皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
一転して雨続きの日本列島
2026年8月になりまして、晴天が続いていた日本列島も、複数の台風が襲来!!
一気に雨が増えました。
劣化するテント、フライシート
ところで、どれほど高価なブランドであったとしても、テント、フライシート(雨除け)は永遠不滅のものではありません。
使用によって少しずつ劣化、性能が落ちてしまうのですが、最も性能低下が激しいのは、防水性能です。
テント、フライシートは複数の布地を張り合わせて作られておりまして、特にそのつなぎ目、縫い目から浸水することが多いのです。
通常、その縫い目には、シームテープという防水テープが貼られて、それが浸水を防いでくれます。
そのシームテープが湿度、温度、紫外線などの影響を受けて変形、剥がれてしまい、防水性能が落ちてしまうのです。
加水分解によって剥がれてしまったシームテープです。
ここまで剥がれると、防水性能はゼロに近くなります。


シームテープが剥がれた状態で使うとどうなるか
私、2026年7月に、島根県隠岐島にツーリングに行きました。
フライシートのシームテープが剥がれていることは気がついておりました。
しかし、雨予報は無かったし、多少に雨なら耐えられるでしょう、と思って、補修もせずに現地に向かいました。
すると、なんということでしょう!!
とんでもない雷雨になったのです。

叩きつけるような雨とはこのこと、もはやフライシートが存在しないかのように、ぼたぼたとテント内に浸水してきました。
ちょうど、深夜から豪雨となりまして、その後2時間くらい、浸水する雨と戦っておりました。
ゆっくり眠ることもできず、非常につらい一夜となりました。
電子機器もびしょ濡れ。
冗談ではすみません。
お分かり頂けるでしょうか。
雨粒が滴り落ちるレベルではなく、ほとんど雨がそのまま透過するくらい、テント内に雨が降り注ぎます。

マットもびしょ濡れ。
いくら夏とはいえ、体温が低下して、良い状態とは言えません。

テント内に溜まる雨水をタオルで拭いて、何か入れ物はないか。。。と探しましたところ、昨晩食べたヨーグルトの容器があったのでそれに絞りましたところ、すぐに500cc近くの水がたまりました。
そして、ヨーグルトの容器に溜まった水をテント外に捨て、さらに拭いて絞ってと、何回も繰り返したのであります。
フライシートを購入するか補修するか、それが問題だ
このような惨事を繰り返さないため、新しいフライシートを購入するか、補修するか悩みました。
補修に使ったフライシートは、mont-bell サンダードームテント1人用です。
新品のフライシートを買い足すとすれば、¥13,200(税込)であります。
ううむ。
悩みますね。

ひとまず、補修してみて、それでダメなら諦めて新品を購入します。
そこで、補修用のシームテープを購入しました。
Amazonで比較的評価の高かった商品です。
テープは1巻15mのものです。
シンプルな形の1-2人用テントであれば、1巻でも足りるかも知れません。
しかし、私が補修するフライシートは一人用のものでしたが、形状が少し複雑で、念のため2巻購入しました。
(結局、2巻目も使うことになりまして、この判断は正しかったのです)

シームテープの貼り付け コツ
アイロン台
今回購入したシームテープは、アイロンで圧着する仕組みです。
床にタイルカーペットを置いて、アイロン台の代わりとしました。

シームテープの注意書きがあります。

コツ 最初は練習のつもりで
コツとしては、一気に長い範囲を接着させようとしないことです。
まず、失敗しても最もダメージの少ない箇所で練習していきます。
フライシートの末端部などが良いでしょう。
コツ テープを短くする
そして、欲張らず、テープの長さも短くします。
最大でも、アイロンの長さくらいにしておくと良いでしょう。
面倒だ!!と長いテープを貼り付けようとしますと、圧着時のズレが大きくなりまして、大抵は失敗します。

コツ 当て布をする 当て布からはみ出さない
キッチンペーパー、ふきんなどを使って、当て布とします。
この当て布をせずにフライシートに直接アイロンを圧着させると、フライシートに穴が開く、穴があかなくても表面のウレタンコーティングが溶ける、といった惨事になります。
せっかく穴の補修をしているのに、もっと広い穴を開けてしまうという、悲しい結末になります。


アイロンがキッチンペーパーの外にあることに気が付かず、ウレタンコーティングを溶かしてしまった様子です。
こうなると、ここの部分から浸水してくるため、作業時には、十分注意する必要があります。

コツ アイロンを載せて滑らせない
アイロンを載せて、圧着させるだけにします。
すいすいとアイロンを滑らせる必要はありません。
アイロンを滑らせるほど、シームテープがズレて、ろくでもない結果となるでしょう。
ゆえに、ラッコ流のシームテープ補修術は、アイロン1台分の長さのテープを用意して、それに当て布を載せ、アイロンを優しく押し当てて終わりとします。
複雑な部分は、無理をせず、テープを短くして他のテープに重ねるように圧着していきます。

8割方、補修が終わったときに、1巻(15m)使い終わりました。
2巻目を使います。

作業完了
よし!!
ひとまずの作業完了です。
それでは耐水性の実験をしてみます。
ベランダにテントを張って、上から水をバシャバシャ掛けてみます。
ツーリングで初使用となった場合、そのときに水漏れしました、ということが分かったのでは遅すぎます。
出発前に性能試験しておきます。
これで浸水がなければ、良しとしましょう。
なお、いきなりことようなことを書くのが憚られますが、このシームテープ補修作戦も、もって数年だと思われます。
酷使する場合には、2年も持てば良いかも知れません。
いずれ、シームテープが再び剥がれて、再補修が必要になるでしょう。
残念ながら、テント、フライシートとはそういうものであります。
実験
テントを張る
手狭ですが、ベランダにテントを張って、それに大量の水を掛け、浸水が無いかどうか実験します。
本来はフライシートをピンっと張って運用するものでありますが、今回はだらんとしています。
このほうが防水上は不利でしょうし、むしろ実験としては悪条件と思われますから、良しとします。


バケツに水を用意します。

水を叩きつけるように掛ける
フライシート、特に布地のつなぎ目の部分へ水を叩きつけるように掛けます。


前後、横からと、合計5杯分の水を掛けました。
時間差を付けて水を掛ける
さらに、30分後、時間をおいて2杯分の水を掛けました。
シームテープに染み込んだ水分が、内部ににじみ出てくるかもしれないからです。
内部の様子を見る
中の様子を見てみます。



補修成功!!
素晴らしい!!
もっとも浸水の激しかった天井部分からの浸水もありません。
床面も、もちろん浸水していません。
(ベランダを伝って、グラウンドシートが濡れ、テントの外側は濡れています)

隠岐島で雷雨に遭ったときは、雨が降り始めて数分で浸水してきました。
今回の補修作業で、30分たっても浸水はしておりませんし、一定レベルの防水性能は備わったと評価してよろしいと思われます。
今回かかった費用、時間
今回かかった費用は、補修テープ ¥2,800ほど(1巻+2巻目の1/10くらい)
時間は要領を掴んだのちは早くなりましたが、合計2時間ほど。
新品を買っても良いかも知れない。。。という微妙なラインではありますが、人生で一度、この作業を会得すれば、以後同種の作業をもっと手短に終えることができると思われます。
また、高価なレインウェアなどの補修も同様に可能でして、汎用性の高い補修技術となるでしょう。
それでは皆様のロングツーリング、アウトドアライフが素敵なものとなることをお祈りしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。


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