国内の飛行機輪行 荷物の預け方、持っていける荷物について

輪行論

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

国内の飛行機輪行、ツーリング型の輪行で特に注意すべき荷物について述べます。

概要

以下述べることは基本的な内容で、航空会社、空港、検査官によって扱いが変わることがあります。
最終的には検査官の判断が優先されるため、◯◯空港では大丈夫だった!!、◯◯会社では運んでくれた!!といった主張は意味をなしません。

まず、飛行機に荷物を載せるには、
A 乗客が携行する手荷物として、機内に持ち込む
B 係員さんに預け、機体の貨物室に積載する
という2種類があります。

Aの手荷物として機内に持ち込み場合、航空会社の窓口での手続きは不要です。
しかし、保安検査というゲート、機械に通して検査を受ける必要があります。

Bの機体の貨物室に積載する場合、自転車は空港の自動荷物預け機では手続きができません。
搭乗予定の航空会社の有人窓口で手続きをします。

車体

B 貨物室に預けます。
超絶折りたたみ車体で小型スーツケースに入る。。。というのであれは、Aも不可能ではないでしょう。
(とはいえそのような小型車体で満足に走行できるかは別問題です)

JAL、ANA、ソラシドエア、AIRDO、スターフライヤー、スカイマークエアラインズであれば、荷物の上下指定が可能です。
荷物は横倒しされて、機内に積載されます。
その際、ディレイラー、チェーンリングのある側(ドライブ側と通称します)を上に指定すると良いでしょう。

ホイール

B 貨物室に預けます。
ホイールの上下指定も可能です。
ディスクブレーキを使っているのであれば、ディスク側を上に指定すると安心です。
リムブレーキの場合、リアホイールのカセットスプロケット側を上に指定すると良いでしょう。

リチウムイオンバッテリ

A 手荷物として機内に持ち込みます
飛行機輪行に限りませんが、あまりにも巨大なバッテリは持ち込みができません。
E-bikeに搭載されているようなバッテリを飛行機で運ぶことは残念ながらできません。

20000mAh以下であれば、個数の制限を受けないため(スプリングジャパンのみ2つ)何個でも持ち込むことができます。
大容量のものを1つ持っていくよりも、複数に分けたほうが、同時に充電して時間を節約する、といった小技が使えます。
そのため、ラッコ店長は10,000mAhのモバイルバッテリを複数個持っていきます。

このように、ヘッドライト、リアライト、サイクルコンピューター、モバイルバッテリ等、リチウムイオンバッテリを使用している機器はすべて、手荷物として機内に持ち込みます。

ところで、Di2は厄介です。
正直なところ、空港内でバッテリを取り外し、出先で再び装着することは非現実的です。

なぜなら、Di2バッテリが装着されている箇所は分解し辛いところが多く、またケーブルも貧弱であるため頻繁な抜き差しで容易に断線するからです。
結論から申せば、電動コンポーネントのロードバイクは飛行機輪行に向いていません。

ただし!!
Sramのコンポーネント等、バッテリをすぐ取り外せるモデルもあるため、これらであれば、作業量を減らすことが可能です。

(一部の航空会社、ANA、スカイマークエアラインズ等の公式サイトでははDi2バッテリが内蔵されたロードバイクを貨物室に預けることは可能、と記載されています。
しかし、空港の検査官は航空会社が委託している別会社で、必ずしも航空会社の指揮下にあるわけではありません。
現場の検査官の判断が優先されるため、そもそも搭載は不可能ですと一刀両断される可能性があります。
また、預け荷物にしても構いませんが、Di2バッテリを外して容量を見せてください、といった要求を受けるかもしれません。
その場合、保安検査、離陸時間までに間に合わないことがあり、やはりDi2モデルは避けることが無難と考えます。)

リチウムイオンバッテリを使用していない、ニッケル水素電池、ボタン電池の製品は車体に取り付けたままで大丈夫です。
廉価帯のサイクルコンピューター、センサー等が相当します。

チェーンオイル

オイルは可燃物であるため、A、B共に不可、というのが原則です。

しかし、フィニッシュライン等、可燃性が低いためAであれば持ち込めるオイルもある。。。という見解もあります。
その証明書をサイトで公開しているようです。

しかし!!
空港の検査官というのは広範な裁量が与えられておりまして、怪しいな、良くわからないな、という場合には没収されます。
いくらフィニッシュラインが安全です、と主張しても、検査官が不可と判断すればそれまでのことです。
検査官を説得するために何十分も時間をかけるのは得策ではないと判断します。

ゆえに、ラッコ店長はチェーンオイルを飛行機に搭載しません。

どうするかといえば、出先で調達するのです。
そして、帰路も飛行機に搭載できないため、使い切るか空港で放棄します。

CO2ボンベ

28g以下のもの4つ以内であれば、ABともに搭載可能です。

とはいえ、これも検査に時間がかかることがあり、ラッコ店長はあまり持っていきません。
小型のポンプがあれば、万能、代用できるからです。

パンク修理ゴムのり

可燃性ゆえ、ABともに不可です。
荷物を預ける際に、かなりの確率で「パンク修理のゴムのりはありませんか」と聞かれます。
ラッコ店長も持っていきません。
予備のチューブを持っていくだけです。
しかし!!
場合によっては出先でパンク修理キットを購入して、修理することもあります。

テントのポール

ツーリング型輪行であれば、テントも持っていくことになるでしょう。
ポールはB 貨物室に預けます。

寝袋、マット

ABともに可能ですが、機内持ち込みにした場合、かさばるためBが良いでしょう。

ガスボンベ

ABともに不可です。
仮に持っていたとしても確実に没収されます。

ガスコンロ

ABともに可能です。
重たいため、ラッコ店長はBに預けます。
また、別稿にて述べますが、ANA、ANA系列の航空会社はガスコンロ本体を根掘り葉掘り調べる傾向にあります。
そのため、ANA、ANA系列を利用する時は、荷物の取り出しやすい場所に入れておくと万全でしょう。

虫除けスプレー

可燃性のガスを使っている場合、AB共に不可です。

もっとも、ガスの内容、容量等、様々な規制があり、検査官によっても対応がマチマチであるため、ラッコ店長はガス式のものは持ち運ばなくなりました。
霧吹きのタイプで、小型のものを持っていきます。
この場合であれば、AB共に可能です。

工具

B 貨物室に預けます。
検査官の興味を引きやすいアイテムであるため、見せてくださいと言われてもすぐに出せる場所にしまっておくのが良いでしょう。
ツールケースに装着して車体に固定してあると、輪行のパッキングを再び解かなければならない、といった労力になるため、別のバッグにまとめておくと吉です。

ハクキンカイロ

ラッコ店長はハクキンカイロという、オイル式カイロを好んで使います。
マイナス5度を下回るような環境でロードバイクに乗ると、どれほど着込んでも、使い捨てカイロを装着したとしても、まったく暖かくないのです。
冷風によってカイロが冷やされ、じきに発熱しなくなります。
しかし!!
ハクキンカイロというオイル式のカイロは、およそロードバイクで走行可能なエリアであれば、問題無く、強烈な発熱量がありまして、高く評価しているのです。

とはいえ、オイル式、という名称の通り、一度でも使用したハクキンカイロは飛行機に載せることはできません。
新品であることを証明できれば載せることが可能です。

どうしても使いたい、ということであれば、飛行機以外の輸送手段を検討するしか無いでしょう。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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