ラッコ店長が好きなところ 第1回 九州 門司港

ラッコ店長

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

ラッコ店長が自転車で訪れて感動した場所をご紹介するシリーズです。

第一回目は、門司港(もじこう)です!!

門司港への行き方

1 道路標識を参考に、東、西、南あるいは北に自転車で自走する。道中、海のある方(かた)はなんとかしてください。
2 福岡空港から自走する
3 北九州空港から自走する
4 新幹線 小倉駅から自走する
5 門司港駅から歩く
6 長距離フェリーを使い、新門司港に上陸する
といった方法が考えられるでしょう。
ロマンがあるのは1か6で、遠方から行く場合には2と3が一番お手軽でしょうか。

門司港の良いところ

そもそも良い、悪いというのは一定の価値観に基づいた、決めつけに過ぎません。
そのため、本稿の記述はあくまでも主観的な感想を述べたものにとどまります。

旅行をする楽しさというのは、普段の日常生活では得られない経験、体験をして、見聞を広げることができる点にある、と考えます。
この経験、体験の中には、積極的に行動することで得られるものもあれば、じっと休むことで普段よりも遥かに回復できる、という経験、体験も含まれます。

さて、門司港について見てみますと、門司(とその対岸の下関)は本州のくびれ部分ということもあり、古来から様々な人、物が行き交いしておりました。
壇ノ浦古戦場があり、日清講和会議の締結場所があり、巌流島がありと、この国の行く末を決めたとんでもない場所が勢揃いしています。
時を進めることはできませんが、歴史的遺物を通じて過去の世界に触れることは可能です。
門司は、そのような時間を超えた旅という、普段の生活では得られない経験、体験が怒涛のごとく体験できる場所なのです。

さらに!!
単に過去の世界を体験できる、というだけでなく、門司には明治、大正期の建造物、文物が溢れています。
そして、それらが現在でも現役で使われているのです。
過去の歴史として断絶した記憶ではなく、今もなお継続している歴史が門司にはあるのです。

ところで、日本は二次大戦を契機として大きく変わりました。
門司には、二次大戦を経て日本が失ってしまった、無理をしてでも格好つける文化、豊かな国になりたいという強い憧れ、美しくありたいという熱意が、まるでパラレルワールドのように眼前に広がっているのです。
特殊な宇宙船を使わなくてもパラレルワールドに行ける、これほどわくわくする経験、体験があるでしょうか。

別の日本、別のルートをたどった日本を見ているようで、門司はなんとも不思議な、嬉しくなってしまう街なのです。

これが、ラッコ店長が門司を絶賛する理由です。

それでは個別にご案内していきます。

門司港駅

ロシア帝国、日本帝国が駐留していたころの大連か何かですか!?と突っ込みたくなる外観。
必ずしも人は、合理性を追求すれば幸福になれるわけではないという明確な価値観を感じる、合理性至上主義の現代日本では異質の存在。
素晴らしい。。。
日本で最も美しい駅、と勝手に認定致します。
なお、現役の駅舎で重要文化財指定されているのは、この門司港駅と東京駅のみです。

中も洒落ています。
今もなお継続している歴史、別ルートをたどった日本と申し上げたのは、門司にはこのような文物が溢れているからです。
1914年に設置された水道です。
なんと、今でも現役で使用可能です。
初めてこの水道を拝見したときは、あまりの格好良さにしびれて、動けなくなりました。

お手洗いの外にある、お手々を洗う水盤です。
素晴らしすぎる。。。

これが駅!?と思わせる、駅舎2階です。

門司港 夜景

門司港は夜が特に美しいです。
もちろんビンテージ調を装った新しい建物もありますが、門司港には本物の歴史的建物もたくさんあります。
画像中央、正面の三井倶楽部はアインシュタイン夫妻が実際に宿泊したときに使用した寝台、お風呂が現存しています。
また、画像右奥の北九州市旧大阪商船ビルは大正時代に作られた本物です。

北九州市旧大阪商船ビル

展望台から見下ろした門司港です。

夕暮れ時の美しさは特筆ものです。
何度来ても飽きません。


関門海峡

ものすごい数の船が、行き交っています。
よくぶつからないものだ、と見ているだけで楽しくなってきますよ。

関門海峡は海底トンネルを歩くとが可能です。
自転車も押し歩きながら進むことが可能です。
海底の人道トンネルというのは、極めて珍しい存在です。

海底を走る人道トンネル5選

寄り道になりますが、日本で海底の人道トンネルは5つあります。
1つは上記の関門海峡です。
2つ目は新潟みなとトンネルです。
新潟港にあるトンネルで、ラッコ店長も通過したことがあります。
3つ目は川崎港海底トンネルです。
このトンネルは撮影禁止という、すこしダークな雰囲気を漂わせたトンネルです。
4つ目は衣浦(きぬうら)トンネルです。愛知県にあります。
最後の5つ目は日本最短の人道トンネル、富山県黒部漁港の海底地下道で、長さは40mです。
観光で利用する可能性が一番高いのは、今回ご紹介した関門海峡トンネルでしょうか。

壇ノ浦古戦場

壇ノ浦古戦場です。
日本の未来を決めた、極めて重要な場所であります。
壇ノ浦の戦いでは、武者だけでなく、女官さん、安徳天皇さんも次々に海に飛び込んだという、眼前でそのような惨劇が起きたのだとはとても思えない、魂が震える場所です。

海がすがすがしいです。

ブルーウィングもじ

跳ね橋があって、愉快ですよ。

巌流島

巌流島が目の前にあります。
フェリーで観光することが可能です。

いかがでしたか。
門司は観光が中心となりますが、自転車であれば細かなポイントを行ったり来たりすることも余裕です。
これが公共機関、タクシー等ですとなかなか面倒なものであります。
ツーリングの途中に門司を入れるというコース、おすすめ致します。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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