皆様、こんにちは!!
ラッコ店長です。
本シリーズは、日々の業務でナゾに思ったことを、なんとはなしに書き連ねたものです。
日経平均最高値更新と自転車業界
2026年になりまして、日経平均株価の最高値が更新されるなど、超巨視的に見れば我が国の経済は上げ潮、追い風に乗っている。。。はずです。
しかし、自転車業界は凄まじい逆風、氷河期にあります。
自転車業界の最大手は、「サイクルベースあさひ」さんでありますが、こと、高級スポーツバイクに限って言えば、「ワイ・インターナショナル」さん(ワイズロードさん)が最大手でした。
そのワイズロードさんは、2025年にクルマ用品の大手、「イエローハット」さんに買収され、2026年1月に晴れて社名をワイズロード・イエローハットに変更なさいました。
サイトのロゴも、おなじみのマークの横に、ちょこんと黄色い帽子がついています。

画像引用 https://ysroad.co.jp/news/company_name_change/

買収の理由
ところで、この買収劇でありますが、私もときどき拝見している、サイクリング評論家~平本雅典さんの分析によれば、ホンダの電動アシスト自転車システム「スマチャリ」の販売権獲得のため、と分析しておられます。
ワイズロードさんがこのシステムを独占販売していたことから、イエローハットさんが会社丸ごと買い込んだのである、と。

まず、「スマチャリ」とは、ママチャリに後付することで、電動自転車化できる、というユニットのことです。
しかし、これ単独のためだけにワイズロードを会社ごと買い込むかな。。。と、私には不自然に思われます。
そもそも、自転車業界にいる人間の正直な感想としては、この「スマチャリ」なるもの、まったく流行っていません(大変失礼)。
日本市場における電動自転車の実態
日本市場における電動自転車で大きな需要を締めるのは、幼児、小学生の子どもなどを載せて、母親が幼稚園、保育園、学習塾などを送迎する、日々の食材買い出しに使う、といった子載せママチャリが圧倒的に多いのです。
そして、子乗せママチャリをお買いになるのは、若い夫婦、幼児のママさんたちです。
彼女らにとって、ややこしい改造、安全かどうかも分からないオプション加工品の電動車など、心惹かれるわけありません。
面倒なのです。
つまり、最初からチャイルドシートが装備されていて、乗りやすく、操作もしやすい完成車しか眼中にありません。
そして、ブリジストン、パナソニック、ヤマハの定番ブランド、メーカーの完成車が売れるのです。
確かに、都市部では子乗せ以外の電動車も走っています。
しかし、その数は圧倒的に少数で、しかも、Amazon等で格安に売られている電動自転車ばかりです。
この手の電動自転車の購買層は、いかに安く買うか、が重要で、「スマチャリ」の価格は高すぎて勝負になりません。
Amazonであれば、電動自転車が¥60,000以下で購入できます。
しかし、いきなり水をさすようですが、Amazonの格安電動自転車は極めて品質が低いので壊れやすく、国内仕様とは異なる仕様(中国大陸の自転車を直輸入している)で、修理費用もかさみます。
ブログに挙げておいて恐縮でありますが、まったくおすすめしません。
安物買いの銭失いとはまさにこのこと!!という初期導入費用は安いのですが、その後、地獄を見るという典型例です。
格安電動自転車は分解作業に時間がかかる、スタッフが怪我をしかねない無理な作りをしてある、などの理由で、修理工賃を通常の1.5-2倍頂くこともあります。
パーツも低品質、劣悪なものを使っていて、面白いくらい、すぐに壊れます。
これらの格安電動自転車を見ると、いかに日本ブランドの電動自転車がまっとうな作り、良心的であるかが良く分かります。
ワイズロードさんが扱っている「スマチャリ」搭載の自転車は悪いとは思いませんが、価格面でまったく競争力が無いと考えます。

ワイズロード 大井町店 洗足店オープン
要するに、私の分析では、「スマチャリ」は今までも流行っていないし、これからも流行るとは思えない。
イエローハットさんがワイズロードさんを買収した理由について考えます。
まず、ワイズロードさんの店舗には、凄まじい数の在庫品、店頭在庫のロードバイクが保有されています。
この現物の資産価値だけでも一店舗、数億円はするのではないか、という保有台数を誇っておられます。
これらの資産を安く買い叩きたいというイエローハット側の思惑と、
昨今の経営悪化を受けて、店舗を閉鎖したいものの、全ての店舗を閉鎖、撤退するとその費用にものすごくお金がかかる。
閉鎖、撤退するくらいなら、安値でもいいから利益が出る価格で売却して、もうこの事業から手を引きたい、というワイズロード側の思惑が合致したからではないか、と考えます。
修正
読者様よりご指摘がありまして、記事を修正致します。
修正前
イエローハットがワイ・インターナショナルさんを買収したのは、2025年1月31日です。
そして、2025年10月には、東大和店を閉鎖なさいました。

やはり、店頭在庫、現有資産などが買収の主目的で、店舗経営そのものにはイエローハットさんは興味なかったのではないか。。。と邪推します。
しばらくは店頭在庫を販売して利益を確保し、在庫がある程度捌けたら、さらに店舗数を縮小していくのではないか、と推察します。
修正後
このところ、ワイズロードさんは閉店が続いていたように思われますが、新資本が導入されて、新店舗も開業されています。


イエローハットさんは郊外型の店舗を得意とするお店で、ワイズロードさんは都心部の駅近くを好んで出店しておられたお店です。
当初は、イエローハットさんの店舗内にスポーツバイクコーナーを設けるのかな。。。しかし、それでは立地がロードバイク販売向きとは言いにくい。。。どうするのだろうと予想しておりましたが上記2店舗ともに、駅に近い、ワイズロードさん用の新しいテナントを用意して出店されたようです。
ほとんどの都内のスポーツバイク店が、規模縮小にきゅうきゅうとしている中、新規出店できるのは、素晴らしいことだと思います。
(まったく嫌味ではありません)
愚にもつかないことを考えました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、ラッコ店長でした。
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コメント
失礼します
買収後の
株式会社ワイ・インターナショナルは、2025年11月28日(金)にスポーツサイクル専門店「Y’s Road(ワイズロード)大井町店」を新規オープン。
https://www.funq.jp/bicycle-club/article/1040756/
ワイズロード・イエローハットは、2026年1月30日(金)11:00にスポーツ自転車専門店「ワイズロード洗足店」をオープンする。
https://www.funq.jp/bicycle-club/article/1047627/
>やはり、店頭在庫、現有資産などが買収の主目的で、店舗経営そのものにはイエローハットさんは興味なかったのではないか。。。と邪推します。
>しばらくは店頭在庫を販売して利益を確保し、在庫がある程度捌けたら、さらに店舗数を縮小していくのではないか、と推察します。
新規出店は買収後なので成り立ちませんね
クセルズ様
ご指摘、ありがとうございます。
記事を修正させていただきます。
何分、部外者の邪推でありましたから、的外れなことを申して、大変に失礼致しました。