽減できるでしょう。

テントを張る場所

河川敷を避ける

河川敷に野営してはいけません。
大雨で一気に浸水することがありまして、命を落とす可能性があります。

東京都 日野市

崖を避ける

山中では、大雨による落石、崩落というのは皆無ではありません。
荒天時に、敢えてそのような危険性を冒す必要はありません。

福島県 いわき市

海岸を避ける

荒天による高波のおそれがあります。
特に、太平洋、日本海などの外海に直接面している海は極めて危険です。

また、海は遮るものが無く、強風がそのまま吹きつけてくるため、他の地上よりも劣悪です。

北海道 函館 画像は晴天時のもの

最善の策 日程変更 進路変更

以上、述べましたように、野営で厄介なのは、雨と強風です。

野営する前から雨が降っていた場合、衣類や装備品が濡れていることがあります。
いかに完全防水!!を謳っているバッグであっても、微妙に中が濡れてしまったり、衣類については自身の汗や舞い込んでくる雨で濡れている、などというのは珍しくありません。

それら濡れた衣類、装備品を抱えたまま、野営してもテント内で乾燥することはほとんど無く、濡れたまま次の日以降も使用し続けることになります。
着用して気持ちが悪い、というだけでなく、不衛生、肌のトラブルにもなりますし、カビや虫が発生することもあります。
(ラッコ店長は濡れた装備品を使い続け、テント、フロントバッグに1mm以下の小さな虫が大量に発生した経験があります)

そういうわけで、事前に雨、強風、台風の来襲が分かっているときは、そもそもツーリングの日程をずらす、進路を変えることが最善です。
君子危うきに近寄らず、というわけであります。

次善の策 お宿の手配

これを言っては。。。という感じでありますが、お宿の手配をする、というのも良いでしょう。
荒天時はお宿のキャンセルも多くなるでしょうか、当日の予約であってもお宿が見つかりやすいはずです。

無理をしない

最後になりましたが、ロングツーリングを無事に終わらせるためには、無理をしない、頑張りすぎないことが重要です。
私はロングツーリング中に3回、交通事故にあったことがあります。
いずれも雨の日に強引に走り続けた、荷物が巨大であるのに幹線道路を走り続けた、インフルエンザに罹っていたのに走り続けた、といった無理がたたったものでした。

幸い、まだ命がありますが、最後の事故は旅先で入院1ヶ月になる羽目となりまして、無理をしないことが重要であります。

それでは皆様のロングツーリングが楽しく、安全なものになることをお祈りしております。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。

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