皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
本記事は

の続きです。
個性的な本を発見しました。
渡良瀬川の自転車旅、という本です。
個性的な理由
著者さんの経歴
何が個性的かといいますと、まず、著者が自転車好きのホビーライダー、専業のライターさんではありません。
九州大学医学部卒業、東京女子医科大学病院 病院長という経歴を持った、お医者さん、大学教授です。
文章が極めて論理的、精緻です。
物書き専業の方ではないため、簡潔ではないものの、論理的に破綻していません。
自転車系の本として、圧倒的、突き抜けたレベルにあると思われます。
もちろん、読み手にとっては、文章自体が高尚である必要は無いと思われますが、本書は文章のつながりに飛躍が無いため、読んでいて自然なのでありました。
(ただし、文体は極めて固いです)
自転車系出版として、参考文献の数が人類史上最高(当社比)
次に、参考文献の数が、100冊はあります。
学術書であれば、こういうことはよくあります。
参考文献の数が、その本の正確さ、気合の入り具合の表現方法でもありますし、権威付けにも重要です。
しかし、自転車系の本として、この参考文献の数は、史上最高ではないか、と推察します。
素晴らしい。
それだけ適当なことを書いていない、ということであります。
参考になるところ
さて、肝心の本の内容でありますが、著者さんが渡良瀬川流域を自転車ツーリングなさって、足尾銅山事件に関連する事績を巡る、というものです。
詳細な歴史的背景、科学的根拠などを解説しておられて、単なる旅行記のレベルを越えています。
これはもう、学術的なレポートであります。
素晴らしいとしか言いようがありません。
とはいえ、一読者として参考になるのは、田中正造さんに関連する史跡、博物館などのルートづくりでしょうか。
こういう場所があったんだ、と気付かされることが多々ありました。
また、足尾銅山事件、渡良瀬川流域の理不尽な過去についも言及、著者さんの見解を述べておられまして、とても勉強になります。
2026年現在、私、ラッコ店長は栃木県日光市に生息しておりまして、自転車イベントを北関東で開催することが多いのであります。
渡良瀬川流域も、かつて何度かイベントで訪れたことがあります。


私自身も、特定のテーマ、視点に沿ったサイクルツーリングというものが好きです。
もちろん、とくに目的を定めずに、ぼおっと走る、というのも自転車の走り方の一つだと思います。
体を動かす、なんとなく移動する、ということ自体が目的になっている、ということでしょう。
しかし、ただ体を動かすだけなら、ローラー台で良くないか?と思ってしまうことがありまして、何らかの目的、指針があると移動にメリハリがつくため、好むのであります。
本書のように、明確なテーマに沿って移動をしておられる自転車旅行記というのは珍しく、貴重です。
(なんとなく日本一周しました、◯◯から◯◯まで移動しました、という本、手記は多い)
今後、似たようなテーマで走ってみようかな。。。と思う方にとって参考になると思われました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。
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