皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
2026年受験生からのご質問
自転車技士 自転車安全整備士の試験の受験生さんから、ご質問を受けることがあります。
試験で、組立が終わらなかったらどうなるのか、というものです。
まず、自転車技士 自転車安全整備士の試験には採点項目が公開されています。
必須項目が未完成の場合

令和8年度 自転車技士 自転車安全整備士試験 受験心得
ここで言う、「未完成」というのは単にパーツの組立が終わっていない、というだけでなく、試験に求められる精度、角度、強度などを満たしていないことも意味します。
以下のリンクは2026年 令和8年度の要項でありますが、この受験心得を穴が開くほど読んでいただいて、必須項目に手落ちが無いようにします。
しかし、受験心得をよく読めば分かりますが、「必須項目」と記載されていなくても、実は一発不合格になる箇所があります。
その箇所も事実上は必須項目と言えるでしょう。
https://www.tmt.or.jp/safety/pdf_j/r8_jukenkokoroe.pdf
総合結果 不合格確定
必須項目が未完成の場合、総合不合格確定です。

2024年の私の試験結果通知書より
しかし、一部合格の可能性有り
もちろん、全ての科目を合格できなければ、総合合格、資格付与とはなりません。
しかし、自転車技士 自転車安全整備士の試験には一部合格、という仕組みがあって、学科試験、面接試験も受験しておいでであれば、そちらは別枠として合否判定がなされます。
実技試験が終了すると、あまりの疲労にグッタリすることでしょう。
まして未完成となれば、そのまま帰りたくなるお気持ちは分かります。
しかし、仮に、貴方(あなた)が実技以外の科目も受験申し込みをしたのであれば、最後まで諦めず学科試験、面接試験だけでも合格を狙うべきです。

2024年の私の試験結果通知書より
一部合格の場合、次年度に限り、当該科目の受験が免除されます。
これは極めて大きい恩恵であるため、一部合格しかできなかったとしても、気落ちしないことです。

2024年の私の試験結果通知書より
(結局、私も2年目で最終合格しました。)

2025年の私の試験結果通知書より
必須項目以外が未完成の場合
「必須項目以外で明らかに審査基準を大幅に逸脱したもの及び、自転車としての安全性を著しく損なうと認められるもの」(受験心得 未完成(2))は不合格です。
受験心得に列記されている必須項目以外であっても、もはや自転車として認められないほどの仕上がりであれば、やはり不合格になる、ということです。
組付け以外にも、そもそものパーツの品質、安全性が備わっていない、という点も評価対象となるでしょう。
必須項目以外が未完成で、かつ審査基準を大幅に逸脱していない、安全性を著しく損なっていない場合
各箇所ごとに減点となります。
しかし、本試験は総合何点であるのか、減点といっても何点減るのか、といった詳細な審査基準は公開されていません。
私個人の体験では、必須項目以外で、上記審査基準を大幅に逸脱していない、安全性を著しく損なっていない場合、というのは若干緩めの審査がなされていて、本来の商品レベル、お客様にはお出しできない程度のクオリティでも、減点箇所以外が完璧であれば、1、2箇所の減点部分があっても合格できる。。。と勝手に推察します。
もちろん、減点の程度にも幅があるでしょうし、微細な減点であれば助かる、という程度かもしれません。
私の車体 自己採点
2025年、私の車体は以下のように、ひどい状態でありましたが合格できました。
ベルの取付位置が最良とはいえない

お分かり頂けますか。
ベルを弾く部分が車体の前方にあって、ベルを鳴らしにくいでしょう。
審査基準12(1)「走行中使用し易い位置」に合致していません。
お客様に車体をお渡しするときに、この位置は無いです。
私も通常であれば、こんなことはしません。
やはり本番特有の緊張感、疲労のため。。。でしょうか。
厳しい採点官であれば減点するでしょう。
フロントブレーキのシューが左右均等とは言えない
審査基準8(2) 「ブレーキブロックとリムのすきまが左右ほぼ均等であること」


右のブレーキシューのほうが、左よりも狭いです。
画像ではわかりにくいですが、左のほうが倍くらい広いです。
これは減点でしょう。
ひどいですね、この状態は。
我ながら、本番で気が付かなかったのでしょうか。
どこ見てるんだねキミは?とほっぺをぺちぺちしたくなります。
もちろん、手で回して止まるといった、一発不合格になるほどではありません。
サドルが前に1ノッチ分、上がっている
審査基準2(2) 「座面が前後左右共に水平なこと」
サドルは前後左右に水平であることが求められています。
厳密に言えば減点ですね。

ホイールのセンターが出ていない
審査基準10(2)「タイヤとフレーム体又は前ホーク各部との間のすきまは 6 ㎜ 以上であり、かつ左右はほぼ均等であること」


ホイールの取り付け位置が明らかにおかしいです。
車体上からみて左(ノンドライブ側)に偏っています。
これは、試験直後の自己採点の記事ではフレーム、ディレイラーハンガーが歪んだために、こうなったのだ。。。と推察しました。
しかし、実はホイールの中央値、センター自体が数ミリずれて組み上げられていたのです。
つまり、最初からセンターが出ていないホイールを組み上げてしまった、という痛恨のミスです。
ん!?
とお思いになりますよね。
ホイール組をしているのに、そもそもの中央値がズレているなんて。。。どうして!?とお思いになるでしょう。
試験直後の自己採点記事

落ち着いて車体を再検討したときの記事

これは、試験会場に到着する前に、愛用していたパークツールの振れ取り台がズレていた。。。としか思えません。
普段使っている振れ取り台
振れ取り台のズレに気が付かず、一生懸命組み上げて、出来上がったのがこのホイールという訳です。
ホイール完成後、センターゲージで計測しておけば、このようなことにはならなかったはずですが、ここまでセンターがズレて組み上げるというのは、練習でもしたことがなく、本番の恐ろしさを感じさせます。
(もっとも、ホイール完成後にセンターのズレに気がついたところで、ここから新たに組み直すのは至難の業でしょう。
絶望のうちに時間切れになるだけとも思われます。恐ろしい。)
普段使っているセンターゲージ
痛恨のミスであります。
明確に減点です。
確かにリアホイールそのものはフレもほぼ0、テンションもテンションメーターで計測して素晴らしい出来栄え(自分で言うか)のですが、肝心のセンターが出ていないという、お豆腐の角で頭を一度叩かれてはいかがですか?と自問したくなる状態です。
ここの減点が酷かったと思いますが、それでもリアホイールは回転するし、変速も良好だったので、合格できたのでしょう。
本試験は相対試験ではない
なお、既にご存知と思いますが、本試験は相対試験ではありません。
つまり、上位何名、あるいは何%を合格させる、という試験ではありません。
そのため、単純に不出来な受験生が多い年は合格者が少ないですし、良好な受験生が多ければ合格者が増えるだけです。
つまり、私が通過できたのは、他の受験生よりも相対的にはマシだった。。。という訳ではなく、ぎりぎり合格ラインを突破できていた、ということでしょう。
リアホイールのセンターが出ていないので、リアブレーキの偏りがひどい
審査基準8(1)「前・後ブレーキ本体のフレームへの固定」
それを回避するために、苦し紛れでリアブレーキのテンション調整でなんとかしている。
これも無様です。
パッと見ておかしいですね。
店頭に展示してある新車がこれだったら、スタッフさんの技量を疑いますよ。
おかしいのは分かっていましたが、残り時間が少なくて、もう今さらホイールの調整などできるはずもありませんし、一発不合格を回避するためにブレーキのテンションを調整し、極端にLブレーキにかたむけて、シューが当たらないようにしたのです。

以上のような、減点箇所がありましたが、総合合格ができました。
このように、私の車体は店頭であれば、到底、お客様にお出しできるようなレベルではない、やりなおし!!という程度のものでありますが、それでも合格できました。
必須項目を落とさずに、減点箇所のダメージを少なくしていく。。。というのが結局は合格につながるでしょう。
そもそも終わらない、という方
残念ながら精進、訓練が足りません。
特にホイール組をよく練習してください。
また、それ以外の組み上げも軽んじるのではなく、手順を暗記するくらいは訓練を繰り返してください。
合格体験記
僭越ながら、詳細な(厚かましいですが。。。)合格マニュアル、指針の記事を公開しております。
ご参考になれば幸いです。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。
自転車技士 自転車安全整備士関連の記事 随時追加
















https://racco-cycle.com/2026/09/28/safety-17/


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