ロングツーリングでも耐えられる耐パンク、高耐久タイヤ / パナレーサー(Panaracer) ブレイクスルー レビュー / 通勤、通学にも

ツーリング用品

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

ロングツーリング(ここでは1週間以上連続するツーリングと致します)用タイヤを交換しました。

今まで、10年近くマキシス MAXXIS リフューズ Re-Fuseというタイヤを愛用していたのでありますが、この数年でずいぶんと値上がりしたのと、入手性が良くないため、別のタイヤを使うことにしました。
(タイヤが値上がりしたのは、MAXXIS リフューズ Re-Fuseだけではなく、概ね2020年くらいから1.5-2倍の価格になっています)

ロングツーリングタイヤに求められるもの

耐久性

まず、耐久性です。

耐久性には3種類の意味があります。

耐パンク性能

ロングツーリングでとくに重視されるのは、耐パンク性能でしょう。
通常のロードバイク用タイヤであれば、500km、1,000kmも走れば1度くらいパンクしてもおかしくない、そのくらい華奢なタイヤも存在します。
しかし、一週間以上継続するツーリングであれば、500km、1,000kmという移動距離は決して長距離ではありません。
普通に消化してしまう距離です。

毎回のツーリングごとにパンクしたのであれば、復旧時間、労力がもったいなく、1,000km以上は無パンクで走ることが出来なければ厳しいのです。

出先でのパンク修理
出来ないわけではありませんが、30分以上かかることもありまして、ツーリング日程、予定が大幅に狂ってしまいます。

もちろん、パンクをしやすい路面、状態というものはあります。
ゆえに、単純に距離だけで決定することはできないのでありますが、晴天時、舗装路の走行が中心で、1,000km以上無パンクであれば、ひとまずロングツーリングでも耐えられるタイヤと考えます。

耐摩耗性

次に、タイヤそのものの耐久性、耐摩耗性があります。
こちらは、ひとまず5,000kmも走ることができれば上等でしょう。
丁寧に使えば10,000km走行可能、という場合もあります。

内部のケーシング(布地)が露出し、変形しつつありますが、パンク無しで走行可能だった、マキシス MAXXIS リフューズ Re-Fuseタイヤ。

サイドカット耐性

最後に、サイドカットしにくいか、という特性もあります。
しかし、舗装路中心のロングツーリングであれば、オフロード走行と異なって、タイヤサイドに石、岩、木などが当たることは少ないです。
もちろん、走行時に縁石に擦ってしまう、ということはありますが、そこは自助努力でカバーするのであります。

そもそもタイヤを擦ってしまう状態というのは、車体を転倒しかねない、非常に危険な状態です。

そのため、タイヤのサイドカット耐性に頼るのではなく、そもそもタイヤのサイドが擦れるような状況に陥らせないことが重要です。
ゆえに、サイドカット耐性はそこまで高くなくてもロングツーリングには耐えられると考えます。

サイドカット寸前まで傷んだタイヤ
これはタイヤサイドを擦ったというより、使用による摩耗、経年劣化でこのようになったと思われます。

グリップ力

あまりにもグリップ力が弱いタイヤは恐ろしいですが、タイヤサイドのグリップ力はそれほど必要ありません。
なぜなら、レース等と異なって、荷物を大量に積載した車体では、荷物が路面を擦るため、極端に車体を傾けてコーナーを曲がる、といった走行はしないからです。
また、荷物を積載する関係上、車体のバランスが良くはないため、曲芸走行のようなこともしません。

そのため、タイヤの中央部だけグリップ力があれば、それで事足ります。

軽量性

耐パンク性能、耐摩耗性などと矛盾しますが、軽量であることも必要です。
ロングツーリングの場合、一日の大半をロードバイク走行に費やすと思われまして、平均時速がたった1km、0.5kmことなるだけで、一日10km、5kmといった走行距離に差がでてきます。
これは無視ではない差で、タイヤが軽量である方が、概ね平均時速は上がっていくでしょう。

ロングツーリング用タイヤ(チューブ入り)であれば、700x28Cで300g以下であれば軽量タイヤであると考えます。

価格

価格はお安いほうが、消費者にとっては嬉しいでしょう。
とはいえ、2026年現在では、一本¥5,000のタイヤであっても、高級タイヤとは言えない物価になりました。
¥5,000以下のタイヤであれば、十分お安い部類と思われます。

太さ

タイヤの太さは一概には言えない、悩ましい問題です。
ご自身の体重と荷物量によって、適正なタイヤ幅が異なるからです。

ご自身の体重が60kg以下、荷物量も10kg以下、という軽装であれば、700x25Cタイヤでも十分に走破可能と思われます。

平均的な体格の方で、荷物量が20kg以下であれば、28C-30Cくらいが穏当でしょう。

体重と荷物を含めて100kg以上ということであれば、32C以上のタイヤを検討しても良いと思われます。
しかし、40Cといったタイヤはさすがに太すぎと思われまして、ぞれぞの方のご判断にお任せ致しますが、平均速度がずいぶんと落ちることになるでしょう。

チューブレスかチューブ入りか

これも難しい問題です。

2026年の現在では、¥300,000を超すような本格的ロードバイクは軒並みチューブレス、チューブレスレディタイヤに移行しました。
(厳密に言えば、チューブレスタイヤとチューブレスレディタイヤは異なりますが、本稿では一括してチューブレスと表記します。)
チューブレスでもロングツーリングは可能です。

しかし、飛行機輪行をする場合で、航空会社によってはタイヤの空気をゼロにせよ、という指示を受けることがあります。

具体的には、ジェットスター、スプリング・ジャパン、まれにANAです。

チューブレスタイヤの空気をゼロにしてしまうと、ビードが落ちることがありまして、そうなると輪行袋内部でシーラントが漏れる、車体がシーラントまみれになる、到着先の空港でビードを上げることがほぼ不可能と、ツーリングには厳しい状況に追い込まれることがあります。

そのため、安全策を採るのであればチューブ入りタイヤのほうが、安全です。
(とはいえ、航空会社さえ適切に選べば、チューブレスタイヤでも飛行機輪行は可能です。)

飛行機輪行における航空会社の選び方については、以下の記事をどうぞ

国内の飛行機輪行 航空会社の選び方
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。国内の飛行機輪行、航空会社の選び方について述べます。本稿は、あくまでも飛行機輪行をした場合、のお話でありまして、通常の旅行であれば、実はどの航空会社さんでも問題ありません。(なお、ラッコ店長は200回以上...

さらに、チューブレスタイヤの場合、タイヤに大きなキズがついてしまうと、出先での復旧は絶望的です。

チューブを入れることでなんとか走行できる、かもしれないですが、出先の貧弱な工具で(通常はビードが極めて硬い)チューブレスタイヤを外し、シーラントまみれの内部を開けてチューブを装填し、再び硬いビードにあらがってタイヤを装填する。。。というのは技術的な難易度が高いです。

結局、ロングツーリングには、チューブ入りタイヤのほうが運用しやすい、ということになるでしょう。

最も著名なタイヤ

耐パンクタイヤで、おそらく最も著名なのは、シュワルベ マラソンシリーズでしょう。



耐パンク性能については、世界一と申してよろしいと思います。
また、耐摩耗性能も高いです。

しかし!!
重すぎます。。。

700x28Cで550gもします。

この重量が足かせとなって、常に巡航速度が下がることになるでしょう。

もちろん、マラソンでも、普通に走れますよ?という方もいらっしゃると思います。

しかし、それはもっと軽量のタイヤにすれば、より長距離移動が可能である、という選択肢を潰してのことであります。

なお、ロングツーリングではない、数km移動するだけ、通勤、通学といった使い方であれば、多少の巡航速度の差異は誤差程度のことでありますから、耐パンク性能に特化したマラソンを選ぶ、というのは有りです。

今回採用したタイヤ

パナレーサーのブレイクスルーというタイヤです。

私の体格と荷物量では、700x28Cで十分と判断し、28Cタイヤにしてあります。
チューブレスタイヤと異なって、チューブ入りタイヤはそこまで低圧にできないため、太いタイヤにしてもチューブレスタイヤほどの恩恵が少ない、という面もあります。

(チューブレスの場合、内部にチューブが入っていないため、リム打ちパンクの危険性が低く、太いタイヤを低圧で運用してタイヤのグリップ力を稼ぐ、という運用法があります。)


メーカーさんがおっしゃるには、「激タフ」「常識を突き抜けたタフネス」ということです。
重量は700x28Cで270g、耐パンク性能を重視したタイヤとしては、十分に軽いです。

それでは装着してみます。

タイヤ一本の価格が¥3,000以下と、2026年の物価では、格安タイヤ(悪意はありません)といって良い部類でありますが、折りたたみされています。
格安タイヤなので、ワイヤービードなのかとも思いましたが、軽量性を実現するためにケブラービードにしてあるのでしょう。
パナレーサーの良心を感じます。

何本も履き潰し、交換してきたMAXXIS リフューズ Re-Fuseタイヤを外します。

タイヤの向き、ローテーションがありました。

装着します。

このタイヤで、7月24日から8月3日まで、11日間、1,000kmほど、中国地方、隠岐島を走ってきました。

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時に劣悪な道を走りつつ、パンク無しでツーリングを終えることができました。
耐パンク性能について、十分合格ラインと言えましょう。

耐摩耗性については、正直、まだ分かりません。
しかし、この手の耐パンクタイヤがわずか1,000km、2,000kmでケーシング(内部の布地)が見えてしまうほど薄いとも思えず、5,000kmは走れるものと推察します。

サイドカット耐性は、前述の通り、ラッコ流では重視しないため評価対象外ですが、特に薄い、不安とは思えませんでした。

グリップ力も十分です。
滑ることはありませんでした。

うん。
このタイヤ、お値段の割に(悪意はありません)、ロングツーリングに耐えられるタイヤと思われます。
格安タイヤ(これまた悪意なし)の部類では、良心的な性能を維持しています。

これから数年は、このブレイクスルータイヤにしようと思います。

通勤、通学にも

通勤、通学にロードバイク、スポーツバイクを使っている方にもこのタイヤをおすすめします。
通勤、通学の途中でパンクをすると、ひどいことになります。
パンクしづらい、そこそこ軽量、シュワルベ マラソンより安価、というわけで、バランスが良いです。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。

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