書評 CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2026年 10月号を読んで その12

ラッコ店長
画像引用 サイクルスポーツ

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

本記事は

書評 ムック本化が成功している / Bicycle Club 2026年 6月号を読んで / その11
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本記事はの続きです。2大自転車雑誌2026年現在、自転車専門雑誌は大きく2つ存在します。CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ)さんとBicycle Club(バイシクル クラブ)さんです。Bicy...

の続きです。

CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2026年 10月号を拝読しました。

CYCLE SPORTSさんは、Amazonのキンドルアンリミテッドに対応しているため、月額¥980の範囲内で閲覧可能です。


気になった記事

チタンフレーム 礼賛

60ページ、サドルトークです。

チタンフレームについて特集しておられます。

国内ロードバイクのシェアが極めて低いチタンフレームを特集しておられる、というだけで啓蒙的な意義があると、絶賛いたします。

国内のフレームビルダーでは、パナソニックさんがフレームのオーダーを受けておられ、私が新宿の自転車店にいた頃に、何回かお取引がありました(当店が注文したのは全てクロモリフレームでありました)。

違和感

しかし、気になる点もありました。

雑誌というのはほとんど広告と同義の存在で、つまり取り上げている商品、サービスを酷評することはできません(スポンサーが怒るだけですから)。

紙面で取り上げられている車体はいずれも素晴らしい高級車です。
そこまでは良いとしても、最新のカーボンディープリムホイール、タイヤ、電動コンポーネントなどを搭載しています。

あれ!?

そこまで最新の技術の取り入れに抵抗が無いなら、フレームも素直に最新のエアロ形状、カーボンコンポジットにすれば?
と痛烈なツッコミを入れたくなりました。

結局、チタンは「乗り味」が素晴らしいというマジックワードでチタンフレームを肯定しておられ、素晴らしいのはホイールとタイヤの出来からくる印象では?とこれまたツッコミたくなりました。

そもそも、ロードバイクの「乗り味」なんてものに最も影響するのはタイヤの幅、空気圧で、その次がホイールの硬さ、素材でしょう。

それらの大物に言及せず、チタンフレームだけ礼賛しても、ただの空論にしか思われません。

懐古主義なのか、そうでもないのか

もっとも、私自体は懐古主義を否定しません。

レトロなバイク、リムブレーキやクロモリフレームのバイクを楽しく乗っていただいて、大いに結構です。
(私自身、クロモリフレームのロードバイクを2台使用しています。)

ところで、2026年の現代では、チタンフレームは、はっきり申して懐古主義寄りの素材と考えます。

(もちろん、チタン合金の改良、成形技術、溶接技術など、かつてより現代のチタンフレームは進化しているでしょう。

しかし、その進化の大きさはカーボンフレームより遥かに小さいと推察します)

フレームだけ懐古主義に凝り固まってるのに、それ以外は最新でOK!!という姿勢がチグハグに思われ、拝読していて違和感を覚えました。

(上記で紙面をさんざん批判しておきながら、このようになる理由は明らかです。

フレームは、小さな市場相手に、ほそぼそとフレームビルダーがマニアック、懐古主義的なものを作ることが不可能ではありません。

しかし、一級品のホイール、タイヤ、コンポーネントなどは大量生産できることが前提で、経済的な合理性に合わない、懐古主義的なものなど、もはや開発、生産されていないからです。

つまり、選択の余地がありません。

フレームだけチタンにこだわっても「乗り味」なんて他の構成でいくらでも変わるのだから、ホイールやタイヤやコンポーネントも懐古主義的、マニアックなものにすればいいのに、と思われました。
(しかし、それが出来ないのは前述したとおりです。パナソニックさんの車体が、最も私の主張に近い構成でした。)

違和感 その2

37ページでは、走行距離を伸ばすための秘訣、という特集をしておられ、

画像引用 サイクルスポーツ 2026年10月号 37頁

1 止まらない
2 上らない
3 頑張らない

というものを挙げておられます。

まず、3 頑張らない、というのは完全に同意です。
頑張らない、といいますか、心身ともに擦り切れるような走り方は長続きしませんし、ロングライドに限らずレースでも同様でしょう。

1 止まらない、も気持ちはわかります。
しかし、史跡の見学やグルメは削る、という選択もやむを得ないとはいえ、味気ないものとなるでしょう。

2 上らない、はほとんど実現不可能です。

この条件を満たすのは、関東であれば霞ヶ浦周辺、利根川、荒川、江戸川を行ったり来たりする、くらいしかないでしょう。

これらのアドバイスを有料記事(雑誌)で展開していいの!?と違和感を覚えました。

私のブログも含めて、世の中に流布している安価な情報など、その程度のクオリティと喝破してしまえばそれまでですが、2026年8月20日に発売された本誌のAmazonレビューが2026年8月25日現在で、星2.6なのは読者さんの励ましのお言葉なのかもしれません。

完全に同意

画像引用 サイクルスポーツ 2026年10月号

31ページ、落合祐介さんのコメントが秀逸でした。

「長距離を楽しむ秘訣は、脚力よりも準備と経験の積み重ねにある」というもので、完全に同意致します。

そもそも、あらゆるイベント、仕事、勝負事というのは実行、戦う前に勝敗が決まっているものです。

始めてみないと分からない、その場で考える、なんとかする、というのは、実は下策です。

落合さんは超長距離レース、イベントなどの経験も豊富で、やはり、実績を残している歴戦の猛者は言うとこが正鵠を射ておりますし、役立つ言葉であります。

この部分だけでも、本号を購入した価値があったかな、と思われました。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。

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