皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
本稿では、スポーツバイク、ロードバイクを使ったロングツーリングにおける、フロントライトとフロントバッグの装着方法について記します。
高性能フロントライトの必要性
まず、ロングツーリングともなれば、山岳地帯、県境を通過することがあります。
そのような場所では、3000mを超えるような長大なトンネルも珍しくありません。
さらに走行距離を稼ぐため、薄暗い時間帯に出発、日没後も走行する、ということもあるでしょう。
このような場合に、安価すぎるライトでは光量、持続時間、耐久度が足りず、役に立たないのです。
また、いかに高価、高性能なライトといえども、1基のみでは照らす面積に限界があります。
また、稀に故障してしまうことがありまして、その際の予備、バックアップが常に必要です。
そのため、ロングツーリングでは、ある程度大型、しっかりとしたライトを、複数装着する必要があるのです。
なお、ロングツーリングで使うライトは、どのようなものが良いか、については以下の記事をご参照ください。


フロントバッグの必要性
次に、ロングツーリングをするにあたって、フロントバッグは、最も役立つバッグと考えます。
貴重品はフロントバッグに収納し、一時的に車体から離れるときはフロントバッグだけ携行するのです。
そうすることで、観光、お買い物時に、あれもこれもとバッグを取り外さずに済み、時間、労力を最小限にすることができます。

問題の発生原因
それでは、フロントライトとフロントバッグをそのまま装着した場合、どのような問題が生ずるでしょう。
フロントバッグはハンドルバー付近に装着するものですから、この位置を大幅にずらすことはできません。
そもそも、ハンドルバーの周りに装着しないのであれば、フロントバッグとは言いません。
次に、ライトの装着位置ですが、汎用的に済ませるのであれば、ハンドルステムの周辺に装着する、ということになるでしょう。
しかし、ステム周りは、サイクルコンピューターなどに占有され、あまりスペースがありません。
さらに、ロングツーリングに向いた大きなフロントバッグを装着すると、ステム周辺にライトを装着したとしても、バッグに遮られて前、下方を照らすことが難しくなるのです。
通常のスポーツバイクであれば、巨大なフロントバッグは装着しないので、ハンドルバー周辺にライトを装着すればことが足ります。
しかし、ロングツーリングの場合は、そうはいかない。
ここで、問題が発生する、というわけです。
このように、フロントバッグとライトの両立をどうするか、というのはスポーツバイクでツーリングをするにあたって、必ず遭遇する問題なのです。
両立の方法 いきなり結論
それではどのように両立させるかですが、結論から申せば、ライトの照射を遮らない専用の台座を増設し、それにライトを装着する、というのが行き着く最適解と考えます。
装着例
具体的な方策をご説明します。



お分かり頂けるでしょうか、このようにすれば、ライトをバッグの下に装着できるため、巨大フロントバッグとライトの装着、というものが両立できるのです。

必要なアイテム
DAVOS フロントバッグサポーター
業界の裏バラシ的なことを申しますと、DAVOSというのは、ミノウラさんのOEMです。
ミノウラさんは、ご存知の方もおられるかもしれませんが、様々なサイクルパーツを開発、販売しておられる老舗です。
これまた自転車業界大手のフカヤ(消費者の方への知名度は低いかもしれません)という会社がミノウラに頼んで作ってもらっています。
なんでこのようなことを申し上げたかといいますと、結局はミノウラ製なので、品質は悪くないですよ、ということであります。
鋼鉄でできた、頑丈なサポーターです。
このフロントバッグサポーターの良い点は、重くなりがちなフロントバッグを支持して、タイヤとこすれることを防止してくれます。
さらに!!
ライトマウントが3つあり、そこにライトを装着可能なことです。
個人的には、このライトマウントのためにフロントバッグサポーターを使っているようなものです。
ライトマウントの仕組みは少し分かりにくくなっています。
自転車業界では標準的でありますが、フロントバッグサポーターには、GoProマウントという規格のネジが切られています。
まず、1 GoProマウント規格に対応したアダプタを装着し、2 そこにライト用マウントを装着し、3 最後にライト本体を装着します。
ややこしいですね。
申し訳ございません。
GoProマウントに対応したアダプタ
必要なパーツは、まず、このレックマウントという会社から販売されている、アダプタです。
このアダプタをフロントバッグサポーターにネジ止めします。
M4、2.5mmのアーレンキで固定します。
とても細いアーレンキですからネジ山を潰さないように、ご注意下さい。
あらゆるネジについて共通しますが、特にネジ山の小さなネジの場合、回転させる力よりも、押し付ける力を強くして、ネジを回すというよりも押し付けながら回転させる、のが基本です。
そのようにすれば、アーレンキが滑ってネジ山を潰すことが少なくなります。
また、工具の精度が低いと、工具が滑ってネジ山を潰しやすくなります。
さらに、安価な工具は耐久度も低く、すぐに駄目になってしまいます。
もし今後、自転車いじりが趣味になる、ということであれば、それなりの品質のアーレンキを用意しておくと、このように微細なネジであったとしても、ネジ山を潰しにくく、おすすめであります。
余談になりますが、ラッコ店長が業務で最も多く使っているのは、KTCさんのアーレンキセットです。
十分な精度があり、耐久度も高くて、通常はこれで事足りるでしょう。
ライトマウント レックマウント純正アルミパーツ
そして、以下のパーツをアダプタに装着します。
そして、ライトを装着します。
ライトマウント レックマウント純正樹脂パーツ
しかし!!
レックマウント純正のGP-CATHL2はスモールパーツにしては、お安くないので、この部分を樹脂パーツにしても装着可能です。
(もっとも、この記述は不当、不正確です。
大きさが小さいのであれば、値段も安くすべきだ、というのは論理的ではありません。
レックマウントさんのパーツは多くがアルミニウム削り出しで作られておりまして、品質がとても高いです。
そのため、そもそも安価にできないでしょうし、さらに本稿で使うようなマニアックなパーツは量産効果も低くなるので、割高になってしかるべきであります。)
ライトマウント CAT EYE樹脂互換パーツ
さらに、レックマウント純正パーツの組み合わせではなく、CAT EYEのの樹脂パーツにすることで、さらに費用を抑えることが可能です。
しかし、レックマウントさん純正品ではありませんから、やはり大きさに齟齬(そご)があります。
CAT EYEアダプタの表面をほんの少し削るという加工が必要になります。
実際に装着しながら、0.1mmといったレベルで、削っていってください。
削るのには、汎用的なヤスリで対応できるでしょう。
品切れのことも多く、削り加工が必要という、導入にあたっての難易度は高まりますが。。。
ラッコ店長はこの方法にしています。
しかし、純正品どうしの組み合わせではないため、店頭でお客様におすすめはしにくい組み合わせであります。
ライト本体
最後に、ライト本体を装着します。
もう一度まとめますと、
1 フロントバッグサポーターに装着するGoPro規格のアダプタ レックマウント社のアダプタGP-K400Aを用意する
2 予算、好みに応じてCAT EYEであれば、GP-CATHL2、GP-CATHL、GPブラケットなどをGP-K400Aに装着する
3 ライトを装着する
となります。
なお、レックマウント社はGP-K400A以外にも、様々なGoPro規格対応マウントを販売しています。
1つの台座からライトを3つ装着可能!!といった欲張りなものもあれば、こんなものまで固定する!?という便利グッズも販売しておられます。
私のご提案した方法は、ロングツーリングでライトを増設するときのおすすめ、というだけでありまして、ライト以外のものを装着する場合には、それぞれの最適解があるでしょう。
ご注意
DAVOSのフロントバッグサポーターは、コラム直径が28.6mm、アヘッドステムのオーバーサイズ用です。
現代のロードバイクであれば、95%くらいの車体がオーバーサイズであると思われます。
しかし、軽量なハイエンドロードバイク、超高級車はオーバーサイズをさらに上回る太いコラムを使うことが多いです。
そのため、残念ながらそのような車体にはフロントバッグサポーターは装着できません。
しかし、お気を悪くしていただきたくないのですが、オーバーサイズを超えるコラム径を持っている車体は、そもそもレース用機材で、車体、ホイールが華奢に作られています。
そのような車体に荷物を積むこむロングツーリングには向かないと思われます。
ロングツーリングには、もうすこし廉価なバイクのほうが、頑丈で、かえって向いています。
また、コラム径がノーマルサイズ、スレッドステムの車体にも装着できません。
こちらはクラシックバイク、廉価すぎる(大変失礼)バイクが該当するでしょう。
ご自身での判断、計測が難しい場合は、専門店にお任せください。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
以上、ラッコ店長こと、奈須野でした。


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