スポーツバイクのディレイラーハンガー 曲がった 折れた場合 / 交換 補正方法 おすすめ工具

ツーリング用品
画像引用 https://www.parktool.com/assets/doc/product/DAG-2.2_instructions.pdf

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

スポーツバイクに乗っていると、ディレイラーハンガーに問題が生じることがあります。
まず、ディレイラーハンガーとは、この部品です。

その名の通り、リアディレイラーをぶら下げている部品です。

ディレイラーハンガーが折れた、切れた

切れたディレイラーハンガーたち。
ディレイラーハンガーが切れました、というご相談、ご依頼は結構、多いです。

原因

走行時にリアディレイラーをぶつける
チェーンがうまく回転せず、ディレイラーのみ引きづられてもげてしまう
輪行時に強い衝撃が加わった

などが考えられるでしょうか。

解決法

ディレイラーハンガーが切れている場合には、まず、ディレイラーハンガーを交換しなければいけません。

純正パーツを使う

ディレイラーハンガーはブランド、フレーム、モデルごとに細分化されておりまして、恐ろしい数のディレイラーハンガーが存在します。
まず、お乗りのブランドを扱っているお店で、そのブランド専用のディレイラーハンガーを取り寄せてもらう、というのが基本になるでしょう。

しかし、日本に大掛かりな代理店を置いていないブランドの場合(実は大多数のスポーツバイクブランド)、北米、ヨーロッパの本国からディレイラーハンガーを取り寄せることがあります。

そうなりますと、パーツ代の他に、膨大な輸送費、手間賃がかかりまして、ディレイラーハンガーの取り寄せに¥5,000以上かかる、というのも珍しくありません。

また、日数も1ヶ月、時には3ヶ月!!という時間がかかることもあります。

当然ながらディレイラーハンガーがなければそのバイクは乗ることができない訳でして、その間、バイクを稼働させることはできません。

代替のバイクがあれば良いですが、ない場合は。。。ロードバイクが大きな趣味の方にとっては寂しい期間となりますね。
お客様にとっては実質的な損失と言えましょう。

とはいえ、純正パーツで交換するのが基本でしょう。

ところで、純正パーツは、各ブランド、メーカーが補修パーツとして専門店に卸している部品で、小売販売はしていません。
そのため、並行輸入品などを除いて、Amazonなどの通販業者で購入するのは難しいでしょう。

ショップに注文して、パーツを取り寄せてもらうことになります。
取付までショップにお願いするかどうかはそれぞれの方の価値観次第です。

(補修パーツだけでは、販売しない、というお店さんもあるでしょう。
そもそも技術者、販売店向けの商品ですから。

また、ユーザーに売ってくれるお店でも、取付までお願いした方が無難だとは思います。

ディレイラーハンガーの取付ボルトは微細で、アマチュアの方が壊す、ねじ切ってしまうという事例を見てきました。

さらに、取付後、ディレイラーの破損具合の検討、再調整が必要になるでしょう。)

互換パーツを使う

特に、安価な(失礼な意味ではなく)スポーツバイクの場合、そもそもメーカー、ブランドでディレイラーハンガーを展開していないこともあり、その場合はサードパーティが開発、供給しているディレイラーハンガーを使うことになるのです。

また、純正パーツがあったとしても、純正のディレイラーハンガーには、上記のような短所もあるため、互換パーツを使う、という選択肢もあります。

さらに、これはショップ側の都合でしかないのですが、ショップというのはあらゆるブランド、メーカーと付き合いがあるわけではありません。
正規品を取り寄せられない、ということもあります。

その場合は、お客様のご了承を得て、互換パーツを使う、ということになりましょう。
(さすがに、互換パーツを使う旨をお伝えせずに、互換パーツを使うのはよろしくないと考えます)

互換パーツといっても、ディレイラーハンガー製造の大手さんとして活動しておられる会社ばかりですから、粗悪品という訳ではありません。
十分な精度があります。

しかし、純正パーツよりも安価に流通させるのが使命、商品の存在意義でしょうし、塗装、仕上げという点では、純正パーツよりも一段下がることが多いでしょう。

もっとも、ディレイラーハンガーは装着後、ほとんど外部からは見えないパーツで、そこまで外観の仕上げが気になるものではない。。。と考えますが、高級ロードバイク等の場合、パーツ一点一点にスキが無い、美しい構成というものもありまして、そのような場合には、互換パーツの使用がためらわれることもあるでしょう。

なお、互換パーツの選定も、かなり専門知識を要求されます。
ご自身で選ぶのは、トラブルのもとになると思われます。
ショップにお任せするのが無難でしょう。

互換パーツの場合は、パーツ代¥2,000くらいでしょうか。
あとは送料、調査、発注などの工賃、作業料をどのくらいショップさんがお取りになるか次第です。

ディレイラーハンガーが折れた、切れた場合の注意点

ただし、ディレイラーハンガーが折れる、切れる、というのはスポーツバイクではかなりの重症、ひどい損傷です。
そのため、ディレイラーハンガーだけでなく、ディレイラーも壊れている、フレームも歪んでいる、という可能性も大です。

明らかに外観から大破していることが分かれば、それらの部分も補修するか、交換するか、フレームが歪んでいる場合は補修不可ということも有りえましょう。

ディレイラーハンガー交換だけで完全に直らないこともあります。
その判断は専門店に任せるのが良いでしょう。

多くの場合は、外観の損傷がひどくなければ、ひとまずディレイラーハンガーを交換して変速具合を見てみる、となるでしょう。

ディレイラーハンガーが曲がった場合

ディレイラーハンガーが曲がっている例

基本 新品交換

リアディレイラーを何度調整しても、妙に変速がおかしい。。。という場合は、ディレイラーハンガーが曲がっている可能性があります。
(他にも、ディレイラーそのものが壊れつつある、ワイヤーが切れつつある、ワイヤーの取付がおかしいといった可能性もあります。)

ディレイラーハンガーが見た目で曲がっているのが分かるくらい曲がっている場合には、新品のディレイラーハンガーに交換するのが無難です。
そもそもディレイラーハンガーはアルミ合金など、あえて柔らかい素材で作って、衝撃時に変形、もげることでフレームやディレイラー等を保護するためのパーツです。

そして、アルミ合金は曲げ直しなどの複数回の変形に弱く、曲げ直して補正しようとすると、ポキっと折れてしまうことがあります。

例外 やや邪道

しかし!!
新品交換が良いにもかかわらず、交換するまでのつなぎで良いから、応急処置してほしい、納期が待てない、というお客様はいらっしゃるのです。
その場合には、ディレイラーハンガーが折れてしまう可能性があることをご説明して、補正します。

(なお、極少数ですが、クロモリのフレームで、ディレイラーハンガーが別パーツになっていない場合は補正の危険性は少し下がります。)

クロモリフレームで、ハンガー部分が曲がっている例

ディレイラーハンガー補正工具というものが存在します。

ディレイラーハンガーのディレイラー取付部分に工具を差し込んで、歪みを計測、補正する、という工具です。

画像引用 https://www.parktool.com/assets/doc/product/DAG-2.2_instructions.pdf

パークツールのものが定番です。

DAG-2.2 ディレーラー直付ゲージ
定価 ¥17,710(税込)

画像引用 https://www.hozan.co.jp/


DAG-3
ディレーラー直付ゲージ
定価 ¥27,500(税込)

画像引用 https://www.hozan.co.jp/


DAG-2.2とDAG-3の最大違いは、DAG-3が新型で、DAG-2.2ではシートステイ(下記画像参照)に工具が当たってしまうことがあったのですが、それをDAG-3は回避できる、という点です。
そのため、微妙な歪み、方向にも対応可能で、補正の精度が一段と増したのです。

画像引用 https://www.hozan.co.jp/

しかし!!
これらの工具は完全にプロ向けのものです。
アマチュアの方が用意するものなのか!?とご紹介しておきながら思います。

工具自体の精度が下がりますが、プロ向けではない工具、というものも存在します。

GORIXさんの工具です。


プロ向けの工具とそうではない工具の違い

しばしば、工具って値段がものすごく差がありますが、何が違うんですか?とご質問を受けます。

まず、工具自体の精度が違います。
精度の低い工具はパーツや部材を傷めたり、そもそも求められる作業のクオリティに達することができない、ということもあります。

次に、工具自体の耐久度です。
安価な工具は業務用として酷使されることを想定していません。

工具自体がすぐにダメになってしまって、使い物にならなくなるのです。

ディレイラーハンガー補正の危険性

ここまでご紹介しておきながら、心苦しいですが、ディレイラーハンガーの補正をご自身でなさろうというのは、極めてマニアックな行為です。

最悪、ディレイラーハンガーだけでなくフレームも大破する可能性があることを十分にご承知おきください。

とくに、ハンガー調整工具は、長大なてこの原理が働いているため、ハンガーはおろか、フレームまでねじ切ろうと思えば出来てしまう工具です。
ハンガーを修正しているつもりで、フレームごとねじ切ってしまうことがありますから、作業は専門店にお任せするのが無難であります。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。

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