自転車ショップ ラプソディ その16 / じいさんがハイエンドモデルを論評する

ラッコ店長

皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。

本記事は、皮肉な内容となっています。

ロードバイクの記事で違和感を覚えること

ロードバイクを評論するメディア、雑誌でも、Youtubeでも、なんでもよろしいのですが、極めて違和感を覚えていることについて記します。

それは、じいさん(大変失礼)がハイエンドモデルを論評する、という行為です。

ハイエンドロードバイクの潜在能力を引き出せる人々

よろしいですか。
そもそも!!

ハイエンドモデルの車体は、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアなどで勝利をおさめるために開発された戦闘マシンです。
そして、それらの車体に乗るのは20代、30代のトップアスリートたちです。

そうだとすれば、マシンの潜在能力を全て引き出すことができるのは、上記トップアスリートだけでしょう。
すなわち、トップアスリートたちの論評、批評であれば、十二分に聞く価値があるでしょう。

もちろん、現役選手時代には、スポンサーとの兼ね合いがあるでしょうから、自ら提供されている機材、マシンについてあれこれ言うなど、できません。
そして、引退後も、さんざんお世話になったブランドを悪しざまにいうことなどできないでしょう。
ゆえに、本当はお話を聞きたいものの、ほとんど情報が出てきません。

違和感のもと

これに対して、トップアスリート以外の人が乗ったところで、ハイエンドモデルの潜在能力を引き出すこともできないのですから、マシンの性能を論評するなど、へそで茶をわかす(凄まじく失礼)というものです。

もちろん、この日本には、表現の自由が保障されていますから、誰がどのようなことを言おうと、基本的には自由です。

私が違和感を覚えているのは、ハイエンドモデルについて表現することではなく、ハイエンドモデルの潜在能力も引き出せないのに(あり得ないほど失礼)、マシンそのものの客観的な性能が分かったかのように、論評することなのです。

このような表現行為で、ぎりぎり聞く耳を持てるのは、私はこう思いました、私はこう感じました、という程度のことで、単なる味見、食レポの域を出ないはずです。
それにもかかわらず、さもこのマシンの性能は◯◯だ、などと表現されることに違和感を覚えるのです。

実はリアルで参考になる

もっとも、上記私見は、あまり実用性がありません。

なぜなら、この日本で¥1,000,000を超えるようなハイエンドモデルを購入してくれるのは、可処分所得に余裕のある人、つまり、50代、60代の方々が多いのです。
そして、彼らがハイエンドモデルに乗ったとすれば、このように感じるに違いない、というレビューとして、年配(凄まじく失礼)のライダー、ライターが書いた記事、というのは、実はリアル、参考になるものなのです。

マーケティング戦略

さらに、各ブランド、メーカーともに、ハイエンドモデルは君たちには不釣り合いの贅沢品だから、買わなくていいよ、買ってはいけないなどと、口が避けても言うわけがありません。
むしろじゃんじゃんハイエンドモデルを買ってほしいのです。

ゆえに、ハイエンドモデルを称える記事、表現はマーケティングとして重要、必須のもので、内容が真実であろうかどうかなどは問題ではないのです。
つまり、私の批判は商売という観点からは的外れで、とにかく売上を伸ばすための行為なのだから、じいさんがハイエンドモデルを論評しても問題ない、という結論になります。

しかし!!
それでもなお、違和感を覚えてしまうのでした。

私個人は、ハイエンドモデルについて、ブランド、メーカーが公表しているデータを述べたり、主観的な感想を述べる程度にとどめています。

信ずべきもの

では何を信じればよいのでしょう。

プロの方であれば、提供された機材を使うだけですし、アマチュアの方であれば。。。
正直申して、お値段くらいしか、参考にはならないでしょう。

その上で、何台か試してみて、ご自分に合うモデル、ブランドを探していくしかないと思われます。
ひとまず¥300,000くらいのモデルからお試しになるのが良いではないでしょうか。

各種メディア等の一方的な情報だけを鵜呑みにするのは危険です。
ある程度、プロの助言、指摘などあれば、思い込み、誤解などからくる判断の誤りを修正してくれるでしょう。

プロの自転車屋さんであれば、お客様の目的、ご予算、好みなどを伺うことで、ある程度のおすすめ、向き不向きというものはお伝えできるでしょう。
信頼の置けそうなお店、お気に入りのスタッフさんがいるお店で相談する、というのが一番無難かもしれません。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。

本シリーズ全ての記事

自転車ショップ ラプソディー その1 / お客さんが診断して値段を決める
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。日々、店頭に立っていて、それはおかしいでしょ?と思うことを、つらつらと書き記していきます。序曲ある日のことでした。アジア系外国人の方がおいでになりました。この方は、いままで何回もおいでになったことのある方...
自転車ショップ ラプソディー その2 / 自分でもできますか?
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて、これはおかしいのではないか?と思ったことを書き連ねたものです。ある日のことでした。お客さんがご来店になりました。修理代金、交換パーツなどをご説明して、合計の金額を伝えたところ...
自転車ショップ ラプソディー その3 / パンクはしていないと思うのですが見てもらえませんか
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、自転車屋さんとして活動していて、違和感を覚えたことを書き連ねたものです。奇妙な前置き来店するお客さんの3割くらいの方が、パンクはしていないと思うのですが空気がすぐに抜けるのです、見てもらえま...
自転車ショップ ラプソディー その5 / 奇妙な質問 お店は右ですか、左ですか / 道順の説明
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。愚にもつかないお話を致します。道順のお問い合わせ自転車屋さんを営んでいると、様々な方からお電話を頂きます。商品のお問い合わせであったり、修理依頼のお電話などです。ときどき、◯◯ビルの前にいるのですが、右に...
自転車ショップ ラプソディー その6 / 電話問い合わせ やさぐれたラッコ店長
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。電話問い合わせ自転車屋さんという商売をしていると、日々、ものすごい数のお電話がかかってきます。◯◯はできますか、◯◯はありますか、という...
自転車ショップ ラプソディー その7 工具を貸してくれませんか
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。時々お受けするご質問があります。工具を貸してもらえませんか、というものです。これについては、基本的にお断りしています。その理由は複数あり...
自転車ショップ ラプソディー その8 自分でするので、やり方だけ教えてくれませんか
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。東京都新宿区西新宿日々、業務をしていると唖然とすることがあります。ラッコ店長は、2024年11月現在、東京都新宿区西新宿の自転車店で営業...
自転車ショップ ラプソディー その9 パンクの種類 現代のパンク修理
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。日々、パンク修理のご依頼を受けます。パンク修理といいましても、大まかに分けて6段階あります。第一段階 パンクしていないそもそも、パンクし...
自転車ショップ ラプソディー その10 / 高っ!! そもそもの原因 賃金水準 車体価格
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。日々業務をしていて、ときどき現れるタイプのお客さんがいます。修理の内容を伺って、おおよそのお値段をお伝えした瞬間に、高っ!!とおっしゃり...
自転車ショップ ラプソディー その11 / 父の形見
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。日々業務をしていて、一気に警戒心を高めるお客さんのタイプがあります。この自転車、父の形見なんです、というお客さんです。予想お父上がお使い...
自転車ショップ ラプソディー その12 / 見積もり請求ばかりするお客さん
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。通常の見積り依頼スポーツバイクの大掛かりな修理、オーバーホール、カスタマイズ等では、使用パーツが多数に及び、作業内容も複雑になります。そ...
自転車ショップ ラプソディー その13 / できるだけ急いでくれませんか ブロークンウィンドウ理論
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。本記事はの続きです。できるだけ急いでくれませんか時々、「できるだけ急いでくれませんか」というお客さんが来ます。こういう要望をしてくるお客...
自転車ショップ ラプソディー その14 / 妄想と現実の違い
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。妄想本記事は、ラッコ店長が自転車屋さんになる前に、自転車屋さんに抱いていた考えと、現在の考えの違いについて述べたものです。なお、本記事で...
自転車ショップ ラプソディー その15 / ひけらかすための、ロードバイクの選び方 やや皮肉口調 ロードバイクは必ずしも走るためのものにあらず
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。本記事はの続きです。入院で読書の時間が豊富に2025年11月6日から12月1日まで、大分大学医学部付属病院に入院しておりました。比較的時...
自転車ショップ ラプソディ その16 / じいさんがハイエンドモデルを論評する
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本記事は、皮肉な内容となっています。ロードバイクの記事で違和感を覚えることロードバイクを評論するメディア、雑誌でも、Youtubeでも、なんでもよろしいのですが、極めて違和感を覚えていることについて記しま...
自転車ショップ ラプソディー 17 防犯登録制度の不均衡 問題点 / ネット通販自転車が安い理由 / 建設的でない内容
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。防犯登録について思う、自転車屋さんの内部構造について記します。防犯登録 卓越したネーミングセンス自転車の防犯登録とは、素晴らしい命名センスで、皮肉でも無くでも無く、この制度を考えた人の中で、この名前を開発...
自転車ショップ ラプソディー 18 JCBカードのナゾ / 国内シェア28%と実際の利用形態の齟齬
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本シリーズは、業務をしていて不思議に思ったことを書き連ねたものです。本記事はの続きです。クレジットカード決済の増加クレジットカードによるご決済が日々、増えています。私の個人的な感覚だけでなく、統計的にも明...
街の自転車屋はなぜ潰れないのか プロショップ閉店ラッシュとの違い / 自転車ショップ ラプソディー 19
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。本記事はの続きです。本記事は今後、小規模自転車店が生き残る道について、あれこれ妄想を書き連ねたものです。大量絶滅の時代まず、2024年くらいから、都内スポーツバイク店の閉店ラッシュが続いてきました。収益構...
グラベルバイク販売の突破口 / 北海道と訪日外国人を切り口にする / ニセコ 美唄の例 / 自転車ショップ ラプソディー 20
皆様、こんにちは!!ラッコ店長です。売り手の視点から、グラベルバイクをどう売ったら良いかなあ。。。とあれこれ妄想を書き連ねます。結論結論から申せば、北海道の広大な大地を使って、まず、訪日外国人中心の高価格帯リゾートでグラベルバイクを流行らせ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました