2024年4月11日-13日 弘前桜まつり その8 / 寺社が集中している理由 長勝寺 旧図書館 旧東奥義塾外人教師館

東北(青森県 秋田県 岩手県 山形県 宮城県 福島県)

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

本記事は


の続きです。

弘前城周辺には、寺社街が発達しています。
通りの両端に寺社が連なる、というとんでもない密度で寺社が集中しているのです。

このように寺社が集中している理由ですが、私が勝手に推察するところでは、
1 寺社は石垣、土塀などが張り巡らされ、また建物は瓦葺きの屋根が多く採用されています。
これらはいずれもミニ城郭と言っても良い特徴で、耐火性、耐弾性などで、防御力に優れた構造です。

さらに、寺社は塀が高く、建物も奥まっているため、内部構造を見通すことが難しいです。
どのくらい兵を配置しているのか、武装はどの程度なのか、といった情報を秘匿し易いのです。
このような寺社を城の周辺に配置されておくことで、事実上の前衛基地として利用可能なのです。
(実際、寺社に本陣をおいて戦闘をした、という例は枚挙に暇がありません。)

2 産業革命を経た近世以前の人類社会では、神学(と法学、医学)が学問の中心でした。
頭脳明晰な人々の多くは神学をこころざしておりました。
つまり、寺社は学問、文化の最先端を走る研究所で、自国の学問、文化、ひいては科学技術の向上を目指すために寺社を招聘しておくことは有効なのです。

3 京都や中国から有力な僧侶、寺社勢力を招き入れ、寺社勢力と協力することで、自身の権威向上をはかることができます。
国内の勢力を支配下に置くために有効な手法でしょう。

4 近世以前の人々は熱心に神仏を信仰しておられました。
神罰、仏罰は実在する、というのが社会の共通認識だったのです。
そのような社会では、人々の不安を解消するために、不吉な方角(鬼門)などに寺社を配置して、人心の安定をはかる必要があるのです。

こういった理由で、城郭、首都には寺社が多く配置されているのです。

長勝寺さんに到着しました。
ここも是非とも訪れたいお寺でした。

素晴らしく立派な三門です。
激賞します。

歴代津軽藩主さんの菩提寺、ということで、素晴らしい文物にあふれています。

寺社街を堪能しました。
ここもまた、弘前必見の場所と言えましょう。

市中心部に戻りました。
旧図書館です。
素敵です。





弘前を訪れたのは、これで4度目であったのですが、大変恐れ多いことながら弘前がここまで歴史的文物にあふれた魅力的な都市とは思いませんでした。
口を極めて絶賛致します。
旧東奥義塾外人教師館です。
東奥義塾は1872年に設立された私塾です。
激動の歴史の流れの中で1913年に廃校となるものの、復興を願う地元名士の働きかけにより、1922年に再興されました。
そして、現在でも続く教育機関として活躍しておられます。



ブランコが屋内にあります。
洒落ています。

屋内が極めておしゃれです。
素晴らしい。

歴史ある街でおなじみの、赤レンガ倉庫です。
ここは日本酒の貯蔵庫として使われていたものを、現在は商店、ホールとして使っておられるようです。

一度、お宿に戻ります。
休憩をして、夜の弘前城にお出かけします。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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