ロードバイク用フロントバッグの選び方 / お手軽型 / クラシック型 / 必死の形相で走る型

ツーリング用品

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

本稿では、フロントバッグについて記します。

荷物積載の方法

スポーツバイクは標準ではカゴ、バスケットの装備がなく、いわゆるママチャリと違って荷物を運ぶことを前提としていません。
荷物はウェアの背面ポケットに収納することになりましょうが、それでは収納しきれない、ということもあります。

レース以外の場面では、携帯電話、お財布、携行食、非常時のレインウェアなど、ある程度の荷物が収納できるスペースがあると便利なのです。

スポーツバイクに荷物を積載するには、いくつかの場所、方法があります。
その中で、フロントバッグの利便性がもっとも高いでしょう。

フロントは走行中も目に止まりやすく、万一紛失したときでも気が付きやすい、つまり貴重品を入れても(ひとまず)安心です。

また、ハンドルバー付近にあるため、(慣れれば)走行中であっても荷物を取り出すことができます。

わざわざ走りながら取り出さなくても、一旦止まれば良いでは。。。とお思いかもしれません。
しかし、ヒルクライムの途中に携行食を取り出したい、走りながらタオルを取り出して汗を拭きたい、などなど、ペースが好調で、止まりたくない瞬間というものはあるものです。

フロントバッグ以外のバッグですと、このような融通が効きづらいのです。
(トップチューブバッグが唯一、可能でしょうか。しかし、トップチューブバッグは容量が小さいという欠点があります)

トップチューブバッグ

荷物は携帯電話とお財布のみ!!という運用であれば、このトップチューブバッグだけでも事足ります。
軽快なロードバイクで颯爽と走る!!というスタイルには、バイクにはこのトップチューブバッグのみ装着する、という形式が似合っているでしょうか。


ラッコ店長が使用しているのは、TOPEAKのトップチューブです。
さまざまなスポーツバイク用のバッグを試してきましたが、TOPEAKの製品がファスナーが壊れにくい、布地が破れにくい、荷物の出し入れが合理的と、もっとも総合力が高いとの結論に達しました。


フロントバッグ

トップチューブバッグでは収まりきらない荷物がある、という場合にフロントバッグが活躍します。

小型フロントバッグ、2-5リットル

お財布、携帯電話、モバイルバッテリ、そのほか小さな荷物などを収納可能です。
ロングツーリングでなければ、このくらいの容量でも大活躍してくれるでしょう。



しかし、これは上記フロントバッグの悪口ではないのですが、このような簡易的なバッグというのは、お値段をお安くするため、軽量にするため、便利な着脱機構というものは装備されていません。
休憩するたびに、ベルクロ(マジックテープ)を外して、バッグを取り外して。。。というのはあまりにも時間がかかり、そのうち面倒になって外す気が起きなくなるでしょう。

そのため、簡易的なフロントバッグを使う場合には、フロントバッグの中に、さらにインナーバッグというものを入れて、そのインナーバッグにお財布などを収納する
そして、バイクから離れるときは、インナーバッグを取り出すようにすれば便利です。



ロングツーリング向けフロントバッグ

ほんどの方は、小さめのフロントバッグで事足りると思います。
ロングツーリングに使いたい、という場合には、方向性が3つあります。

走行重視向け、ロールアップ式のフロンドバッグ

まず、とにかく走りたい!! 走ることを念頭に置いた場合の収納方法です。
バッグ自体の重さの割に、容量を稼ぐことができます。
また、密閉性が高いため、防水性能も高いです。
防水性能が高い部分には、濡れたらとくに困るもの、シュラフを収納すると良いでしょう。

このように、ロールアップ式のフロントバッグは重装備のツーリングに向いたバッグと言えるでしょう。

難点としては、荷物の出し入れをしづらいため、貴重品などはトップチューブバッグ、その他のバッグに収納することになるでしょう。



のんびりツーリング、クラシックな雰囲気重視向け

ツーリングといっても、様々な志向、お好みがあります。
何も雨の中を必死の形相で走り抜くことだけがロングツーリングではありません。

のんびり、ゆったり走る場合には、アイテム類もクラシックな外観のものが似合っているでしょう。
オーストリッチの帆布製フロンドバッグです。

渋いですね。
クロモリのロードバイクに似合っているフロントバッグです。
いかにもロングツーリング!!という雰囲気を醸し出しています。

ところで、以下の両フロントバッグとも、天板が透明になっていることがお分かりでしょうか。
ここに地図を入れたり、私はコンパス(方位磁針)、領収書などを入れておりますが、天板に透明なポケットが付いている、というのはとても重宝するのです。
ロングツーリング時に便利な装備です。


こちらも渋いです。


必死の形相で走るツーリング、サバイバルのようなロングツーリング向け

それでは、ラッコ店長がしばしば行っている雨の中であろうと、猛暑であろうと走り続ける、それでいて観光は行うという、欲張りなツーリングに向いたフロントバッグとは何でしょうか。

まず、ロングツーリングゆえ、荷物が増えるため容量が大きくなければいけません。
そして、悪天候にも耐えられる耐久度、回復力、悪路でバイクが暴れても荷物が飛び出さない、バッグが外れない、という堅牢性が求められます。
それでいて、観光時には、瞬時にバッグを取り外すことができる、着脱の容易さが求められます。

さらに、天板は透明でないと、方位磁針、地図の収納が不可能になるため、必須の要件となります。

これらの要件を満たすバッグ、というのはあまり多くありません。
数々のブランド、バッグを試した挙げ句、最終的に残ったのは、TOPEAKのバッグとmont-bellのバッグのみでした。

画像引用 mont-bell

【モンベル】ツーリング フロントバッグ 9
ハンドルバーへの着脱はワンタッチで行え、自転車を離れるときには付属のストラップを用いてショルダーバッグとして使用することが可能。本体荷室と上部のマップケースの開口部はライダー側に設け、内部にはバッグの形状を安定させるパッドを使用しています。...

容量の大きさ

まず、mont-bellのフロントバッグであれば、容量が9リットルあります。
ドロップハンドル場合、フラットバーと異なって、ハンドルの内径というのはある程度限界があります。
そのため、バッグを巨大化するのにも限度があるのです。
9リットルというのは、通常のロードバイクのハンドル幅(400-420mmくらいが標準的でしょうか)で、STIレバーを内側に押し込んだときに、シフトレバーが干渉しない、ぎりぎりの大きさです。
このあたりのギリギリ感も、mont-bellが十分に研究している成果と思われます。

本当はもっと巨大なバッグがほしいところですが、前述しましたように、これが限度というものでしょう。

悪天候にも耐えられる耐久度

次に、mont-bellのフロンドバッグには、標準で分厚い、ウレタンコーティングされたレインバッグが装備されています。
雨の日はこれを装着すれば良いです。
数々の豪雨の中を、このレインカバーでしのいできました。

回復力

上記フロントバッグの要件で上げた、「回復力」というものをナゾに思った方がおられるかもしれませんが、フロントバッグは雨の日にはよく濡れます。
濡れたバッグがすぐに乾かないと不衛生で困るのです。
mont-bellのフロントバッグは、布地が破れにくいにもかかわらず、薄手で、乾きやすいです。
これが適当なブランドですと、適当なナイロン生地を選んでバッグを作るものですから、乾きにくい、穴がすぐに空くといったトラブルがすぐに発生します。

上述しました、帆布製のオーストリッチのフロントバッグの最大の欠点は、乾きにくい、ということです。
(しかし、オーストリッチのフロントバッグは、そもそもシビアなローリングを念頭においていないと思われまして、この点をあげつらうのは帆布製バッグが可愛そう、という気も致します。)

ロングツーリングの途中では、ドロドロに汚れたフロントバッグを洗う、ということもします。
mont-bellのフロントバッグであれば、すぐに乾くのでとても重宝しています。

荷物が飛び出さない

mont-bellのフロンドハッグはファスナーでしっかりと閉じることができるため、内部の荷物が飛び出したことはありません。
他社製のフロンドで、携帯電話が飛び出して、画面が割れた、ということがありました。
(オーストリッチさんのバッグで2回、荷物が飛び出したことがあります。
もっとも、これは使う側の使い方が異常である、ということだと思います。)

そこまで激しいライドをするな、ということなのかもしれません。
しかし、日暮れまでに何としても次の街まで到達しなければならない、熊出没の可能性が高いため、一刻も早くこの場所を抜け出さなければならないなど、ゆっくり走りましょうなどと言ってもいられない状況があるのです。

バッグが外れない

荷物満載で時速60kmの速度でダウンヒルをしても、フロントバッグが外れたことはありませんでした。
素晴らしい固定力です。

さらに、ファスナーのできもさすがアウトドアブランド、堅牢で、いままでmont-bellのフロントバッグのファスナーが壊れたことはありませんでした。
(他社製バッグだと、外れたり、なにかを噛んでしまったり、結構頻繁にファスナーが壊れます。)

強固な固定力と瞬時の着脱の両立

さらに、フロントバッグは、強固に固定されながら、それでいて着脱が容易な仕組みがあれば、便利です。
矛盾する要求ですが、これを実現してくれるアイテムがあるのです。
つまり、ドイツのRIXEN KAUL リクセンカウルというアタッチメントを使い、これにバチン!!とバッグを固定します。

ところで、RIXEN KAULのハンドルバーアタッチメントには、KF852とKF810という型番のものがあります。
取り付け可能なハンドルバーの直径が異なり、KF852は31.8mm、KF810は25.4mmの直径に対応しています。
なお、ハンドルバーの直径は、ステムに取り付ける箇所の直径を計測します。
たいていのハンドルバーはステム取り付け箇所から数十mmは同じ直径のまま、その後、先端に近づくにつれて細くなります。

ほとんどのロードバイク、クロスバイクは31.8mmです。
クラシカルなロードバイク、エントリークラスのスポーツバイクのハンドルバーは25.4mmであることがあります。
高級ロードバイクはハンドルバーの直径が35mmのことがあります。
この場合、KF845という別オプションを用意することで、取付可能です。
(KF852とKF810は取り付け用の樹脂パーツが異なるだけで、本体部分は同じ仕様です。)



本家mont-bellにも、アタッチメントが販売されていますが、mont-bellのアダプタを使わないのは、耐荷重が低すぎるからです。

【モンベル】フロントバッグ マウント
「ツーリング フロントバッグ 9」「ツーリングドライ フロントバッグ」「ドライ フロントバッグ」をハンドルバーに装着するためのマウントです。マウントには不用意に外れない、セーフティーロック機能付き。バッグを装着するには、別売のフロントバッグ...

mont-bellのアダプタは、樹脂のベルトをギュギュッと締め付けるだけで、これでは強固に固定できるわけがありません。
RIXEN KAULであれば、樹脂に加えて、ワイヤーが下支えしてくれます。
(言葉では説明しづらいですが、RIXEN KAULのアダプタは、結局、金属製のワイヤーがステムとハンドルバーに引っかかり、アダプタを吊るしている構造です。そのため、樹脂パーツとは思えないくらい、耐荷重が高くなるのです。)

画像引用 PRインターナショナル

アタッチメント|RIXEN & KAUL(リクセン & カウル)|PR International
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このワイヤーがちぎれない限り、10kgでも耐えられます。
(しかし、公式には5-7kgの耐荷重とされています。耐荷重を守っていても、ワイヤーがいずれ切れる日が来ます。その時はワイヤーの補修パーツを手に入れることが可能です。)

RIXEN KAULアダプタだけでは固定できないため、このフレームをバッグに通します。


純正のRIXEN KAULフレームがベストですが、実はmont-bellのフレームをRIXEN KAULアダプタに装着することが可能です。

【モンベル】フロントバッグ フレーム
「ツーリング フロントバッグ 9」と「ツーリングドライ フロントバッグ」「ドライ フロントバッグ」をハンドルバーに装着するためのフレームパーツです。バッグを装着するには、別売のフロントバッグ マウントが必要になります。互換性のある旧モデルツ...

こちらの方が随分とお安いので、ラッコ店長は、アダプタはRIXEN KAULを、フレームはmont-bellを選択しています。

mont-bellのフロントバッグに、RIXEN KAULアダプタの組み合わせが、

着脱は一瞬、それでいてどのような悪路、ダウンヒルでも荷物が吹き飛ばない、
荷物をぎゅうぎゅうにつめても、縫製が壊れることがない
天板がクリア素材でできていて、地図、切符、領収書などの一時置きに便利
防水カバーが標準で付属してくる
ショルダーベルトの使い勝手が良い

といった、最高峰のバランスであると評価します。

さらに、着脱が容易なため、普段づかい、お買い物にも便利です。
ラッコ店長は、ロングツーリング時から、普段の食材の買い出しまで、mont-bellのフロントバッグを愛用しています。

自転車屋さんとして穏当なおすすめ

しかし、自転車業界の裏バラシといいますか、自転車店はアウトドアブランドを扱っていないことがほとんどです。
そのため、大手を振るってmont-bellのバッグが最高だ、とは言いづらいことがあります。

ラッコ店長も、私生活ではRIXEN KAUL、mont-bellという変態構成を採用しておりますが、そもそもメーカー保証外のパーツ流用行為でありまして、お客様にこの仕組みを当然のようにおすすめすることはできません。

そこで、自転車ブランドで選ぶのであれば、やはりTOPEAKのフロントバッグが一番と評価します。

TOPEAKのフロントバッグが優れているのは、バッグが細かく区分されているため、荷物を丁寧に区分けしやすいのです。
アイテムが散らばりにくい、という特徴があります。
また、布地も頑丈で、酷使に耐えられる堅牢さがあります。

さらに、アタッチメントが標準で装備されておりますから、前述した、社外製品を組み合わせる、というメーカー本来の使い方、保証から外れた選択をしなくて良いのです。

このアタッチメント、数あるフロントバッグブランドの中では使いやすい(最上ではない)部類で、十分実用に耐えられるものです。

自転車店として、ロングツーリングに向いたフロントバッグ、というおすすめをするのであれば、このTOPEAKのフロントバッグが良いでしょう。


小型のものも使いやすいでしょう。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。

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